残念ながら、文学の才能はなかったのかもしれない
文学とは何か?
ぼくは長いこと真面目に文学について考えてきたが、なかなか答えが出るものではない。しかし最高の文学なら知っていて、それはやはり『ドン・キホーテ』だろう。『ドン・キホーテ』が最高だということは分かる。
それから『ハックルベリー・フィンの冒険』や『赤毛のアン』も最高だ。『カラマーゾフの兄弟』も『アンナ・カレーニナ』も最高である。最高の文学は、いうまでもないがだいたい有名である。
ぼくが文学に目覚めたのは『百年の孤独』がきっかけだった。それからだいたい王道中の王道を歩んできたが、驚くことに、あるいは嘆かわしいことに、日本において王道中の王道はかなりマニアックで超マイノリティということだ。誰も『百年の孤独』や『赤毛のアン』をいいと言わない。そんなことを言うと「文学を知らないやつ」とバカにされる。
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