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安倍晋三元首相が殺害された結果、これから日本はどのような方向へ向かうのか?

安倍晋三元首相が殺害された。心からご冥福をお祈りしたい。

以降は「安倍さん」と呼ばせていただくが、ぼくは安倍さんは支持も不支持もしていなかった。そもそも政治とは距離を置くことを信条としているので、総理だったときの政策や行動も、支持も不支持もしていなかった。

しかしながら、心情的にはけっして嫌いではなかった。それはぼくの最も嫌いな「お為ごかし」がなかったからだ。また、「モラハラ的な言動」もなかった。
対して、日本の野党にはお為ごかしやモラハラが多く、特に立憲民主党は、本当の弱者を蔑ろにしておきながら、むしろ「弱者の味方です」という振る舞いをし続けており、それに強い欺瞞と憤りを感じていた。そのため、行動や発言は起こさなかったが、心情的には自民党や安倍さんの支持だったと言って良い。

また、ぼくは安倍さんばかりを悪く言う人々——いわゆる「アベガー」が嫌いだった。特に、リベラルや知識人と言われる立場の人でアベガーをしている人が大嫌いだった。そういう人は、たいてい社会的強者で、素知らぬ顔で弱者を踏みつけにしている。しかも、そのことに気づかないばかりか、自分では「私は弱者の味方だ」と信じている。ぼくは、そういう人たちが大嫌いだ。

そして、そんなぼくの嫌いな人たちが嫌いな人が安倍さんだったので、敵の敵は味方ではないが、安倍さんには心を寄せ、支持するわけではないが、むしろ距離の近さを感じていた。

そういう中で事件は起こったのだが、しかしそこでぼくが真っ先に思ったのは、「犯人は、いったい何のために事件を起こしたのだろう?」ということだ。なぜなら、今このタイミングで安倍さんを殺すことは、安倍さんを利することに他ならないからだ。この事件によって、自民党は圧勝するだろう。そして、安倍さんの弔い合戦の名目の元、本当に憲法改正が実現するかも知れない。

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