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コロナの時代を生きる~Part2 出版社の対応①アスコム、NHK出版、光文社

出版活動にも大きな影響を与えた新型コロナウイルス。出版社における体制変更や対策、今後の課題について聞いた。各社への質問項目については次の通り。

【質問項目】
①貴社の営業体制について教えてください。書店様向けにどのような対応を取られましたか。
②ジャンルごとの製作体制の対応について教えてください。
③コンテンツの無料公開などの展開や読者向けに実施されたこと。その反応や効果について。
④今回の緊急事態を受けて、今後の製作について、どのような戦略をお考えですか。
⑤今回の取次会社の対応への評価と取次会社に望むことは何ですか。
⑥この緊急事態を経て、今後、流通改革において急務と思われる点について教えてください。
⑦これ以外にも、書店様や業界全体に向けたメッセージがあればご記入ください。

アスコム(取締役 営業局長 丸山敏生 氏)

①営業体制と書店様向けの対応

本年度4月からの新営業体制に向け2月下旬くらいから、各メンバーの役割・業務改善や組織を準備していました。そのさなかコロナ問題となりました。

ある程度準備ができていたため、3月末くらいからリモートワークのシミュレーションをして、4月上旬に8~9割の社員をリモートワークに切り替えました。特に問題なく行えたと思います。

書店様へは訪問営業が行えないため、電話・メール・FAXでの案内を強化しました。これも本年度からの営業強化プランに「書店様との効果的なコミュニケーション強化」が課題としてあったため、さっそく試験的に導入して成果を上げることができました。

そういった取り組みがあったため、コロナの影響による短期的な売上減はなかったように思います。

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