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桜吹雪の舞い散るこんな午後は。

『桜吹雪』は、二年前の春に一番だけつくった歌だ。

『桜吹雪』
作詞 澤 祐典
作曲 澤 祐典

ああ このボクにできることってなんだろう
よろこんでくれたなら なんだってよかったのに
愛情なんて言葉じゃ キレイすぎて似合わない
いつだって 意味もなく焦っていたよ

揺れる ふれる 想いの花びら 散らないように
ボクはまた 生き急ぐのか

桜吹雪の 舞い散るこんな午後は
風の強さに 泣きそうな気分になる
空の青さも 目に映らぬほどに
短い命の夢を 燃やしながら生きている

去年はそうだったか覚えていないけれど、今年になってこのサビの部分

桜吹雪の 舞い散るこんな午後は
風の強さに 泣きそうな気分になる
空の青さも 目に映らぬほどに
短い命の夢を 燃やしながら生きている

を繰り返し口ずさんでいる。

そんな矢先に、福岡に住む祖父が入院したと母から聞いた。
容体はよくないらしい。もう90歳をこえているから、手術をしようにも体力がもたないという。

その話とこの曲が妙に符合したように思えた。
「短い命の夢を燃やしながら生きている」というところが。

歌をつくると、こういう不思議なことが時々起こる。自分ではわかるはずもない二年後の出来事を、二年前の僕がなにげなく歌の中に書いているようなことが。歌をつくらせる回路は、未来だろうと過去だろうとおかまいなしでエッセンスを伝えてくるのかもしれない。その源は人の生きる時間とは違うところで生きているのだろうか。

祖父の話を聞いた夕方、奥さんと二人で公園を散歩した。
なんだか、いつもよりきれいだと感じた。

桜吹雪

今日になって『桜吹雪』の二番以降をつくった。

ああ いまどこでこの春を迎えているの
吹く風は冷たいけど がんばって元気でいて
何度 転んでもまた立ち上がる強さに
いつだって 胸を熱くさせていたよ

揺れるふれる 心の惑いを 晴れさすように
花は今 咲き急ぐのか

桜吹雪の 舞い散るこんな午後は
風の強さに 泣きそうな気分になる
雲の白さも 霞んでしまうほどに
短い命の夢を 燃やしながら生きている

桜吹雪の 舞い散るこんな午後は
二度と逢えない あなたに会いたくなる
空の青さも 目に映らぬほどに
短い命の夢を......

桜吹雪の 舞い散るこんな午後は
風の強さに 泣きそうな気分になる
空の青さも 目に映らぬほどに
短い命の夢を 燃やしながら生きている

今日、母から聞いた話によると、当の祖父は病院でマッサージをしてもらって「きもちヨーロッパ」とこたえたという。

まだまだいけるやん。

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