またね

またね。- nice to see you (again)

春。

ぼくの勤める児童館では
小学生が中学生に、
中学生が高校生に、
大学生のアルバイトくんたちが
社会人になるのを
そわそわしながら待っている。

そして、いっしょに働いていた
何人かの同僚が職場を去り
新天地に発っていった。

手を振って
さよならを交わすうちに
「明日も会える」ことは
すごいことだと思った。

おなじ場所で会い、
おなじ空気を吸って
ときどき話をしたりして
時間と経験を共にする。

元気な日、風邪ひいた日、
ごきげんな日、フキゲンな日、
いろんな日々を共にしながら
その人の変化をそばで目撃する。

人は様々な思いを抱きつつ、
現実にもがきつつ、
その人らしさを
外に浸透させていく生き物だ。

離れてしまうと、
そのエネルギッシュな動きは
見られなくなってしまう。

またね。
と言って、
また会えること。

それって
貴重なことなんだなあ
と静かに思った。

今度は
毎日じゃなくなるけれど、
またね。

そのとき、
どうなってるか
楽しみにしてるよ。

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