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歌ってどんなときにできるのかな。 (メルマガ『生きているQ』より)

この記事は、㐧二音楽室のメルマガ『生きているQ』の配信記事を加筆修正してお届けしています。(配信登録はこちらからどうぞ。)

こんばんは。澤です。

聴いてくださり、
ありがとうございます。

先日、こんな曲ができました。

この曲のメロディーや歌詞は
奥さんのために
パソコンの電源を買いに行く
途中にできました。

川沿いの道を 自転車こいで

というのは、まさしく今日、
僕が川沿いの道を
自転車で走っていたときに
出てきたフレーズです。

でも、
そのあとに出てきたのが

ダーリン アイラブユーって言えない

というサビのところ。

これは現実とは
接点がありません。

で、家に帰ってきてから
二つのフレーズの
あいだをつないだり、
Bメロをつけたりしたら、
この曲に仕上がったのでした。

個人的には

どこかでどう 間違って
付き合いはじめるのか
なんて ぼんやり考えてた

というところの
言葉と音のリズムが好きです。

一音にたくさんの言葉が
入っていますが、
きれいにハマってるなあと思って。

こういうことが
できているときには
自分がやわらかく
好調だと感じますし、

実際、そういうフレーズは
意図しないところから
転がり出すように出てきます。

そう思うと、
曲ってどんなときに
できるんでしょうね。

僕の頭には常時、
なんらかのメロディーが
流れているんですが、
やっぱり機嫌のいいときには
スムーズにたくさん
出てくる感じがします。

でも、不思議なことに
心から「いいなあ」と感じる曲は
しんどいときに
できることが多いんです。

「そいは、人は泣きたい時に歌ば歌うということですたい。
 声をあげて泣くかわりに歌ば歌う。
 歌うたあとにはすっきりして、また生きてみようかと思うとたい。」

これは最近読んだ
『長崎ぶらぶら節』という
小説の一節ですが、

歌うことが
「泣くこと」の代わりなんだとしたら、
しんどいときに
いい歌が出て来るのもうなずけます。

大人は子どものように
ところ構わず泣くことができません。

そんな大人の心に
そっと寄り添うように
歌があるのだとしたら。

もしかしたら僕らが
ある歌を「いいなあ」と思うとき、
それは、その人の泣き声を聴いて
共鳴しているのかもしれませんね。

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