痛恨の一撃_

痛恨の一撃。

い...

い...

痛い...。

いま、この文章を書きながら、若干、痛みに悶絶している。

今日、障がい児のデイサービスに行ったら、

子どもがつま先に乗った。

痛めていたつま先に。

その子どもは言葉を話すことができない。
意思疎通を交わすこともなかなか難しい。
いつもきらきらした目で、どこかを見ている。
僕は彼を「かわいいな」と思っている。

だから、彼に悪気などあろうはずもない。
ただ、他の子と揉み合いになって、バランスを崩しただけだった。

でも、にしたって、ここに着地しなくても...。

痛めているのは分かっていたから、踏まれることだけは避けたいと思って、かばって、かばって、かばった挙句にこうなった。もう神様がその隙を狙っていたとしか思えない。

痛かった。悶絶した。
顔がたぶん『北斗の拳』みたいになっていたと思う。

でも、怒りは湧かなかった。
これほど痛い目にあっているのに。
痛みを感じながら「そういうことってあるんだな」と思う自分もいる。

そして僕は「怖いし、信用できないから」という理由で頑なに拒んでいた病院に行くことを決めた。

いま思えば、彼の痛恨の一撃はその決断をさせるためにあったのかもしれない。

それにしても、痛い。
いまも足が熱を帯びているのが分かる。

はぁ、さっさと風呂に入って寝てしまおう。
人生、こんな日もありますよね。

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