それぞれの未知の旅。
映画『アナと雪の女王2』を観てから二日経った。
僕も奥さんもとても気に入って、家に帰ってきてからもサウンドトラックを聴いている。
そこで気づいたことなのだけれど、今回のメインテーマ『into the unknown』は、歌い手によって大きく印象が異なる。
英語版のオリジナルは、こちら。
イディナ・メンゼルさんが歌っている。
これに対し、日本語版でエルサを演じるのは、松たか子さん。
ちょっと角が丸いというか、おっとりとしたエルサだ。
歌としては、とてもうまいのだと思う。
でも、映画を観た身としては、もう一つなにかが欠けているような感じがした。
うーん、と思って検索していたら、エンディングソングだけを歌うアーティストとして、19歳の新人、中元みずきさんが抜擢されていた。
そうそう、これこれ。
録音とライブの歌声を比べているにもかかわらず、中元さんの歌には松さんになかったなにかがある。
「未知の旅へ」というときに、からだの内側からはち切れそうになりながら、飛び出してくるなにか。「ああ、エルサだ」と思わせるなにか。
イディナさんと中元さんの歌にはそれがあり、松さんの歌にはないように感じられた。中元さんを抜擢したのもうなずける気がする。
なぜ、そんなふうに違ってしまうのか。僕にはうまく説明できない。
高音の音の出し方なのか、歌い回しなのか、リズムのとり方なのか、そもそも技術でなんとかなることなのかもわからない。もしかしたら専門家にはわかるのかもしれないけれど。
でも、素人でも感じる歌やキャラクターとのフィット感。
『let it go』では、あれほどフィットしていた松さんとエルサは、五年ほどの歳月を経て、成熟のしかたが異なっていったのかもしれない。
あるいは、デビュー前にしてディズニーの超大作映画のエンディング曲を歌うことになった中元さんの方が松さんよりも「into the unknown」だったのかも。
ちなみに、英語版のエンディングを歌っているのは、なんと男性で、こんな感じになっている。
すげえ。
もしかすると、これが一番エルサっぽいかもしれない。
理想の女性って、しばしば男性の中にいたりしますよね。
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