今年の巨人の野手運用を考察します
昨日からオープン戦も始まり、いよいよ開幕の足音も近付いてきましたね!
ここまで巨人のキャンプを観察してきましたが、個人的にはかなり満足しています。投手陣の出来は去年とは比較にならないほど仕上がっていますし、その中で阿部慎之助監督がローテ7人構想や勝ちパターンのローテ構想などを打ち出していて、戦力・戦術ともに充実した印象を持っております。
これは予想ですが、おそらく阿部監督は一軍枠31人中16人を投手に割く考えなのではないでしょうか。現時点の支配下選手が野手28人に対して投手が35人もいますし、更に京本眞投手やエルビス・ルシアーノ投手の支配下昇格も現実味を帯びてきました。
おそらく投手は数を揃えて疲労が溜まらないようにゆとりを持って、野手は最小限無駄なく削って、というような戦い方をしたいんでしょうな。
前回、約一ヶ月前に投手運用についての考察を書かせていただいたのですが。
野手の方は、少し様子を伺っておりました。というのもまずセンター候補が不明のままでしたし、併用前提の起用が多くてどういうふうに振り分けられるのか自分の中で決めきれなかった。
しかし今日まで見て結構形が決まりつつあるなと、そう感じたので、今回書かせていただく次第です。
まずこちらの話題から。
・野手も“ローテ制”になる?
オールスターまでの試合数を数えましたところ、ちょうど90試合ありまして。
当然ここから雨などで試合が何試合か流れて少なくなるでしょうが、とりあえず90試合で考えます。
なぜ前半戦までなのかと言いますと、これもおそらくですが前半戦までは長めのオープン戦として考えていると思うんですよね。
無論オープン戦のように試合展開関係なく若手を出したりはしないでしょうが、先発7人制や勝ちパターンローテ制などは選手を1人でも多く試そうという発想から来てるんじゃないかと考えています。
野手も同じだと思うんですよね。例えばセンターですが、現在4人の選手がスタメン枠を争っている状況です。
さすがに4人同時に一軍に置く事はないでしょうが、2〜3人でセンターの1ポジションを併用するのではないかと予想しています。
松原選手は去年までの2年間は沈んでおりましたが今年復活の兆しを見せていますし、オコエ選手も一軍メンバーに入るだけの実力はあります。僕は開幕からしばらくはこの2人の併用でいいと思ってますが、ここに若手の佐々木選手、萩尾選手のどちらかを入れてもいいでしょう。
佐々木選手は身体能力に優れていて脚の速さも持っていますし、萩尾選手は去年から守備が見違えて上手くなった。2人とも打撃に課題はありますが、育成目的の枠でこの2人のどちらかを使ってもいいとは思います。
松原・オコエ・佐々木or萩尾選手のうちスタメンで使えるのは1人だけですが、残りの2人は代走、守備、代打要員などに充てられます。特にオコエ選手は右の代打が手薄な為、代打の機会もそこそこあるでしょうね。
そして二軍には岡田悠希選手、浅野翔吾選手もいます。浅野選手なんかはヘルニアの痛みも癒えて全体練習に参加したようなので、必ず一軍で勝負するチャンスが来ると思います。
開幕は松原オコエ+佐々木or萩尾に任せるとして、前半戦中に入れ替えを行ってもいい。センターに関しては、一番柔軟に考えるべきポジションでしょう。
個人的にはもう1つ併用してほしいポジションがありまして。
まあちょっとここまで吉川選手の打撃がシブいですよね(笑)
対照的に泉口選手は結構良いバッティングをしていると思います。個人的に気になってたのは泉口選手の出しどころでして、佐々木選手はある程度打席を与えられると思うんですが泉口選手はセカンドで出れない限り出番というのがほとんど来ない。
もちろん目的と手段が逆転してはいけないのである程度期待できる選手でなければこのような事は考えませんが、おそらく泉口選手は100打席立てればOPS.6台くらい打てる実力はあるでしょう。
吉川はだいたい.6〜.7前半くらい打てる実力がありますが、正直固定するには物足りない。それなら週2回くらい泉口選手を出して併用という形を取ってもいいかと。
そして皆様が巨人のレギュラー争いで最も気になるのは、レフトライト争いではないかと思うのですが。
丸選手と秋広選手はレフトのレギュラー争いをしているという事になっていますが、個人的には秋広選手はレフトでもライトでも、時々はファーストでも使われると思ってます。
オドーア選手も同様で、前の記事でも書きましたが彼はユーティリティプレイヤー。阿部監督はセカンドやサードでも起用すると言っていましたので、ライト固定はないだろうと。
ただ全員一軍にいるのは間違いないので、休養日(秋広選手は単にスタメンから外れる日ですが)を設けながら回す算段でしょうな。
一方で岡本和真選手、坂本勇人選手、門脇誠選手の3人はポジション固定。キャッチャーは大城卓三選手を正捕手として岸田行倫選手、山瀬慎之助選手を大城選手休養日に併用する事となるでしょう。
…と考えると、開幕一軍メンバーの15人は現段階でほぼ決まってると言ってもいいんじゃないでしょうか。
まあこんなもんじゃないかなと。
名前の出てない6人ですが、浅野・岡田選手はセンターのレギュラー候補の為控えであれば一軍には上がらないでしょう。小林誠司選手は岸田・山瀬選手を落とした場合の控え。喜多隆介選手、菊田拡和選手、増田陸選手はシンプルに補欠でしょうね。
そして次にスタメン日の振り分けですが、週6試合と想定してこんな感じで振り分けられるのではないかと予想しています。
坂本選手は88年生まれで今年36歳、丸選手は今年35歳とベテランであります。オドーア選手は94年生まれ(早生まれ)なのでまだ30歳ですが、複数ポジションを守らせるとなると休養日が必要でしょう。大城選手は捕手なのでやはり休養が必要。
仮にオドーア選手が週にライトを3試合、セカンドサードを1試合ずつ守ったとしたら、ライトが週3試合、レフトが週1試合空きます。そこに秋広選手を捩じ込むわけです(笑)
もちろんシーズン中誰も怪我なく終えるのは不可能なので、怪我した場合は誰かが穴を埋める。そこらへんで変動はあるでしょうが、基本的には↑のような振り分けでいいと思います。
・前半戦の打席数予想
100打席以上立てる選手は毎年だいたい12〜14人程度です。
過去3年では23年が14人、22年が12人、21年が通常より多めの15人でした。レギュラーの8人+併用選手などで毎年そのぐらいは行くというわけですね。
1試合の平均打席数は代打代走を出されなければ4。下位だと出される機会が多くなるでしょうから3程度。
スタメン枠は8×90で720。そこに交流戦分のDH9試合を足して729。DHには坂本、丸、オドーア、大城などの休養日をそのままDHに充てがうのではないかと思っているのでこの4人以外にはあまり関係のない事。
これらを考慮して彼らの前半戦の予想打席数を考えていくと、
でおそらく怪我などがない限り、泉口選手までの13人までが年間100打席を突破するでしょう。
打順に関しては正直なところよくわからない、というか猫の眼打線になるのではないかと思ってます。5番に佐々木選手、吉川選手を入れる計画を立てているようですがあまり期待はしていません。
野手はあまり選択肢がないので、例えばセンター候補が全員ダメだった場合や丸・秋広選手がダメだった場合どうするのか気になりますね。まあセンターは6人も揃えましたし、両翼は予備として梶谷選手や最悪長野選手も夏場以降出せばいいかもしれません。もしくは外国人選手の途中補強。
ファンの中で外国人選手を2人揃えてほしかったという意見が見られましたが、個人的にはそれは反対です。ルイス・ブリンソン選手を残しとけばよかっという声もありましたが…まあ現実的ではないでしょう。残したとして控え待遇で残ってくれたかは疑問ですし、正直あれくらいの成績ならセンター候補6人のうち誰かが残せると思います。
新外国人選手を雇うにしても、実績があればあるほど扱いに苦労するでしょうしね。実績がない選手でも多分阿部監督が求めるレベルまでは行かないでしょうし、今の形で良かったと思います。ただコケた場合の最後の保険として外国人の途中補強はアリですけど。
と、こんな感じですかね。野手に関しては京本投手のような育成から試したい若手も現時点ではいないので、ほんとうにコンパクトなものになると思います。エスタミー・ウレーニャ選手か立岡宗一郎選手くらいじゃないですか、上がる可能性があるの。
ただしフリアン・ティマ選手や中田歩夢選手、大津綾也選手などは二軍で出場する機会が増えると思うので、来年以降は期待できるかもしれません。他の選手も含めて頑張ってほしいですね!
今回は以上になります。これからオープン戦や前半戦でどんどん試していくでしょうし、きっと面白いものが見られると思います。一緒に楽しんでいきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました〜。
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