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分析じゃなく、ニオイを判定するのです

 ヘッダー写真は、家の床下に潜っている私をフジテレビのカメラが追っている様子。有線だから点検口から1メートルくらいしか入ってこれない。

 戸建て住宅やマンションでニオイ苦情が発生した場合、一番困難なのが『お客さん(購入&居住者)がクレームを申し立てているニオイが何だかわからない』という点です。

 これは『ニオイが出ているのはわかるけど、原因がさっぱりわからない』場合と『対応を迫られた不動産屋や住宅メーカーがニオイを感じない』場合があります。

 何でそんなことが起こるかと言えば。まず家を県直したり建築する業者の人間は、「建材のニオイなんかに慣れちゃってる」のが第一。そして次に「家の中にはニオイがあって当たり前」だと考えていること。

 どこかで下水管が漏れていてそのニオイが家の中に入り込んでいる状態ではさすがに感じるでしょうけど、業者はちょっとやそっとのニオイには気がつかないのが実情なのです。

 でも新築の家を買ったお客さんからしてみると、「新築の家なのだから無臭!」が当然って考えがある。だからかなり薄い異臭でも感知して、クレームに繋がってしまいがちです。

 それプラス、自分が嗅いだニオイを第三者に伝えるのは非常に困難なことです。「下水みたいな、ドブみたいなニオイ」とクレームに書かれていても、私が嗅ぐと「湿気たコンクリ」だったり「劣化した木材」だったりすることもあります。

 今回の記事再録は、そのあたりについて説明している部分です。

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