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MPRE(Multistate Professional Responsibility Examination)について

MPREとはNY Barの要件の一つで、日本でいうところの「法曹倫理」に関する試験です。先日受験して無事スコアが取れたので参考までにメモしておこうと思います。


1. 出願

MPREは年3回開催されており、自分は11月の試験に申し込みました。おそらくLLM生の中では一番メジャーだと思います。実際に申し込んだのは、秋学期の履修が固まった9月初旬だったのですが、既に会場はかなり埋まっている状態だったのでもっと早く申し込んでおけばよかったです。
ちなみに、8月と3月にも開催されているので、秋学期開始前に終わらせたい場合は8月に受験するのもありかもしれません。また、11月の試験がダメだった時は3月に再受験するつもりでした。

2. 準備

ネット情報でBar briの無料講座で十分とあったのでそれをメインにやりました。講座の受講と練習問題と合わせて40時間くらいかけたと思います。結果的にはあまり余裕なく合格したので、丁度良い(?)勉強時間だったと思います。
また、秋学期に法曹倫理の授業を履修していたので、これもある程度MPRE対策に役立ちました。ただ、MPREでよく聞かれる問題と授業で扱う部分が必ずしも重なるわけではないので、MPRE用の勉強はいずれにせよ必要だと感じました。

3. 受験

受験当日の流れはTOEFLみたいな感じです。本人確認(自分はパスポートと学生証)をして、荷物をロッカーに預けて、順番に受験教室に入っていってパソコンを使って受験する感じです。
Bar briで出された練習問題よりは全体的に問題文が短く、時間的には少し余裕があった気がします。
また、試験当日は結構寒かったので厚着をして行ったのですが、試験会場はかなり暖房が効いており、途中で眠気に襲われるという失態を犯してしまいました。アメリカ全般に言えることですが、体温調節しやすい服装で受験されることをおすすめします。


4. 結果

結果は12月の中旬にでました。州ごとに合格ラインは異なるのですが、NYの場合大体6割(30/50)くらいとれれば合格だと思います。実際の正答率は出ないのですが、スコアを見る限り、おそらく3問くらいしか余裕はなかった気がしますので、結構ギリギリでした。
前評判通り合格するだけならそこまで難しい試験ではないと思いますが、秋学期の授業と並行して準備しなければいけないのでまあまあ大変でした。

以上、個人の感想ですがどなたかの参考になりましたら幸いです。


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