見出し画像

ゼロカーボンシティ実現へイベント開催

 環境問題への理解を深めようと江東区は5日、第17回江東区環境フェアをえこっくる江東(潮見)などで開催した。今回のテーマは「ゼロカーボンシティ江東区の実現に向けて行動しよう!」。温室効果ガス(CО2)削減の取り組み紹介でゼロカーボンシティ江東区実現に向けた下地を作りたい考えだ。
 今回の環境フェアでは、新型コロナウイルス感染拡大が落ち着いたことで屋内コーナーを復活させた他、初めてららぽーと豊洲と共催でワークショップなどを開催。企業との連携を増やしたのが特徴だ。また太陽光パネルで機械を動かすブースなど子どもも遊べる体験ブースも充実させた。区の担当者は「実際に体験をしてもらうことでゼロカーボンシティへの取り組みを理
解してほしい」と話す。
 江東区は、2030年度までに13年度比でCО2を50%減にする目標を掲げ、50年には排出量を実質ゼロにすると表明している。これまでCО2排出量は緩やかに減少してきたが、20年度の排出量は13年度比で21・88%減

と30年度の目標にはまだ遠い数値となっている。
 区ではさらなる取り組みを加速させる目的で、「ゼロカーボンシティ江東区実現プラン」を今年3月に策定。実現に向けた具体的な取り組みを紹介している。ゼロカーボンに向けた大きな柱の一つが再生可能エネルギーへの転換だ。自宅の太陽光パネル設置を促したり、再生エネルギー由来の電力切り替えを促したりすることが重要としている。さらにEV車や水素自動車への転換も課題の一つに挙げている。
 区では、EV車購入の補助金なども実施しており、今年度から地球温暖化対策への補助金も充実させた。区独自の江東区環境検定な
ども実施することで環境問題への周知も呼びかけている。区関係者は「まだまだ脱炭素の重要性の理解が広がっていない。環境フェアのようなイベントでこうした区の施策を知ってもらうことが大切だ」と話す。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?