2022年8月の日記（後編）

二宮なゆみ

2022年10月2日 00:19

8月21日（日）
この日は友達と「ジャンプルーヴェ展」へ行った。友達は私の直近の事情（悲しくて泣いた、凶を引いたなど）を全く知らないのでそれはそれでとてもありがたい。

壁の色と家具の調和がすごく素敵だった。

これ、ジャンプルーヴェがよく使う色なのかな。参考になりそうだと思って撮った。今の家から引っ越せたら、壁の色や家具を変えたり、断捨離をもっとしてテレワークの環境を良くしたいなと思う。

絶妙なデザイン。原型は留めながらもいろんな種類、年代の椅子があった。

こういう特殊な椅子もあったり。当時、大学の講義の椅子や机、食堂などでも多く使われていたんだとか。一つ一つを手作りで、というより量産型なんだね。

ジャンプルーヴェが設計する家は当時、量産できて、シンプルで、おしゃれで、かつ画期的だったんだろうね。今見ると逆に近未来的な建造物もあるもんなあ。

これはジャンプルーヴェ展の隣でやっていた常設展のひとつ。数字の入れ替わる速度が全部微妙に違くて、それが全部人の経過に見えてきてすごく奇妙だった。

清澄白河では毎年「かかしコンクール」が行われていて、いつもに増して楽しい散歩となった。時代を象徴しそうな人（大谷選手とか）や、雨でただれているものまで全てアートな感じだった。
また来年も見に行きたい。

昼に食べた牡蠣エキスたっぷりのラーメンも美味しかった。

8月22日（月）
撮影。だいぶ前にオーディションに受かったものだ。
この日はモデルの仕事を続けられるか自信がなくなるくらいの出来事があったんだけど、誰が悪いとかひどいとかそういう話じゃなくて、撮影を失敗したわけでもなく、ただ自分自身の問題で、これだけ長くこの仕事をやってて初めてのことだったのでさすがに悩んでしまった。

いつも私の気持ちが切り替わる時って、だいたい誰かからの何気ない言葉なんだなということを思い出した。

与えられた言葉って良いものも悲しいものも心に一生に刻まれるから、私も発する言葉には思いやりと責任、どちらかは必ず持ちたいと思っている。

代理店の方が帰り際に芋けんぴをくれて、これが本当に美味しくて、長丁場の撮影で疲れていたけど元気になった。ありがとうございます。

この後色々あって家まで50分ほど歩く事態となり、意外と私って体力あるんだなと思った。

8月23日（火）
テレワークとオーディション。今日もせっせと移行作業をする。

昼は冷蔵庫のあまりもので適当に作った辛ラーメンを使った汁なし麺を食べて、オーディションに出かけたっぽい。

監督さんとリモートで会話しながらのオーディションだったので、コミュニケーションが難しく、食べるシーンを「食べていいですか？」と何度も聞きすぎて「食べたいのはわかるけどちょっと待って！笑」と言われた。現場の空気が和んでいい雰囲気だったが、大切なのは演技力とイメージに合うかなので残念ながら落ちた。

戻ってテレワークをして、夜は近況報告兼ねてやんやとお茶することになった。

ドロリッチが好きだったので、コメダのジェリコが好物になった。

やんやは相変わらずTWICEが好きで、鬼滅が好きで、コナンが好きで、声優が好きで、謎解きが好きで、モー娘。が好きだった。全部全力だからすごいわ。
私も触発されて帰ってJO1の動画を「見る」という行為で愛でた。

8月24日（水）
テレワークとオーディション。

オーディションの帰りの渋谷駅で、パラッパラッパーのパラッパにそっくりな人間とすれ違い、瞬時に振り返り目で追ってしまった。

髪が黒くて長くて、それが犬の耳に見えた。もちろん帽子はオレンジのビーニー。パラッパラッパー意識してますか？と聞きたくなったけどもう2度とすれ違わないだろうから一生わからないままで終わる。

この日はサマソニで見たかった初来日のbeabadoobeeをいっぱい聴いた。
また日本に来てくれるといいなあ。かわいいなあ。

8月25日（木）
いつもの撮影。

ランチの時に「二宮さんって反抗期ありました？」と聞かれたので、

「その頃はビジュアル系のバンドにどっぷりハマっていたので親にも反抗的なところはあったけどどちらかというと束縛された世界というか自分が生きている世の中そのものに反抗していましたね」

と正直に伝えたらあまり参考にならなかったようだった。

カレーの量が多かったので、午後のアクセサリーの撮影は睡魔との戦いだった。というか、アクセサリーの撮影の時は、止まっていないといけないのでうとうとすることが多く、担当の山田さんがいつもミンティアをくれる。
この日もくれた。

明日は音楽フェス、SWEET LOVE SHOWER（ラブシャ）へ行くんだけど、それをスタッフの人に話したら、

「さっき彼女からも明日ラブシャ行くって連絡ありましたよ」
と言っていて、こんなに簡単に恋人の明日の予定知れるの！？すごいなあ、いいカップルだなあと思った。

帰りはつい美味しいパンとコーヒーのお店に寄り道してしまう。
この日はサンドイッチとシナモンロールとアイスカフェラテを買った。

もうすぐサンダルが履けなくなるの、寂しいなあ。

8月26日（金）
ラブシャの日。私は割と眠れたがもちゃんは仕事の関係で睡眠不足でやってきた。長丁場お疲れ様すぎ。

chelmicoさえ見れればいいという気持ちでいたが、いざ会場に着くと色々見たくなる。中でもSUPER BEAVERは1週間ほど前に歌詞に心を打たれてファンになった。にわか中のにわかだ。

着いたら早速田んぼみたいな地面に心折れそうになる。
フェスにしばらく行っていなくて、環境を考慮した服装、靴をチョイスすることをすっかり忘れてしまっていた。

以下、見たもの、食べたものだ。

・My Hair is Bad

・神はサイコロを振らない

・BLUE ENCOUNT

・昼ご飯　美味しくない汁なし麺

・スイーツ　コップがパイナップルのパイナップルジュース
もちゃんと一緒に同じものを頼み、冷たすぎて仲良く1枚のタオルで持った。ストローでコップの裏側を削ると果肉がたっぷり取れてより美味しくなった。

ライブが行われていないステージは撮影OKだったので、写真を撮るなどしてはしゃいだ。

・SUPER BEAVER
見るの２回目なんだけど、なんせ歌詞が刺さっている最中なので、数年前に見た時よりめちゃくちゃ良かった。
今季もたくさんフェスをやっているだろうに、MCで紡ぐ言葉がとってもエモかった。人の心に刺さる言葉って組み合わせと声でこんなにも変わるものかと、渋谷さんみたいな人に出会うと毎回驚く。
歌詞はベースの人が主に作ってるんだね。歌詞をボーカル以外の人も作る、そういうバンドめっちゃ好きだ。

・chelmico
久しぶりに見たからなのか、ラスト曲の定番が「Easy Breezy」になっていた。「Love Is Over」で泣こうと思っていたので笑顔で終わることができた。
「ISOGA♡PEACH」で一緒にやるハートの振り付けも楽しかった！　認知されたくて頑張ってハートを送ったけどお客さんが多かったため認知されず。

チェルちゃんがMCでラブシャを言い間違って、終わってから落ち込んでるぽいテンションのメールが来た。私も間違えたことある間違え方だったから、分かるよ。と思った。

・ORANGE RANGE
chelmicoとほぼ時間が被っていたけど、終わってから移動して何曲か聴けた。いつもだいたい往年のヒット曲をやるのだけど、4年くらい前にリリースした「Ryukyu Wind」っていう曲も毎回リストにあって、それが実は結構好きだ。沖縄県のサッカーチームのテーマ曲だっけな。みんなが知らなくてポカンとしているのに毎回必ずやるメンバーの心意気と、シンプルに元気をもらえる曲ということで好き。

高音の人が梨泰院クラスのパクセロイみたいな髪型をしていたけど彼はネトフリ会員じゃないので案の定知らなかった。

・WANIMA
いつも通りといえばいつも通りなんだけど、清潔感がすごくてキレイになっていた。キレイな方のWANIMAと数年前のWANIMA、どっちも好きだよ。

・秋山黄色を見ながらスイーツ（最後ドロ水みたいになるけど美味しいかき氷）

・チェルちゃん、パーシー、やーまーと再会する
子を産んでからのチェルちゃんと数年ぶりの再会を果たした。パーシーもなかなか久しぶりだった。みんなで話していたらパクセロイの髪型をしたやーまーもやってきた。この人も久しぶりだ。実際はG.I.を意識した髪型だそうだ。
やーまーは会場を後にするとのことで楽屋に戻ったが、みんなでマキシマムザホルモンを見ることになった。パーシーは朝スッキリ派らしく、ナヲさんと会えて嬉しそうにしていた。チェルちゃんもナヲさんが大好きらしく、嬉しそうだった。