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習い事 行きたくない!

小4の長男が、「英語 行きたくない!」と言い出しました。まあ、私としては想定していなかった訳でもないのですが、それでも心穏やかではないわけです。

コロナになってから映像学習だけになっていた英語教室が、先週から通塾指導が再開されました。長男には、事前に「英語始まるからね」「明日英語だよ」と伝え、「教室に行くの?うんわかった。」と返事をもらっていました。当日も何度か「5時から英語だよ」と伝え「うん、わかった。」の返事。私としては、何度も伝え、行くという返事をもらっているので、ある程度安心して過ごしていたのです。

教室に行く少し前からテレビを見始めた長男。確認のため「出発時間は○時だよ」と2回ほど伝え、その返事は「うん。」

時間までは信じて待って、最後の声かけ「もう出発する時間だよ。」と言ったら、なんと、「英語行きたくない。」

きた〜〜〜

恐れていたことが。

「行きたくないの?さっきまで行くって言ってたよね。」と聞くと、「だって、英語の宿題やってないし、怒られるし、勉強したって英検受からないし、やっても仕方ないし。」

「へー、でも急に言われても困るな。先生に休むって連絡しなくちゃだし。宿題をやったら来週は行くの?」と聞くと「ずっと溜まってる宿題次までにできるわけないじゃん。」

結局、行く気がないわけですよ。辞めたいわけです。もう私もなんだか嫌になってしまって、「辞めたらいいよ、先生に連絡するね。」と言って先生に辞める方向で連絡することにしました。

ところが、長男は「辞めたらパパに怒られる。辞めるって言うな。先生に連絡するな。ずっとお腹が痛いと言って休む。」と言ってすごい抵抗するのです。

このようなことが今までも何度もありました。子どもは最初は親や先生にうまく丸め込まれて「やってみる」と言って始めるのだけど、実際やってみたら、心からやりたいとは思えない。でも、とにかく続けることが大事って、子どももどこかでうえつけられていて、親が続けてほしいと思っていることも分かっているから辞めたら叱られると考える。

私は子どもが小さい頃からいっぱい習い事をさせてきました。幼少期に色々させることが大事だと信じていて、この時期を逃すわけにはいかないとばかりにめちゃくちゃ詰め込んできました。

でも、小学生になると、かなり無理が来ました。行きたがらない子どもを頑張って連れて行く、その繰り返しで毎日時間にも追われ、子どもに声掛けすることもストレスでした。それでも、何とか続けたいと諦められないところがあって、ギリギリまで親子共に頑張って耐えた感じでした。

それでもやはり限界かな、と思えた時があって、そこからは子どもが本当にやりたいのかを判断基準にすることにしました。

子どもに「本当はやりたい?やりたくない?」と聞くと、「やりたくないけど、辞めたらパパに怒られるからやる。」と言うことが結構ありました。私は、やりたくないなら辞めればいいと思い始めたのに、「パパに怒られる」ブロックがかかって子ども達もすぐに辞める決断をできなくなっているのです。

何だか、すごい深い問題だなぁと思います。子どもは続けるのも辞めるのも苦痛。夫は簡単に辞めることを許さない。私は続けることは子どもにも私にもストレスだから思い切って辞めたい、でも夫の気持ちも分からなくもない。家族の妥協点を見つけるのが難しいのです。

私が夫に「辞めるけど怒らないでね。」と伝えることはできるけど、大の大人である夫の価値観を変えることは難しいし、私自身も前は夫と同じように考えていたこともあり、夫がそう考える気持ちが分かるから強くも言えない。根本的な解決にはならないのがもどかしい。

結局、一時的にパパに怒られるかもしれないけど、やりたくない習い事は辞める、という方法を取ることにしています。今まで、それで幾つも習い事を辞めましたが、今、後悔していることは特にありません。私にとっては、行かせるための段取りや声掛けをするストレスが減り、送り迎えの手間も減り自分の時間が増えて快適です。

習い事を長く続けることに意味がないとは思いません。嫌な事も我慢する力も必要だと思います。でも、相手が子どもだからといって力づくで押さえつけて親の言う通りにさせるというのも、必ずしも良い影響があるとも思えません。子どもの気持ちを確認しながら親も自分の執着を手放す勇気が必要なのかなと思います。

と、締めくくったつもりが、我が家の場合、「英語を辞める」には落ち着かないようです。

英語の先生から、もう一度だけ来てみて欲しいと説得の電話がきました。その事に気づいた夫が長男にお説教していました。「世の中やりたいことばかりじゃない、やりたくない事も楽しむように努力しろ」と。

長男は、泣きながら少し反抗しつつも、最後は「もう一度行ってみる。」と決めたようです。

長男の本当の気持ちは今のところ分からないのですが、本人が行くと決めた以上、まずはその決断を見守ることにします。


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