認知症と決め付けられる失語
あんそくです。
今日は、「失語」について話して生きたいと思います。
理解できない介助者 × 理解してもらえない当事者
病院から施設に入所されるとき引き継ぎで、「この人は問題行動があって、暴言、転倒、這い出しなどありますから、注意が必要です。」とよくききます。病院ではそうであったのでしょう。
で、いざ入所してみると、ぜんぜん穏やかだったりします。ただ、「失語」があるということは、はっきりわかります。
もう、みなさんもお気づきかもしれませんが、言葉が上手くでないことで、その人の行動を、介助する側が理解できず、「問題」にしてしまっているケースは、本当にたくさんあります。
言葉だけに捉われない、受け止める気持ち
介護者側が理解できないのは、当然です。
言葉を追うからです。
でも、病気で自分の意思とは違うことが出たり、くり返し同じ言葉がでてしまう人は、は多いです。
そのことを知らないで、「何いっているかわからないわ。」で、かたづけられ、認知症と決め付けられては、認知症の方や失語の方はたまったものではないとおもうのです。
私は気をつけていることは、「言葉から連想される、本来の言葉はなんだろう。」と考えています。
どうしてかというと、失語に特徴があるからです。
喚語困難⇒意図した言葉が出せない
迂言⇒スイカを、「丸くて緑」というように、遠まわしに表現する
錯誤 ⇒ すいか を 「さいか」 と一音間違うタイプ
すいか を 「メロン] と別の似通ったものに言い換える意味性失語
既存の言葉に言葉を羅列するジャルゴン失語
が現場で意識することばでしょうか?
言葉は一語、間違えたり、似通った言葉を伝えても、違う意味、違うもの
を指し示してしまいます。
新造語の羅列、ジャルゴン失語に至っては、伝えたい言葉を発しているつもりでも、相手には意味不明な言葉として受け止められ、「何いっているのかわからないわ・・・」となってしまいます。
でも、一生懸命伝えようとされている姿はかわらないはずです。
わかなくても、知ろうとする姿勢が関係を変える
上記に書いた失語の特徴をしっている専門職やご家族は、まだまだ少なく、自分の価値観、言葉の理解で、「わからない」と決め付けてていることが、多いと思います。
立場的にも、認知症の方より優位にたっているので、認知症の方の言葉、思いを汲み取れる人はほんのごく一部です。
でも、ごく一部の介護者に光があります。意味はわからなくても、語調や表情で、怒っている、哀しんでいるを、一生懸命汲み取ろうとしている人達です。
この方たちに、おおまかでも、失語の違いを知ってほしいと願っています。アンテナを張っている人が、知識を得たら、なんとなくでも「こういわれていますか?」と思考を働かして考えてくれるし、分からないときも「わからないけれど、がんばって考えます。」と伝えて下さると思うのです。
まとめ
失語で上手く伝わらず、自ら行動したら、「認知症」と判定されて、行動を制限されている人が多くいます。
専門職は早く気づきましょう。伝えましょう。
失語の特徴を理解しましょう。
そこまでの賃金もらってないもの・・・・という言葉が返ってきそうです。
いろいろな考えがあるので、賃金に見合っていないからしないもひとつのかんがえでしょう。
でも、私は真っ直ぐ、すすみますね!