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デフレは悪か

極論暴論ofJakusha 8

デフレは悪か

デフレだった頃、インフレと賃金上昇の循環を目指すべきと盛んに言われていた。

しかし、それは本当か?

インフレのときには賃金上昇が物価上昇より遅れてやってくるから、その時差の分だけ余剰資金が出回って、景気がよくなっているような気がするだけではないのか。

つまりは、庶民の生活を犠牲にして表向きの景気をよく見せているだけ。

それでも1970年代のころは、生活必需品の値段は上がっても、家電製品の分野でイノベーションがあって便利な製品をどんどん安く買えるようになったから、庶民も生活がよくなっているという実感が持てた。

イノベーションのない現代では、物価上昇の後追いで賃金が上がっても生活がよくなっていくわけではない。

イノベーションを起こして、社会全体の生産性(「金額/労働量」ではなく、物価変動や労働以外の投入リソースも加味した「成果/投入リソース量」)を向上させればよい好景気になるけど、生活レベルを低下させる今のインフレが庶民にとって悪なのは間違いない。

インフレ率や株価は目指すべき目標ではない。

労働時間あたりの実質賃金(「賃金/物価」)の上昇率に目標を設定すべき。

もう永遠に達成できないかもしれないけど。

(人X)

極論暴論ofJakushaは論点を提示するのが目的のため、筆者の考えや利害と合致していない場合があります。ご了承ください。

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