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餞の心構え

長く続けてきたことをやめる、というのは、相当難しいことだと思う。

GOOD ON THE REELというバンドからリーダー高橋誠さんが脱退されることが発表されたのは去年のツアー中のこと。
それから私は、続けることとやめることについて何度も考えた。

HAVE A "GOOD" LIFEと銘打って、最後のツアーを回っていたので
大阪公演と渋谷公演1日目(2日目が本当に最後の日だった)に行ってきました。
メンバーの仲もすごく良いバンドだし、最後だなんてしんみりするかな…と思ったけど
バンドもオーディエンスもびっくりするくらいいつも通りを楽しめたライブだったなと思う。
それが、GOOD ON THE REELというバンドが選んだ最後の形だったんだな〜と、数日経ってちょっとしんみりしています。

何か一つのことを続けるってすごく難しいと思う。
勉強し続けるのも、運動し続けるのも、1つの仕事をずっと続けることでさえも難しいことで、
だからみんな途中で挫折したり、三日坊主になったり、転職したりする。
17年もバンドという1つのことを続けている人たちを私は純粋にすごいなと思ってました。
でも、もしかしたら彼らにとっては、やめることも続けることと同じくらい難しいのではないか、というのも同時に思ったんですよね。

続けてきたことは当たり前になる。自分とは切っても切り離せないものになって、むしろその状態が自分にとっての安定になる。
だから、そこから一歩踏み出すのってすごくすごく勇気がいることで、難しいことなんじゃないかなと今回高橋さんの脱退に際して考えていて。
脱退することはもちろんバンドにとっても大変な局面をこれから先生むだろうし、もっと続けてほしいよ、って思うけど
でもそう考えたら、高橋さんのことを純粋に尊敬するし、悔いなく送り出したいと思いました。

そして、共に歩んできた仲間を送り出して尚も歩みを止めないことを決意したメンバーの皆さん。本当に本当に彼らのことも尊敬します、本当にすごいこと。
ファンにとっては喜ばしいことだけど、決して楽な道でもないだろうし。
灯りを消さずに続けてくれるなら、ファンはそこについていくだけだな〜とライブを見ながら強く感じた。力になれることは何でもしたいな。

とにかく、突然脱退したり、活動が終わってしまったバンドもある中で
最後のライブまで時間をくれて、いつも通りのライブで送り出させてくれたことを本当に感謝しています。
ライブは本当に何もかもが最高で、高橋さんセレクトのセットリストもめちゃくちゃよかったし、たくさん目に焼き付けられた。
餞のことばを紡ぐ場所もたくさんもらえた。ファンクラブ企画とかもあってすごく良かったな。いつまでもだいすきなバンド。

ライブレポを書こうと思ったのにただただ想いをぶちまけてしまった。。。
レポはまた今度かけたら書こうかな、、、

これからの高橋さんに、GOOD ON THE REELに幸せが溢れますように。
私はできることをやろうかな。


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