おすすめ妊活本②不妊治療はいらない?

最近のうれしい変化。
夫が夜寝る前に筋トレをはじめました。

何がきっかけなのかわかりませんが、普段運動をまったくせず、年々お腹周りに分厚いお肉が蓄えられていくのを見かねて、時々「たまには運動したら」と私が声をかけてもびくともしなかったのに、突然です。

妊活のため、という意識ではじめたわけはなさそうですが、健康な体作りは日中疲れにくくなるという効果もありそうなのでうれしい限り。

腹筋を50回くらい、腕立てを10回くらい。
自己流なのでやり方が効果的なのかちょっと怪しいですが、あまり色々言ってやる気を損ねてしまっては本末転倒なので、横でがんばれ~とせっせと旗を振りつつ、私は私で「不妊リフレマッサージ」をしています。

その不妊リフレマッサージですが、この本で知りました。

『妊活に不妊治療はいらない~産婦人科医も知らない妊娠の新事実~(仲宗根康 著)』
ちょっと衝撃的なタイトルですよね。
2015年発行と決して最新の本ではないですが、読みやすく、わかりやすく、参考になる内容があったので紹介したいと思います。

著書は胚培養士として15年間、体外受精や人工授精の現場に携わり、その後独立して整体院を開業した方。
独自の妊活メソッドをもとに施術やアドバイスを行い、クライアントの8割が妊娠しているそうです。
この本でも、その理論や実践法が紹介されています。

以下、大まかですが内容を紹介させていただきます。

不妊解消の本質は体質改善

不妊治療はあくまで妊活の「お手伝い」をしているにすぎないこと、卵子の質を上げ、妊娠成立後に妊娠を継続させるためにも、本人の体質改善が大切であることが書かれています。
最近はこうした説も一般に知られるようになってきましたが、この頃はまだ「不妊治療さえすれば授かれる!」という風潮だったのかもしれません。
ステップアップ治療や、不妊治療を行う病院の裏事情についても興味深いことが書かれています。

ホルモン補充法が不妊体質をつくる

これは、女性ホルモンについてのよくある誤解について。
不妊治療を進めていく過程で、女性がホルモン補充治療を受けることがあるようですが、そもそも女性ホルモンは卵子の栄養素ではない。
「卵子の質を上げる」という、体質改善や根本改善にはなっていないということですよね。

「ホルモンは単なる伝達物質、脳が性細胞に指示を出すときのメッセンジャー」なので、いたずらに増やしたところで卵子の質が向上するわけではないわけです。
言われてみれば、たしかに。
女性のからだのしくみをそれなりに知っているつもりでしたが、なんとなく「女性ホルモンが多い=健康な卵子」とイメージしていたかも。。

ちなみに、妊活のために「とにかく子宮を温める」も、特に必要ないそうです。
不妊の原因は子宮ではなく、「卵子の劣化が原因であることがはるかに多い」というのは、元培養士の経験から言えることなのでしょう。

では、卵子の栄養とは?どうやって成長するか?

ここまでが妊活のための理論で、ここからは実践編です。

キーワードは、卵子の老化を左右する「ミトコンドリア」。

最近は妊活の分野でちょくちょく耳にするようになってきましたよね。
その前に最後にこの名前を聞いたのは、高校の生物の授業でしょうか…
20年後に、こうした流れでまたその名を耳にするとは、あの頃はつゆ知らずでしたねぇ。

ミトコンドリアWikipediaより)
ミトコンドリア(英: mitochondrion、複数形: mitochondria、中: 线粒体)は真核生物の細胞小器官である。二重の生体膜からなり、独自のDNA(ミトコンドリアDNA=mtDNA)を持ち、分裂、増殖する。mtDNAはATP合成以外の生命現象にも関与するほか、酸素呼吸(好気呼吸)の場として知られている。また、細胞のアポトーシスにおいても重要な役割を担っている。mtDNAとその遺伝子産物は一部が細胞表面にも局在し、その突然変異は自然免疫系が特異的に排除[1] する。ヒトにおいては、肝臓、腎臓、筋肉、脳などの代謝の活発な細胞に数百、数千個のミトコンドリアが存在し、細胞質の約40%を占めている。平均では1細胞中に300-400個のミトコンドリアが存在し、全身で体重の10%を占めている[2]。ヤヌスグリーンによって青緑色に染色される。

↑これを読んだところで、私はよくわかりませんが(笑)
とにかく一つの細胞の中にもたくさん入っていて、ミトコンドリアが健やかなことこが健康に大事!ということは理解できます(ざっくりすぎる)。

この本では、

「ミトコンドリアは細胞の中にあるひとつの器官で、自らをコピーしながら、細胞内で酸素などを取り入れてエネルギーを作り出す」

「卵子はこの働きによって成長する」

と書かれており、ミトコンドリアが卵子の成長に欠かせないものであることがわかります。

ミトコンドリアを健やかに保つのに欠かせないもの、そのためにどんなカラダのケアをしていったらよいかを、「不妊リフレマッサージ」と食事法に重点をおいて、具体的な実践方法が書かれています。
全部書いてしまうとあれなので、興味がある方は是非本を手に取ってみてくださいね。

また、印象的だったのが

「病院では細胞レベルから体質を変える改善はおこないません」

うう~ん、まだ病院にお世話になっていない身ではありますが、そうなった暁のためにも、肝に銘じておきたい言葉です。

そのほか、以下の内容も参考になりました。

・「ほんとうのタイミング法」、子作りのベストタイミング
・排卵検査薬の効果的な使い方
・よい病院の選び方
・体外受精をすべき人はどんな人か?

この本は決して不妊治療を全否定しているというわけではなく、あくまで「その役割を知ることが大事」と言っているように感じました。

そして、「自分でできること」「病院に手伝ってもらうこと」が何かを理解し、「自分でできること」を実践することが大切だと思いました。

本を読んでからまだ1週間ほどですが、寝る前の不妊リフレマッサージを日課にするようになってから、寝つきがよくなり、朝もすっきり起きられるようになってきた気がします。

今後の気づきや変化などあれば、また報告していきます。





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