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妊活とお昼寝について考えてみた

「春眠暁を覚えず」という書き下し文で有名な『春暁(しゅんぎょう)』という漢詩がありますが、ここのところ妊活中のお客さまの中に、朝がなかなか起きづらく、そのまま起きていると眠気が続き、昼過ぎにはお昼寝をしてしまい、また夜寝るのが遅くなるという方が数名おられました。

そこで、今回は妊活と昼寝について考えてみましょう。

「春眠暁を覚えず」春はなぜ眠い?

春は夜明けがだんだん早くなり、朝が明るくなることから起床時間が早くなことで睡眠時間が短くなる人もありますね。
また、気温も15度から20度と暖かくなることで副交感神経が優位になっきます。
冬の西高東低型の気圧配置から、移動性高気圧が周期的にやってくることで天候も雨が降ったり晴れたりと不安定。自律神経が乱れ、体内時計にも影響がでてきやすくなります。

昼寝はとるほうがいいの(昼寝の効果は)?

春に眠気を感じる方に限らず、看護職や介護職など勤務時間が不規則なお仕事の方など睡眠時間の確保や昼間の眠い時には昼寝をするほうがいいのでしょうか?

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠指針2014」では次のように昼寝を推奨しています。

毎日十分な睡眠をとることが基本ですが、仕事や生活上の都合で、夜間に必要な睡眠時 間を確保できなかった場合、午後の眠気による仕事の問題を改善するのに昼寝が役に立ち ます。午後の早い時刻に 30 分以内の短い昼寝をすることが、眠気による作業能率の改善に 効果的です。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/suimin/index.html

企業などでは、昼寝を仕事のサイクルに取り入れているところもあります。

  1. 眠気の解消

  2. 仕事の作業効率が上がる

  3. 疲労回復

  4. 認知能力、注意力がアップするなど

妊活における昼寝の効果は?

昼寝は、眠気の解消や疲労回復などの効果はありますが、妊活中の方はやはり夜にしっかりと睡眠をとることが大事です。

夜にしっかりと睡眠をことが赤ちゃんを授かる体づくりには大切な理由

① 自律神経のバランスを整える
卵胞ホルモン(エストロゲン)や黄体ホルモンなどの女性ホルモンは卵巣から分泌されますが、これを指令するのが脳の視床下部から出されるホルモンです。この視床下部を自律神経が司っておるので自律神経が安定することでホルモン悪分泌の安定につながります。

② 寝入ってから約3時間の間にノンレム睡眠(深い眠り)に達すると脳も体も休ませることができます。

③ 寝入ってから2~3時間後に分泌されるのが成長ホルモンです。このホルモンには細胞の修復や疲労回復効果があります。
寝不足やストレスなどで活性酸素が増えると、活性酸素は細胞を傷つけ老化させます。つまり、卵子や精子を老化させるリスクが高くなります。細胞を修復、若返りさせる成長ホルモンの分泌は大切ですね。

昼寝をするときのポイント

① 15分から20分の短時間(眠りの浅い時間に起きる)
② 昼食後 

まとめ

寝不足や仕事の勤務スタイルにより昼寝は寝不足や眠気の解消、疲労回復効果はありますが、夜にしっかりと睡眠をとることが大切です。
夜の睡眠に影響を与えないように、昼寝は昼過ぎ早めに、かつ20分、長くても30分までの短時間にしましょう。

昼寝から目覚めたら、水で顔を洗ったり、軽く体を動かしたりしてしっかりと目を覚ましましょう。







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