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”妊活の木”を丈夫にすると妊娠しやすい
妊活女性の年齢が高くなることに対応して、当院では卵巣に対するケアに力を入れてきました。
そもそもの始まりは、今から5〜6年前に甲状腺ホルモン製剤を用いて、卵巣を活性化させる治療からでした。
甲状腺ホルモンは、元気の源ホルモンであり、卵巣を活発にするという指摘が、内科、婦人科から出てきていたからです。
さらにビタミンD、DHEAサプリメントなどを用いてきましたが、2年前から亜鉛による卵巣のケアを始めました。
2年前に「亜鉛欠乏症を伴う不妊症」に対してノベルジンという亜鉛製剤が保険適用になったからです。
このノベルジンを用いてからの、妊娠の増加には目を見張るものがあります。
40歳以上で妊娠される方も増えてきたのです。
さらに、当院から体外受精を希望された方を、不妊治療の専門医療機関に紹介すると、そちらでも妊娠される女性が増えました。
不妊治療の先生が、卵子にフォーカスした治療を行い、当院の方で「卵巣セラピー」を行うコラボレーションがとてもうまくいっているのです。
4月に不妊治療の医療機関から、4名の体外受精の卒業報告がありました。
卒業とは、体外受精で妊娠した方が安定期となり、産科の医療機関に転院することをいいます。
4名の方の年齢は、37歳、43歳、44歳、45歳でした。
以前ならこのようなことは考えられなかったと思います。
この4名の方に共通しているのは、漢方薬とノベルジンを服用していたという事実です。
「不妊ルーム」に来院されている方には、卵巣セラピーを植木で説明することがあります。
”妊活の木”を丈夫にするためには、いろいろな肥料を与えて、幹を太くする必要があります。
そうすれば、自然妊娠という枝も、人工授精の枝も、体外受精の枝も、太くなる、すなわち、妊娠しやすくなると思うわけです。
その肥料が、ノベルジンであり、DHEAサプリメントであり、甲状腺ホルモンであるわけです。
女性の妊活年齢の高齢化を考えた場合、こうした卵巣をいたわり、元気にする治療は本当に大切だと思います。
最近は二人目を希望しながらも、一人目の出産から数年経って、年齢を気にされているかたもおられます。
しかし、こうした状況もありますので、遠慮せずに「不妊ルーム」のドアをノックしてみてください。
「不妊ルーム」では、これからも「卵巣セラピー」に力を入れていきます。
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