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卵子は年をとる

精子と卵子には、宿命的ともいえる大きな違いがあります。

ひと言でいえば、「精子は年をとらないが、卵子は年をとる」ということです。

しかし、このことを知らない女性がとても多いのです。


女性は生まれたときから、左右の卵巣あわせて200〜300万個の原始卵胞と呼ばれる、卵のもとのような細胞を持っています。

その数は出生時より、母親の体内にいる胎生期8カ月頃が一番多いともいわれています。

そして生まれたときから、その原始卵胞の数は、時間とともに確実に減少していくのです。


初潮を迎えて生理が始まる頃には、3分の1〜10分の1程度にまで減少しているといわれ、その減少は閉経に至るまで続いていくのです。

さらにいえば、生まれたときから時間の経過とともに、原始卵胞も年をとっていくわけです。

ですから40歳の女性の卵は、30歳の女性より10歳年上といえます。


では精子はどうでしょうか?

精子は精母細胞という細胞からつくられるのですが、この細胞は細胞分裂することによって、精巣の中で増えるのです。

そしてひとつの精母細胞から、約2カ月間の成熟期間を経て4つの精子となります。

つまり射精で出てくる精子は、いつもできたての精子といえるわけです。

ここに精子と卵子の宿命的な違いがあります。


男性の場合、60代、時には70代でも、若い女性との間に子どもが産まれたという話を聞きませんか。

しかし逆に、若い男性と50歳以上の女性との間で、自然妊娠したという話は聞いたことがないでしょう。


高齢の卵は、受精してもその後受精卵の分割がストップしてしまうということも少なくありません。

それが流産であり、女性の年齢が高くなるにつれて、流産率が上昇してくる理由でもあるのです。

ですから私は、「妊活はお早めに!」「2人目を考えているならあまり時間を空けないように」とアドバイスしたいのです。


「不妊ルーム」にみえる方も、年を追うごとに年齢があがっています。

ここ数年、甲状腺ホルモン、DHEAサプリメント、そして、亜鉛、銅バランスを整える薬などの「卵巣セラピー」に取り組んでから、40歳以上で妊娠される方も増えてきました。

女性の卵子は、時間とともにエイジングしていく(年をとる)ということを覚えておいてください。


【妊娠のコツ #16】


精子と卵子は不公平にできていると知っておく



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