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ここをチェック!いい医療機関を見極めるポイント

政治の世界で、マニフェストという言葉が一般的になりました。

マニフェストは「宣言」と訳されます。そして私は、医療の世界においては不妊治療という分野が、マニフェストが最も必要とされると痛感しています。

医療機関に限らず、多くの会社、お店など職種を問わず、ホームページを持つことが当たり前になっています。不妊治療をおこなっている施設は、ほとんどすべての医療機関がホームページを持っていると思います。

一般に、ホームページは専門の業者さんに依頼して、大きなお金をかけて作りますから、どうしてもPR色が濃くなってきます。しかし私は、ホームページこそが、その医療機関のマニフェストを表現する場だと考えます。ですから医療を受ける側に、それを見極める「ホームページリテラシー」が不可欠です。

体外受精を例に考えてみましょう。

体外受精は自由診療であり、非常に高額な医療費が必要とされます。それでいて、妊娠率は22〜23%にすぎないという、まさにギャンブルのような医療です。したがって、慎重の上にも慎重を期す必要があります。

まず、ホームページをチェックする際に、体外受精の医療費が掲載されていることを、必ず確認してください。医療費が掲載されていないところは、体外受精をおこなう資格がないとさえ思います。そこに料金が明示してあれば、体外受精を受ける側も納得しやすいですし、ホームページに掲載された医療費と違った料金が請求された場合には抗議することもできます。

お寿司屋さんののれんをくぐるには、多少なりとも勇気がいると思います。その理由は、多くのお店で価格表がなく、いくら支払うのかわからないからではないでしょうか? 回転寿司のハードルが低いのは、値段が安いこともありますが、1皿いくらと、手に取った時点でわかるからでしょう。

体外受精の医療費も、1回○○万円などというアバウトのものでは困ります。体外受精はいくつかのプロセスに分けられます。それぞれのプロセスに対する料金が明示されているかどうかも必ずチェックしてください。


そしてもうひとつ、ホームページでの体外受精説明会に関する記載も必ずチェックしてもらいたいのです。私の8900人以上の不妊相談の経験からいえば、体外受精説明会こそが、自分がその医療機関で体外受精をおこなってよいかどうか、一番の判断材料になると思っています。

医療機関の体外受精説明会は、大きく2つにわかれます。

通院者限定のものと、一般に公開しているものです。私のこれまでの経験では、後者のほうが実力は上です。それは誰にでも公表できる自信と実績があるからなのでしょう。

不妊治療のドクターショッピングは考えものですが、体外受精説明会は積極的に参加してもらいたいと思います。私は複数の説明会に参加したカップルから、内容には本当に雲泥の差があるとよく聞きます。
比較しないことには善し悪しは判断できません。

こうしたリテラシーを持ってホームページをチェックすれば、素人でもその医療機関に対する評価がある程度わかってくると思います。

【妊娠のコツ #3】

ホームページは医療機関のマニフェストという眼でチェックする。


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