なぜ都知事選挙は茶番劇になるのか~都知事はしょせん三流ポスト~

告白しよう。わたしは前回の記事で本心と違うことを書いていた。
というか、眠いしやる気もないなか、思い付きで書いたといったほうがいい(この記事もそうだ)。
実のところ、わたしは都知事選にまったく関心がない。
だって、誰が勝っても同じだから。
そもそも、東京や日本をよくしてくれると思う候補者がいない。小池都知事は公約をまったく実現できない。私立高校の授業料無償化とかいう余計なことだけ。
正直、あの厚化粧婆の時代は終わったよ(ちなみにわたしは石原慎太郎も大嫌いだ。死んでくれてよかったと思う)。
蓮舫も参議院東京選挙区3位だし、全盛期の勢いの半分もない。蓮舫も好きじゃない。
ほかの候補者も同じ。田母神もまた出るのかよ。身の程を知れ。
毎度のシルバーコレクターはさすがにあきらめてくれたみたいで、それは朗報だ。
あと、誰だっけ? ネットの一部が持ち上げているどこかの町長? 市長? 知らん。安芸市で頑張れ(応援はしない)。
 
そんなに文句を言うなら自分が出ればいいじゃないかという意見もあるかもしれないが、わたしは都知事に興味がない。
都知事なんて言うのは三流ポスト。だから集まってくる候補者も三流。
都知事には強大な権限がある。そこらの大臣よりもよっぽど強力な権限だ。
でも、誰もそれを使わない。いや、使えないのだ。
「次はユリコね」
の世界。
都知事は強力な権限を持っている。でも、同時に官僚たちが優秀で実務レベルは彼らがやる。都知事がやれることはない。都知事が決めたいと思うことは政府やアメリカが決めたいと思っている内容と重複する。
大事なことは政府が決めるし、軍事や外交なんかは高級官僚と在日米軍が日米合同委員会で決める。在日米軍総司令部が横田基地にある。横田幕府とも言われている。都知事は征夷大将軍ではないのだ。
東京には司法、立法、行政、マスコミ、大企業のすべてが集中している。だからこそ、都知事は強力な権限を持っているけれど、強すぎる権力を実際に動かすのは都知事じゃない。常に上から押さえつけられている。
都知事に求められているのは上とうまく調整するごますり能力で、小池百合子は上手だ。自民党の爺どもを手玉に取るその能力は唯一無二といっていい。
でも、賢い小池百合子は都知事が実際には名ばかりポストで何もできないことを、大事なことは全部上が決めて、上と下の間を取り持つ中間管理職だとわかっている。
日本で最も偉そうな名前を持っている中間管理職、それが都知事。三流ポストたるゆえんだ。だから注目されるうえ権力を得られる総理ポストが欲しいのだ。小池が国政に出たがっているのは都知事ポストが三流だと実際にやってみて理解したからだ。
そうでなければ、どうして東京都内の自治体の首長が小池の出馬を求めるだろう?
三流の都知事は官僚の操り人。口で大口をたたくが、なにもできない。
二流の都知事はなにもしない。何もできないことを知っているから、なにかしたふりをして人気取りをする。例えば石原のように作家活動のおまけで都知事をしたり、小池のように人気取りをしたり。
そう。小池はなにもしない。小池は二流の人物だ。彼女は都知事ポストの実態を理解し、もっとも懸命にふるまうすべを持っている。
しかし、形式上は優秀な、本気でやる気のある候補が当選して都議会で過半数を取れば、それこそ独裁で変えることができる夢のあるポストでもある。
一流の都知事、なんてものがこれまでいたことはないけれど、もしもそんな人間が間違って出馬し当選してしまったら都政は全部変えられてしまうだろう。だって自分では何も決められないのだから。有能な人間であればシステムそのものを変えて、下手すると東京を独立都市国家に変貌させてしまう。
だからこそ、危険人物が出てこないように都知事選挙は毎度恒例の茶番劇となる。
都知事選挙がお祭りであり、空虚な実体のないものになるのは仕方がない。鯛は頭から腐る。
都知事選は実のところただの出来レースで、最初から最後まで決まっている茶番劇だ。無党派層が多いからいくらでもごまかしがきくわけだ。
テレビにどれだけ露出するか、マスコミが作る風に乗せていただけるか、それが勝敗を左右する。
だからわたしは都知事選挙に興味はない。ただ、ゴシップ的な意味で小池と蓮舫のどちらが勝つか、傍観者としてみる分にはちょうどいい見世物だ。

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