『共産主義革命論』 おわりに

おわりに~メシアニズム。誰が怠け始めるのか~

誰も最初の1人になりたがらない。特に日本に住む人たちにこの傾向は顕著です。
最初の一人になること、必要なのは勇気でしょうか? それとも理屈でしょうか?
わたしの考えですが、必要なのは自分を信じることです。自分の理屈を信じ、自分の理屈、感情、意志を1つにまとめ上げた時、あるいは、そのうちのどれか1つが他を圧倒したときあなたは最初の1人になることができるでしょう。
わたしはあなたに大変な仕事を始めろ、などとは言いません。
ほどほどに休んでください。体をご自愛ください、といっておきます。どうしても自分が最初になれないというなら、疲れていそうな人の心身を気遣ってあげてください。そして、ほどほどに休むように言ってあげてください。その時、
「あなたが休んでくれればほかの人も休みやすくなる」
といってあげれば休みやすくなるでしょう。
最初に1人が怠け始めて、それに追従する人たちが現れれば、世界は劇的に変わります。あなたは最初の1人目、救世主になりたいですか? それとも、後に続く人になりたいですか? それはあなたの置かれた状況で判断してください。ただし、誰かが勇気を出して動いたときに台無しにして、批判する側にだけは回らないように注意してください。きっと、もっとも怠けたい人が最初に声を上げるでしょう。いえ、疲れた人が勝手に休むでしょう。いやいや、もっとも勇気のある人が声を上げるかも。
一応誤解のないように言っておきますが、わたしは怠ける権利だけでなく、働く権利も守らなければならないと考えています。
権利の乱用はよくありません。なにごともほどほどに。働くのも休むのもほどほどに、それがわたしの考える共産主義なのですから。きっとあなたも気に入りますよ。

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