野党候補の一本化は本当に必要なのか? 実現可能なのか?~10月解散のサブシナリオ~

今回は10月の臨時国会冒頭解散、最速10月27日解散が実施されたと仮定した場合のサブプランについて考えてみたい。まあ、脳内シミュレーションみたいなものだ。

まず、現在野党には立憲民主、維新、国民民主、共産、れいわ、参政、社民が存在している(党名を変えすぎてわけわからんのは除く)。
野党候補の一本化が勝つために必要だといわれているが、果たしてそれが実現できるだろうか?
まず、10月冒頭解散の場合、公示まで2週間ない。その間にこれだけの野党が集まって候補者調整するなど絶対に不可能だ。リーダーシップをとってまとめられる人材も見つからない。
水面下で話を進めているのかもしれない、と期待したいところだがそれはない。
立憲民主党は代表選挙で忙しく、野党候補の一本化の議論するエネルギーと時間がない。
維新は例のパワハラ兵庫県知事での人気失墜など、支持率低下に歯止めがかかっていないので選挙区調整どころではない。
野党の中心になるべき人たちが野党候補の一本化を進めることができない状態にある。
そもそも、政策面で大きな違いがあり、維新と立憲が組むためには立憲側が野田を代表に選んで、さらに保守的な政策を取り入れて第3自民党になるのが前提となる。
立憲民主党の場合、あえて時間ギリギリまで候補の統一を遅らせて、共産、れいれあたりの候補者を自発的に引きずりおろそうとしている可能性すらある。
要するに、現在、野党候補の一本化は机上の空論でありほぼ不可能だということだ。
このままでは野党候補がバラバラになり、団結する自公に敗北する危険がある。
 

・現実的な調整~野党を2つのグループにわけてそれぞれ候補者統一する~
それでわたしが考えるのが現実的な調整だ。
まず、野党を大きく2グループに分ける。
1つは第二自民党を自称する維新を中心とした自称保守勢力。
2つめは護憲などを語っているリベラル、左派勢力。
正直、考え方が違いすぎる政党同士の政策を議論して候補者調整をする時間はまったくない。なので、考え方が近いもの同士、それぞれの党の政策内容を矛盾しない範囲で取り入れて、公約として発表するのがいいだろう。
候補者調整については、
保守系(維新、国民民主、参政、立憲右派)は維新が大阪中心に近畿などで候補者を立てて、国民民主は強い候補者がいるところは一本化。それ以外は旧希望の党や旧連合系の組合候補みたいに振り分けるなどすればいいだろう。
左派系(共産、れいわ、社民)は小さい政党ばかりなので各政党ごとの調整を放棄して、いっそ1つにまとめて新党にする。新党ができてそこに合流する形をとる。新党となればニュースにはなるだろう。
こうして自公、希望、立憲民主のみつどもえだった2017年の再来になるわけだが、当時として右派系は希望、維新、左派系は立憲、共産で別れていたのが一本化されてわかりやすくなっている。
候補者調整が全くされないよりはいいだろう。あくまで緊急的な措置だ。
有権者としても、旧体制裏金の自公か、非自民の保守政党か、リベラル護憲派政党かでみつどもえの方が投票先がわかりやすい。

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