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日記 2024.1.6(土) いつもより1時間早い/カゴを組む/車のバッテリー/玄米を圧力鍋で炊く

今朝は布団の中があつくて起きる。こんな日はすぐに起き上がることができる。8時半だった。

朝ごはんも今日はいつもより1時間早い。今日からは朝ごはんも日常が戻り、酒粕入りのお味噌汁にした。お餅はきなこで食べる。きなこは親戚のおじちゃんが作ったものだ。いくらの残りを味噌汁に全部入れた。今朝観たテレビで、いくらと鮭のお雑煮が新潟の方で食べられていると知り、親近感を持つ。

着替えを済ませて化粧をする。特に出かける予定もない日でも、来客の可能性がある実家では化粧をしておくのが無難だ。

1時間早いだけでなんだか全然違う世界が広がる。午前中のうちにお風呂掃除も終わらせて食事以外の家事はひと段落。ここからはわたしの時間を過ごそう。

暖かな陽射しと気温の中、お母さんは外に出て作業を始めた。わたしも真似して外へ出る。よし、今日は水に浸けておいたアケビの蔓でカゴを作ってみよう。まずはひとつ作ってみないことには始まらない。

昨日お母さんと観たYouTubeに出てきた野菜を入れられるカゴバッグを作ってみることにする。ぎちじちに組まずに中身が透けて見えるのがいいと思った。蔓を80cmの長さに40本ほど切ってみた。太めの蔓を全部ちょうど使い切るくらいだった。水からあげるとどんどん乾いていく蔓。水に浸けておいて、組む時に取り出すのが良さそうだ。わたしが持っている本には底の端の処理の方法が詳しく載っていない。どうしていいか分からずに途中で手が止まってしまった。
最初から難しいものにチャレンジしてしまったかもしれないと思い一旦全部をほどいた。やっぱりまずは、一度紐でシミュレーションしたことのある丸カゴを編んでみることにした。
丸カゴはどんどんと編んでいける。継ぎ目の部分がほどけやすいので、丸カゴを作る時は長めの蔓を使って編んだほうがいいと思った。30分くらいで小さなカゴが完成した。

鳥の巣みたいなカゴができた。
初めて組んだ小さなカゴ。

アケビの蔓を使ったけれど、なんだか違う蔓も混じっているようだった。ひとつ出来上がり色々なことが分かってきた。とにかく蔓はしっかりと給水させてぼきぼき折れないようにして、表面はタワシなどで丁寧に洗っておくほうが良さそうだと思った。そして蔓はやっぱり細いほうが可愛いと思うのだった。

カゴ作りの本を詳しく読んでみて、もう一度素敵な作品を愛でてみよう。そのあとで蔓を採取しにもう一度出かけてみようと思う。いずれにせよ、1回作ってみたことで見えてきたことがたくさんあった。

お母さんはわたしが作業をしている横で途方もないねえとつぶやいていた。わたしはまだ始まったばかりのカゴの冒険にわくわくしている。イメージだけしていた時からわたしに合う作業だと思っていたけれど、作ってみてもやはりわたしにぴったりだと思った。素直に、単純にカゴを採取して水に浸けて柔らかくして組んでいくのが楽しい。

合間にお父さんの車と軽トラックにエンジンをかける。しばらく乗っていないとバッテリーが上がるらしいのだけれど、もう何年も運転らしい運転はしていないわたしにとってはおそろしいしわけがわからない作業になかなか気が乗らない。お母さんもお父さんの車はさっぱり分からないと言っていたけれど頼まれたのでやっておかなくては。軽トラックはマニュアル車でわたしはオートマ限定で免許をとったのでさっぱり分からない。こちらはお母さんに任せて、お父さんの車にエンジンをかける。鍵をさすところもなく、エンジンもボタンなのだな。ブレーキを踏みながらエンジンボタンを押すと時間差でエンジンがかかった。ほっとするもののわけが分からない。そのまま15分くらいエンジンをかけたままにしておいた。
無事に任務を終えてお父さんに報告。ずっと気になっていたようでよかった、ありがとうと言っていた。

お母さんは午後からは台所で作業。お母さんがひとりで台所に立つのは10日ぶりくらいではないだろうか。わたしが実家に帰ると、お母さんは台所以外の用事がしたいらしい。
調理器具の場所が変わっているのにまだ慣れないようだけれど使いやすくなったと言ってくれていた。お母さんが台所でご飯を作っている姿を思い出してなんだか懐かしい。

18時ごろにカゴを組み終えてわたしも一緒に台所に立つ。昨日から水に浸けていた玄米と小豆を圧力鍋で炊いてみる。水加減は普通のご飯を炊くときと同じくらいで良さそうだった。塩を小さじ1/2強入れて火をつける。しゅしゅしゅと言い始めたら弱火にして25分。
お母さんが急きょ20時に出かけなくてはいけなくなりそのままご飯の支度をすることにする。今夜はぶりの塩焼き、小松菜のナムル、水菜の炊いたのんと納豆。野菜が中心で焼き魚のある夕飯にほっとする。美味しかった。
お母さんはご飯を食べてすぐに出かけていき、珍しくひとりきりの夜となった。ひとりでいるには大きすぎる家で、ここのところひとりで夕飯を食べていたお母さんを思う。これはさみしいよな。お父さんに早く帰ってきてもらわなくては。

夕飯の片付けをしながらオリーブオイルと塩麹をまぶしてオーブンで焼いた菊芋ポテトチップスを追加で焼く。包丁で切ったので厚みがあるのかなかなかパリッと焼き上がらない。180度でなんだかんだ30分くらい焼いただろうか。端っこの方はパリパリになってきたので食べてみるとものすごく美味しい。オリーブオイルじゃなくてココナッツオイルでもよかったな。
いつかお気に入りの自家製ポテトチップスのあるお店でお試しで売っていた菊芋ポテトチップスを思い出した。あれ、あの後探したり聞いても一度も見かけたことなかったんだったよな。

今日もありがとう、ささやかな日常を過ごせて満足して眠る。

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