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観光業界が忘れていること④ ~移動や旅程作成に対する不満~

日本人ですら国内旅行の旅行計画に困っている


日本国内での旅行計画作成において、多くの日本人旅行者も様々な困難に直面しています。特に地方部への移動計画やアクティビティの予約では、利用可能な交通手段の限られた選択肢や時刻表の複雑さが課題となっています。さらに、地方特有の観光情報や宿泊施設に関する情報が不足している場合が多く、これが旅行計画の作成を難しくしています。

旅工房の「旅行計画」に関する意識調査によると『旅行の計画(行き先の検索、ホテルや飛行機の予約、友人/家族との相談時間なども含む総合的な期間は)手間がかかる、または難しいと感じたことがありますか』という質問に対し、「旅行計画は手間がかかる・難しい」との回答は70.5%(ある24.5%、どちらかといえばある46.0%)でした。

また、オンラインでの情報提供が十分でない地域も多く、特に季節ごとのイベントや地元の祭りなどの情報が不足していることが指摘されています。このような情報の不足は、旅行者の満足度を低下させる要因となり、特にリピーターを獲得する上での障壁となっています。

外国人は日本語の壁で日本人以上に困っている


外国人旅行者にとって、日本語の壁は旅行計画を立てる上で大きな障害となっています。多くの観光情報や案内表示、交通機関の利用方法が日本語のみで提供されており、これが彼らの旅行体験に大きなストレスを与えています。特に、地方部では英語や他の外国語での情報提供が限られており、外国人旅行者が自立して旅行計画を立てることを困難にしています。

また、オンラインでの多言語情報の提供不足や、外国人向けの観光案内所が少ないことも、彼らの旅行計画に大きな障壁となっています。このような言語の障壁は、旅行者の体験を制限し、日本への再訪意欲にも影響を与える可能性があるため、観光業界においては多言語対応の強化が急務となっています。

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