十年日記〜2022年12月10日〜
帰国する日が決まった。
今後の人生でこの国に住むことは二度とないから、後悔することないように過ごしたいと思う。
買うものリスト
行きたい近隣国リスト
食べたいものリスト…
夫と話し合うが、
結果いつもと同じ結論が出る。
どれだけ後悔しないようにと動いても
きっと後悔するのだろうと。
この心境にふわっと重なるように降りてきた言葉がある。
モーニング娘。22加賀楓さんの最後のブログだ。
卒業を前にし、歌割りが少なかったことに言及し
「後悔がある」
と言い切ったのちの結論である。
もっと努力していれば、何が足りなかったのか分析しなければならなかったと本人は言うが、
きっと努力していただろうしその時その時でやれる精一杯をしていただろうと勝手に想像している。
というのも、デビュー当初に比べていろいろな変化が見えるし
それは努力した結果に他ならないと思うからだ。
彼女が加入した2017年は、私がモーニング娘。に再度、目を向け始めた頃だ。
モーニング娘。は長い歴史を持つだけあって、ファンの層も厚く、厚いだけあっていろいろなファンがいる。
長い下積みを終えて、実力を兼ね備えデビューしたのに
彼女に与えられたメンバーカラーが気に食わないオタク、ビジュアルが気に入らないオタク、態度やブログの文章が偉そうだとケチをつけるオタク。
そんな害悪なものをたくさん目にした。(正直言ってそれにウンザリして、結局その時は沼にハマることはなかった)
そんな中、かえでぃーは表情を変えることなくキリリと前を向いている印象だった。
次に彼女をちゃんと見たのは『ハロプロダンス学園』で、
大きな口を開けてガハハと笑うところ、先輩にどんどんツッコミを入れるところ、研修生時仲良かった佐々木莉佳子に甘えるところ。
ダンスの振り付けを覚えるのが早く、すぐものにするところ。
めっちゃくちゃ熱いファンがたくさんついているところ。
私はダンスに関して無知で、こんな些細なことしか感じられないが
張り詰めた表情で前を向いている印象はもうなかった。
それでも、人は振り返れば後悔はするものだ。どれだけ全力を尽くしても後悔はあるものだ。
そう思い至れる加賀楓さんはやはり全力でモーニング娘。として毎日を過ごしていたのだと思う。
ご卒業おめでとうございます。
…
ちなみにこの十年日記というタイトルは、スマイレージの『良い奴』の歌詞
から来ていて、
我が推し竹内朱莉さんを、私は十年先でも愛せるのか?
と、自分自身を観察するような気持ちでつけました。
ではまた。
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