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わかくさカフェ | 少女のための居場所づくり始まりました

7月から、京都わかくさねっとと一緒に、10代少女の居場所づくりの取り組みを始めました。4月から準備してきて、じわりじわりと動き始めたこの活動。まだ会ったことのない、困っている誰かのために、私たちにできることを模索しています。

1. 京都わかくさねっと/わかくさカフェ とは

京都わかくさねっとは、生きづらさを抱える少女たちを支援するために、
2016年7月、更生保護女性連盟が主体となって立ち上げたプロジェクト。一般社団法人として「少女の寄り添い支援」や「児童養護施設でのこども食堂」などの活動を行ってきました。
2020年7月よりHOSTEL NINIROOMと連携し、お昼寝場所・日用品・食事の無償提供(毎日)、少女たちが飲食・交流ができる「わかくさカフェ」の開催(毎週火曜日)を開始しました。プレスリリースはこちら

2. きっかけ

NINIROOMが京都わかくさねっとと連携することになるきっかけは3月。在宅勤務の中、家庭内暴力や児童虐待で困っている人たちが増えているというニュースを見たこと。自粛によってこんなことが起こるなんて、思いもしなくてショックだった。

今、私たちはNINIROOMという開かれた場所を持ち、今までより誰かの力になれそうな気がする。でも何をしたらいいのか、どんな課題があってどんな準備と対応が必要なのかもわからない。
誰か教えてくれる人がいたら、とシェアしたこの投稿を見た京都新聞の石崎さんが、京都わかくさねっとの北川さんに紹介してくださってこの取り組みは始まりました。

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北川さんたちとお話しさせてもらって、学んだことがあります。私たちもこの事業に一緒に取り組む姿勢として、大切にしたいこと。

京都わかくさねっとの居場所づくりは、彼女達を学校へ行けるように、就職できるように、家に帰れるように、一歩踏み出せるように背中を押すことではない。彼女たちの話を聞いて、関係を築き、見守っている人がいるよって教えてあげること。

3. NINIROOMの居場所づくり

NINIROOMは以前、就労移行支援事業所と連携して障がい者の就労支援に取り組んだことがあります。そのときに感じたこと。自分の居場所って、自分がその場にいる役割を感じることでだんだんと育っていくものなんじゃないか。ただ居ていいよ、と言われるよりも、いろんなことをお願いされたり任されたりするとき、少し勇気はいるけど、やっぱり人は生き生きする。

だから、わかくさカフェでも、使った部屋のベッドメイキングや、カフェのお手伝いなど、少女たちができる範囲でスタッフのお手伝いを頼めるようになればいいなあと思っています。「今日何してたの?」よりも、教えたり、頼ったり、ありがとうとか、そうゆう会話の方がより自然で親しいコミュニケーションになっていくんじゃないかな。

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もうひとつ。NINIROOMは私たち姉妹が開いたということもあり、チームの兄弟姉妹感が強い。兄弟姉妹感ってなんだろう、いわゆるアットホームという言葉かも。チームNINIは、専門家でも支援相談員でもないし、ルールはいつも曖昧。でもその分、困っている少女に対して、1人の人間として、姉や兄のような思いやりと距離感を持って接することができる人たちだと思う。

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4. 現在の課題

今一番の課題は、どこかで少し困っている少女たちにどうやってこの場所を知ってもらうか。更生施設や支援センター、通信制高校を通じた告知活動を始めようとしています。必要としている少女たちへのつながりを持った方がいれば、ぜひご紹介いただきたいです。

実際どんな子がくるのか、何が起こるか、うまくできるかわからない。でもまずやってみて、考えようと思います。一緒に取り組みをサポートしてくれる方や企業も募集中です。