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日本人形はなぜ買取されにくいのか

雛人形や五月人形で知られる日本人形は、昨今においてもまだまだ切り離すことのできない工芸品です。

そんな日本人形は役目を終えると、オーナーによって何らかの方法で処分されます。

しかし、すべての方法がスムーズにいくわけではありません。特に「買取」は予想どおりに進行する確率が低いといえます。

いざ買取を依頼しても、業者から断られたり値段がつかなかったりするケースが多いのです。

では、日本人形はなぜ買取されにくいのでしょう。

雛人形や五月人形は「縁起物」

日本人形といっても様々な種類がありますが、なかでも買取が不可になりやすいのは「雛人形」と「五月人形」です。

これらはいわゆる縁起物。
もうお分かりの人もいることでしょう。

そうです。
縁起物は基本的に1人に対してひとつの存在。

雛人形はいわば身代わりであり、成人というタイミングで役目を終える人形です。

このような縁起物を中古で購入する層は極めて稀。

コレクターでもないかぎり、わざわざ中古を買って飾る人はいないといっていいでしょう。

たとえば、あなたがお孫さんに雛人形をプレゼントするとして、それが中古でも抵抗はないでしょうか?

これこそが、日本人形が買取されにくい理由です。

絶対に買取されないわけでもない

日本人形が買取されにくいのは事実です。
しかし、例外もあります。

私はこれまでに人形買取を何度も経験していますが、値段がつく人形は一定以上の価値をもつもののみです。

以下は値段がつきやすい日本人形。

  • 製造年代が古いもの

  • 有名作家が作ったもの

  • 需要があるもの

逆に以下は買取不可になりやすい日本人形です。

  • 大量生産されたもの

  • 入手が容易なもの

  • 需要がないもの

このように、一部の日本人形は買取されます。

ただし、世に出回っている日本人形の多くは買取不可になるものが多いです。

日本人形の一般的な処分方法は何?

日本人形の一般的な処分方法は「供養」です。

縁起物ということもあり、役目を終えた人形は神社などでお焚き上げしてもらう方がほとんどといえます。

特に捨てたり譲ったりすることなら罪悪感をもつ方は、決まって供養を選ぶことが多いです。

逆に罪悪感を抱かない方は、ごみとして捨てることもあれば、誰かに譲ったり、買取に出したりします。

まとめ

日本人形は買取されにくいですが、専門業者やその他の方法を検討することで売却できることもあります。

どのような処分が最適なのか、あらためて検討するのも良いでしょう。

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