好きな映画のはなし

雨音や樹々が揺れる音、季節の音が豊かな映画が好き

画像引用元:Filmarks

最近やっと観た。

日日是好日は、観なくてはと思いつつも一歩踏み出せないままずっと寝かせていた。

樹木希林の遺作、というハードルをなかなか越えられなくて、観たらこの世にいないことを強く実感してしまいそうで、コンディションが整うまでとか言い訳しながらしばらく足踏みしていた。
(コンディション整い待ちの映画結構たくさんある。ダンサーインザダークなんかもう10年くらい整い待ちだけどもはや永遠に観れない気がする)

いい加減観よう、と腰を据えたら
映画の中には樹木希林はまだ生きていて、飄々としたその姿にまた会えた。すごく嬉しくて、暖かい気持ちになった。いつでも会えるんだね。もっと早く観ればよかった。
体の力が抜けて、深いところで呼吸ができるような感覚の映画だった。

私は料理をする時に作業音として映画を流すのが好きなんだけど、この映画はその選択肢のひとつになりそうだな、と思った。
環境音と人の声とのバランスがちょうど良くて心地良い。


ちなみによく流すのは、南極料理人。

画像引用元:Filmarks


堺雅人が淡々と料理を作り、もっさりした観測隊員達が時にはどうでも良さそうに、時には顔をしかめるくらい味わいながら食べる姿を横目にみながら料理をするのが楽しくて好き。

おにぎり割ったときのきたろうの顔、五臓六腑に豚汁が染み入ってる高良健吾の顔、べちゃっとしたからあげ食べながら泣く堺雅人、念願のラーメンにありつけたときのきたろうの顔、、きたろう多めだけどたまらない表情がいくつも出てきて何度も観てしまう。

あとリトルフォレスト。

画像引用元:Filmarks


本読む時とかに流すのもちょうどいい。
この映画本当に好きで、音楽のかわりに隙あらば流してる。橋本愛の声が心地よくて癒される。
夏と秋が好き、冬は寒そうでちょっといやだけどそのあとの春がまた良くて好き。

出てくるご飯が本当に美味しそうで食べるシーンはつい手を止めて見入ってしまう。
たまらなくなって、ちょっと引っ張られたご飯を作って一緒に食べてみたりする。

6th dishの、ゆうたの台詞は何度聞いても深く刺さる。聞くたびに自分を顧みて反省する。


そして欠かせない、きっと永遠に好きな映画

画像引用元:Filmarks

データを購入済みだけど収集欲を満たすためにディスクも買おうかな…

スターウォーズでアダムドライバー沼に落ち、その沼でジム・ジャームッシュに出会った。
それ以来わたしはすっかりジム・ジャームッシュのファンにもなり、この映画はそんな2つの出会いの象徴でもある大好きな映画。

このポスターが大好き。うちもこんな感じで寝てるなーとにこにこしてしまう。ポスターみるだけでほくほくにこにこできる映画ってあんまりない。

カイロレンの人だ…とわくわくしてた割に映画館では睡魔に負けて、水曜木曜あたりすっ飛ばしたな。今となってはジムジャームッシュの映画は寝てなんぼだと思ってるので問題なしです。

すべてのシーンが好きで、本当に癒し効果がある。
いちばん好きなシーン…と考えてみると、芽キャベツとチーズのパイのシーンがかなり好きかも。
夕食にパイ?と驚くパターソンとものともしないローラ、とイマイチだったのか水をガブガブ飲むパターソン
あとローラに、出会った少女が書いた詩を聞かせるときに違うよ10歳くらいの女の子だよ!と慌てて弁解をするパターソン
なんでかあのシーンが笑えて好き。


ほかにもいくつか、繰り返し観る映画やドラマがある。
ホノカアボーイ、私をくいとめて、きのう何食べた?あと最近観た、青葉家のテーブルも気に入って何度か観ている。
食べ物や料理が出てくる映画やドラマがどんどん好きになるな。
それに触発されて自分ちの食卓が豊かになることはとても楽しいことだと思う。

えらい長くなってしまった。
公開された映画を映画館に観に行くのも大好きだけど、癒しを求め、家で同じ映画を繰り返し観るのも大好き。という長い長い話でした。


おわり

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