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カーニバル・イヴを聴いて

ついにやって来ましたね、この日が。
この記事を書いてからずっと楽しみにしていたジョー・力一の初!ソロミニアルバムの発売日!

8カーニバル・イヴ

もちろん私は全ての店舗で予約して全てのグッズを手に入れました。オタクは強欲なので。というか推しが頑張って準備してきた作品が世に出るならなるべく力になりたいじゃないですか。微力ですけど。


ビジュ大優勝
仕事するスペースに飾った

さて、満を持して発売されたカーニバル・イヴ。僭越ながら1周以上プレイリストをぶん回し終えた感想を書き散らしたいと思います。本当に素敵なアルバムになっているので、私の感想きっかけで買ってみようって思ってくれる人が一人でも居てくれると嬉しいです。

(レイテストショーマンの感想については、冒頭に記載した記事に自己解釈を頑張って書いてるのでぜひ読んで欲しいです)

2. ジョン・ドゥ・パレード

タイトルに入ってるジョンドゥ=名無しの権兵衛の意味。この時点で色々想像してしまうな。過去の力ちゃん自身も、ジョー・力一の名を冠するまではジョンドゥだったろうし、普段力ちゃんの配信を聞いている人たちだって、捉えようによってはジョンドゥにもなり得る。あとはやっぱり、忘れ去られた存在イコール名無しの権兵衛さんなのかなと思いました。そんな、忘れ去られた、或いは未だ名を持たぬもの達の終わらないパレード。時間帯的には深夜かな。他のみんなは寝静まっていて、今日も"何者にも成れなかった"自分たち。外から聞こえてくる楽しげな音楽に誘われて窓から街の様子を見ると、そこには幻想的なパレードを率いるジョー・力一の姿───みたいな?切なくてポップなサウンドと、力ちゃんの伸びやかな美しく声色が『独りじゃない』って寄り添ってくれるような楽曲です。ハーメルンの笛吹き男っぽいなとも思ったな〜。夢から醒めたくない人向け。

3.コルロフォビア

レイテストショーマンでめちゃくちゃ愉快で背中を押されるような自己紹介を聞いて、2曲目のジョン・ドゥ・パレードで力ちゃんのパレードに参加して、「あー楽しかった!」「さすが力ちゃんだよね!」とにこにこしているところで、突然背後から現れた力ちゃんにナイフで脇腹を刺されながら『楽しそうにしているところ申し訳ないんだけど、誰もありのままの君に興味なんかないよ』って耳元で囁かれる。みたいな曲。私はね、怖いです。ジョー・力一のポテンシャルが。そりゃ配信初期はめちゃくちゃ尖ってたし、ヴィランやろうと思ったらしっかりこなすけど、こんなめちゃくちゃ力ちゃんの内面や腹の底で抱えてるようなフレーズや皮肉をこれでもかってくらい出されちゃったら、素直に刺されて死ぬしかないですよ。でも忘れてはならないのが、この"コルロフォビア"の力一でさえ、幾重にも重ねられた仮面のうちの一つに過ぎないのかもしれないってこと。ちなみに、私が歌詞の中でいちばん気に入っているフレーズは"脆い心へと帰ってゆく あわれかなアルルカン"です。夢から一気に現実に帰って風邪引きます。

4.明転

カーニバル・イヴの収録曲、ぜんぶ大好きです。なんだけど、個人的にいちばん刺さってリピートしている曲が、この明転です。

昨日初めて明転を聴いて想像した景色が"初夏、雨上がりの匂いがする散歩道をゆっくり歩いている"でした。真冬の星空でもある。真っ暗な空間に星がめいいっぱい散りばめられてる感じの。というかこの曲でまた一気に力ちゃんとこの曲を聴いている側の距離がぐっと近くなるんですよね…。曲調は全体を通してメロウで、ただ切ない。波打ち際のような、近づきたいけど遠くて、離れたと思っていたらまた近くなって、みたいな〜!!語彙力なくて申し訳ないですが、本当に胸にチクリと来ます。不毛な関係性に対する感情の吐露なのか、叶うこともない片思いをしているのか、はたまたま、地に足がついていない自分との葛藤なのか。この曲を聴いて思うのは、夢をひたすら追いかけている時って叶わない煮え切らない恋心を抱えている時に似ているな、ということです。

5.Stream Key

1曲目から順番に聴いてこんな明るくかわいいハチャメチャポップな曲調で、力ちゃんがめちゃくちゃ柔らかい声色で"ここまでようこそ 摩訶不思議なルート辿って 偶然のような 顔して我儘に選んできた"って歌い出したら泣くって。泣かないオタクいないだろ!!!!!!!!!コルロフォビアでめちゃくちゃ突き放して明転でもどかしい!!!!!ってなってアンニュイになってたら「ここまで来てくれてありがとう〜!」みたいな。そんなテンションで力ちゃんがまた手を引いて一緒にパレードに参加して大団円、って曲です。Stream Key。ハッピーエンドで本当に良かったです。

総括

久しぶりにCDを予約して、手に取って、収録されている曲順通りに聴いたけれど、カーニバル・イヴは単純な作品ではないと思いました。もはや一つの壮大な物語ですよ。レイテストショーマンでショーマンとして歩き始めた力ちゃん。そんな中、自分を俯瞰して見ているもうひとりの自分に気づいて葛藤してるコルロフォビアの力ちゃん。叶わない何かについて思い倦ね、切なさを抱え込む力ちゃん。「こんなおれの我儘に着いてきてくれてありがとー!ほんと大変だったでしょ〜?」と笑いかけて、最後に手を取って一緒に歩いてくれる力ちゃん。今回発売されたこの"カーニバル・イヴ"は、聴いている人間を置いてけぼりにしない、毒は含まれているものの、様々な角度からジョー・力一が寄り添ってくれる。そんなアルバムだなと感じました。いろんな顔を持つジョー・力一が、これから先私たちにどんな景色を見せてくれるのか。とても楽しみです。


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