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Weekly Howl 『君たちはどう生きるか』回

ラジオで話したことの追記です。

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音楽トークラジオ Weekly Howl
「君たちはどう生きるか」

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番組の収録後、私は3回目の鑑賞をしました。3回の鑑賞で導き出した一つの答えがあります。
それはこの映画は『音楽を聴く映画である』ということです。


いろんな方の批評を見ると、『抽象的な表現が中心の映画』という共通の認識があるようですし、私も同意します。
なのでこの映画を他の商業的コンセプトを持った映画と違った向き合い方が必要になると思っています。

私が提案したいのは、この映画は他の映画と異なり、映画に音楽(サウンドトラック)が付随しているのでは無く、音楽に映画が付随している、という捉え方です。

先日、この作品のサウンドトラック・アルバムがリリースされましたが、やはりこのサウンドトラック、非常に上質な音楽作品になっています。


白眉なのは、他の久石作品よりミニマル・ミュージックのエッセンスがふんだんに施されている点です。
彼はミニマル・ミュージックがルーツであると公言していますが、そういった意味では最も久石譲のルーツを直に体感できる作品となったのではないでしょうか?


この作品はアンビエント・アルバムとしてカテゴライズしても良いと思いますが(サウンドトラックという音楽自体がアンビエント的なコンセプトをそもそも内包しているとも言える)、言うなれば『君たちはどう生きるか』という作品全体が、アンビエント的な映画だと言えるのではないでしょうか。

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