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令和における『征竜』

 『征竜』というカード群をご存じでしょうか?
 「名前は聞いたことがあるな」、「カードゲームによくあるヤバい環境のアレでしょ?」……という方が大半でしょう。
 もしかしたら「どうか知らんが未だにタイダルはヤバいよね」なんて感想を抱いた、当時の暴れっぷりをご存じの方もいるかもしれません。
 今回は、そんなカード達について少しばかり書かせて頂きたいと思います。
 よろしければ少々お付き合いください。


まずはじめに

『征竜』とは遊戯王OCGに存在する計8枚のカード群です。

征竜/Dragon Ruler 

 スペシャルカードプレゼントキャンペーンで登場した「征竜」と名のついたモンスター群。
 《巌征竜-レドックス》《瀑征竜-タイダル》《焔征竜-ブラスター》《嵐征竜-テンペスト》の4体を指して、特に「四征竜」とも呼ばれる。
 全てのモンスタードラゴン族であり、下級モンスター最上級モンスターが存在する。

 下級征竜は以下の共通する起動効果を持つ。

______
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):ドラゴン族か○属性モンスター1体とこのカードを手札から捨てて発動できる。 デッキから「(○属性の最上級征竜)」1体を特殊召喚する。 この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン攻撃できない。
______

 また、最上級征竜は、レベル7・攻守の合計が4600であり、以下の共通する起動効果起動効果誘発効果誘発効果を持つ。

______
このカード名の(1)~(4)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):手札からこのカードと○属性モンスター1体を墓地へ捨て(、××を対象とし)て発動できる。 (固有の効果)。
(2):ドラゴン族か○属性のモンスターを自分の手札・墓地から2体除外して発動できる。 このカードを手札・墓地から特殊召喚する。
(3):このカードが特殊召喚されている場合、相手エンドフェイズに発動する。 このカードを手札に戻す。
(4):このカードが除外された場合に発動できる。 デッキからドラゴン族・○属性モンスター1体を手札に加える。
______

遊戯王カードWiki

 2013年頃に登場し、「属性統一デッキにおけるスパイスになるだろう」という前予想を悪い意味で覆し、属性統一デッキにおけるスパイスになるどころか征竜同士で手を取り合って【征竜】というアーキタイプを生み出し、登場後から2年後である2015年まで暴れ散らかしました。
 【征竜】【魔導】環境と呼ばれた当時の環境は遊戯王においても【EMEm】環境【イシズティアラ】環境に並ぶ最悪の時代のひとつとして取り上げるプレイヤーも数多く、恐らく【イシズティアラ】環境の再放送デジタルで味わったであろう、この記事を開いた皆様なら彼らが当時どれだけ支配的なデッキパワーを誇っていたか……簡単に理解できることでしょう。

強かったのは昔の話?

 さて、とりあえず『征竜』を語る際には外せない「こいつら昔暴れてたヤベー連中だぜ!」という一連の処理を終えさせて頂きましたが、今回私が書こうと思っている記事は別に征竜がいかにヤバかったかを後世に伝えようとするモノではありません。
 なにせ、そんな彼らは今、遊戯王OCGのデジタル版こと『遊戯王マスターデュエル』(以下マスターデュエル)において一切の規制を受けていないのですから。
 あの征竜が無規制
という衝撃的な事実を知れば、マスターデュエルを遊んでいない方はもしかしたら「全解禁は流石にヤバい」「タイダルは流石にダメでしょ」「マスターデュエル終わったな」という感想を抱くかもしれませんが、ご安心ください。
 OCGと比べ約1年程のカードプールの差があるマスターデュエルにおいても、【征竜】というデッキは良くて環境下位程度です。
 正直OCGで明日急に全開放したとしても……そこまで騒ぎにならないのではないか? と思います。

令和における【征竜】

【平成の征竜】

 【征竜】というデッキがどういったものか、否、【平成の征竜】というデッキがどういったものだったかを改めて軽くご説明しますと、こうなります。

  1. 毎ターン手札を増やしながら。

  2. 高いスタッツのレベル7モンスターを並べ。

  3. それらを使ってランク7のエクシーズ召喚を行い徐々に相手を追い詰め。

  4. 十分に盤面が整った後は『異次元からの帰還』によりフィニッシュを狙う。

 当時、征竜はKONAMIからちくちく制限改訂突きを食らっていましたので、時期によって採用カードは変わっているかと思いますが、一番オーソドックスな動きは上記のものだったと思います。
 ……マスターデュエルで遊んでいる皆様はこれ、どこかで近頃どこかで見たことがありませんか?
 確実にありますよね?
 そう、アレです。
 【クシャトリラ】です。

【クシャトリラ】代表のアライズハートくん
本音を言うとシャングリラのが代表だと思う

 フィニッシュ方法がビートダウン盤面封殺という違いこそあれど、【クシャトリラ】と【平成の征竜】は極めて似通った性質を持つデッキタイプであり、言うならば【平成の征竜】は【クシャトリラ・プロトタイプ】とでも呼ぶべき存在です。
 そして、残念ながらカードゲームにおいてはプロトタイプのが強いってことはまず無いので、(厳しめの規制こそあれど)この【クシャトリラ】が環境で苦しい立ち位置にあることを考えれば……【平成の征竜】がランクマッチで戦うことが難しいのは簡単にご理解いただけると思います。
 なんせ、無条件でモンスターが並ぶ【クシャトリラ】と違って手札を捨てたり墓地を除外したりする必要があるのですから。
 手札から捨てて使える効果と、自身を特殊召喚する効果除外された時に特定のカードをサーチする効果、それぞれが同じターンで使えたのであればカードゲームにおいてはまず無いはずのプロトタイプのが強い現象が起きたかもしれませんが、現実はそうじゃありません。受け入れましょう。
 そうです。【平成の征竜】はもう時代遅れの老兵です。

【令和の征竜】

 「それじゃあ何か!? もはや『征竜』はURポイント360支払って作る価値は一切無い連中だってのか!?」
 ……『征竜』が『ぶっちゃけ劣化クシャトリラ』であるという衝撃的な事実に動揺して、そんなことを思う方が多い事でしょう。
 ですが安心してください。URポイント360支払って作る価値があるかは微妙なところですが、あくまで『ぶっちゃけ劣化クシャトリラ』なのは【平成の征竜】に限った話です。
 ……そもそも規制を食らった頃と同じことやってるってことは、それ10年前のデッキを現代に持ち込んでるってことですからね? それで戦えたらそれこそ異常です。
 というわけで【令和の征竜】……それを支える2枚のカードをご紹介しましょう。

ローズシュートも1枚ぐらい差しとくと着地狩りに対応できます

 はい。『ローズ・ドラゴン』です。
 この一部の方々が劣情を催しそうなドラゴン達こそが、【令和の征竜】というデッキを支える根幹になります。
 この二種類……召喚・特殊召喚に成功した場合やS素材として使われた場合に互いをサーチ・リクルートする関係にあるレベル3チューナーと、レベル7である『征竜』を用いて連続してレベル10のシンクロ召喚を行うのが【令和の征竜】の基本的な動きとなります。
 そう、エクシーズデッキであった【平成の征竜】とは違い【令和の征竜】はシンクロデッキなのです。

「えっ、俺エクシーズだけど……」

 バチクソに顔が良いこと以外、環境で戦うことを考えるとあんまりポジティブな感情を抱けない謎のXモンスターが一瞬見えましたが、特に気にしないことにして。
 とにかく【令和の征竜】はアドバンテージを取る能力に長けた『ローズ・ドラゴン』2種と『征竜』を使ってバロネスだの承影だのイカれた汎用レベル10シンクロ次々叩きつけて相手をバチボコに殴り倒すデッキになります。
 こちらはマスター1に到達した報告もX(旧Twitter)でちらほらと上がっており、『征竜』というカード達の持つパワーが現代にも通用することを我々に教えてくれました。
 事実【令和の征竜】はうらら、増殖するG、ドロバ、墓穴の指名者……その他諸々の無限泡影を除く大概の汎用妨害札がぶっ刺さること、手札の消費があまりにもアレすぎる以外には目立った欠点の無いデッキであります。
 勝つことだけを考えれば他にいくらでも選べるデッキはあるとは思いますがランクマに持ち込んでも問題はないでしょう。

令和における『征竜』

 「なんだよ、それじゃあ結局『征竜』はURポイント360支払って作る価値は一切無い連中なんじゃあないか?」
 なんて感想、再度抱かれた方多いかもしれません。
 まあ、確かにランクマッチに持ち込むなのだとすれば『征竜』はURポイント360支払って作る価値は一切無い連中である可能性が極めて高いです。
 が。
 
なにも今日私はランクマッチに持ち込める【征竜】の話をしたくて記事を書いているわけではありません。
 というか【征竜】というデッキについて語りたいわけではありません。
 環境的に【征竜】は時代遅れと言わざるを得ない、ということを皆々様に理解していただいた上でカジュアルシーンにおける『征竜』の素晴らしさを語りたいのです。

10年の時を経て想定されていたポジションに

 元々『征竜』という存在はあまりにも光と闇の比率が多すぎる遊戯王というゲームにおいて『炎・水・風・地』の四属性に統一されたデッキを強化するために生み出されました。たぶん。
 その割には何故かお互いをサポートできるように『ドラゴン族』とオマケで書いてあったりして、結果的に全てを終わらせる動きを安定的に運用することができてしまったわけですが……繰り返す通り、それは10年前の話。
 令和における『征竜』はカジュアルで使いたくなってしまうようなカード……特に、カテゴリに属している訳ではなくて明確なサポートも無い、あるいはそのカテゴリそのものが生命の保証が出来ない重篤な状態にあるカードを使用したデッキを作成する際に、その基盤をがっちりと固めてくれる存在となっているのです。
 他のカードゲームで例えて申し訳ないのですが、マジック・ザ・ギャザリング単色デッキを組んで土地を24枚入れることになった場合、特に効果のない基本土地を24枚ぶち込むよりもロークスワイン城や、皇国の地、永岩城といった複数の使い道がある土地を混ぜた方がデッキの力が上がるのと同じですね。
 つまり征竜は土地です。

特に理由無くドロー出来る土地です
なんで?
特に理由無くモンスターをぶっ殺せる土地です
なんで?

 分かりやすく言えば、もしも、あなたが炎属性のモンスターを主軸にした何らかのデッキを作ろうとしたならば、とりあえずでブラスターを3枚ぶち込んでおけば、手札から捨てるだけでカジュアルだっつってんのに相手が張ってきたカイザーコロシアムをぶち割れるし、手札が尽きて場にモンスターを出力できないというピンチであっても唐突に墓地から打点2800のドラゴンがのっそり現れて相手の顔をビンタしてくれるんです。
 普通に滅茶苦茶便利だと思いません???
 同じように水属性のタイダルであれば好きなモンスターを墓地に送れるし、風属性のテンペストであれば任意のドラゴンをサーチできるし、地属性のレドックスであれば好きなモンスターをリアニメイトできます。
 もちろん、同じようなことはベアトリーチェキュリオス等々の便利なEXの連中を使えば出来るとは思いますが、だからといってその連中を呼び出すためのカード達でメインデッキがギチギチになってしまうと、そもそもなんのデッキか分かり辛かったり引いてはいけないカードに手札が埋め尽くされる等の事故に陥ったり奈落の落とし穴ひとつで戦術が崩壊してしまったり等々の悲しい事件が起きてしまうかもしれません。
 そういったデッキはマリガンし放題の上に1000%先攻で始まる一人回しで動きを確かめる場合には気にならないかもしれませんが、あくまで遊戯王はカードゲームであり、対戦相手が居て、その対戦相手との対話によって初めて成立する遊びです。それがカジュアル環境ならば猶更。
 というわけで、カジュアル環境といえどある程度のメインデッキの強さは間違いなく必要であり、そして『征竜』というカード達は色さえ揃えれば勝手に仕事して戦ってくれる手の掛からない優良カード達なのですから、光や闇に傾倒していたり四属性ひっちゃかめっちゃかなデッキでないのであればとりあえずで3積み出来るカードかと思います。
 「『征竜』はURポイント360支払って作る価値は一切無い連中」なんじゃないかって? いいえ? カジュアルで遊ぶなら、私は声を大にして言えます。
 うるせえ、まずは征竜4種3枚刷れ。

堂島の龍もそうだそうだと言っていまうるせえ!!

各『征竜』と共にデッキを支えるカード達

 さて、カジュアルデッキこそ『征竜』をガン積みしろ、という話をさせて頂きましたので、ここから先はデッキを組む際に『征竜』達と共に採用してみると面白いであろうカード達をご紹介したいと思います。
 もちろん、あなたが組むデッキがジュラックや、幻獣機のような1属性に偏っているカテゴリなのであれば無理に採用することはないでしょうが、そういうカテゴリに属することすら出来ていないカードを使う際は参考にしてみてください。

焔征竜-ブラスター

マスターデュエルにおいては今年一年間強化され続けることが確定している男
X体もある

 ブラスターはOCGにおいて2023年の間ぶっ通して強化され続けた『炎属性』に属する『征竜』です。
 手札からの固有の効果は種類を問わない破壊効果であり、『征竜』の中では唯一自分のアドバンテージにならない効果となっています。
 なので『征竜』の中で一番地味と言わざるを得ないのですが、地味は地味でも状況を選ばず使える度合いはずば抜けており、やはり『征竜』の中にて最強と言えるでしょう。
 ラノベのヒロインに例えるならば、幼馴染キャラです恐らく巨乳の

炎征竜-バーナー

 今後、所謂『子征竜』と呼ばれる彼らに関する解説は省かせて頂くのですが、1枚目であるということと、どうして2023年は一年掛けて炎属性を刷りまくった年になったのかが理解できてしまう、少々アレな炎属性のカードプールにより、場合によっては抜けてしまう他の『子征竜』と違いほぼほぼ確定で3積みされる可能性が高いのでご紹介させて頂きます。
 まあ、紹介させて頂きますといっても、紹介するほど複雑なカードではなく、手札から条件に沿ったカードを捨てるとデッキから同じ属性の『征竜』を呼び出せるだけのカードになります。
 ですが、一度場に出してしまえば後は墓地コストだけで一生仕事をし続ける『征竜』を場に呼び出せるのは非常に強力と言わざるを得ません。
 なにせ『征竜』は墓地に行けば仕事をするクセして、除外除去されたら2枚目の自分自身を平気でサーチしてくるんですからね。流石に裏側除外には対応できませんが、裏側除外なんて100年に一回ぐらいしか食らわないでしょうしね。
 ただ、自分で自分をサーチしてしまうとそのターンは場に出力出来ず、次の自分のターンまでは手札で待機することになってしまいますので、やはり『子征竜』も合わせて採用しておくといいでしょう。本人を持ってくる代わりにこちらを持って来れば、手札コストが用意出来ているなら即座に場に出力して各種素材に使うことが出来ますから。
 あ、ちなみにこの子たちの効果で出した征竜は殴れないです。気を付けましょう。

ドラゴンメイド・ティルル

僕もティルルちゃんの尻尾とか焼いて食ってみたいっす

 数少ないブラスターからサーチして旨味のある『炎属性・ドラゴン族』であり、場に出して即座に墓地へ『征竜』のエサを用意してくれる給仕係です。極め付けには死後は自らも『征竜』のエサとして活躍します。いわゆる完全食ですね。あるいはケンタッキー・フライド・チキン
 流石に自分で自分を落とすことは出来ないので、墓地に落す用の他のドラゴンメイドも採用しないといけない点は少々気になりますが、とはいえ変身後の姿であるフランメを最初に落しておけば後はドラゴンメイド特有の動きでせっせとエサを甲斐甲斐しく給餌してくれます。まるでメイドさんみたい。
 間接的にサーチ出来るルフトは手札から無効効果を飛ばせますし、墓地コストの捻出に困るようであれば採用筆頭になるでしょう。

不知火の隠者

 基本的に自身をリリースしてユニゾンビをリクルートし、ユニゾンビの効果によって馬頭鬼を叩き落し、馬頭鬼の効果によって蘇生されレベル8のシンクロ召喚の素材に使われることが多いカードです。
 その際に召喚されるモンスターは専らPSYフレームロードΩであり、次のスタンバイフェイズにPSYフレームロードΩの効果で除外された馬頭鬼を墓地に戻し、繰り返し使う……というコンボは9期の遊戯王を遊んでいたプレイヤーにとってはあまりにも有名なものでしょう。私も、私の友人も、PSYフレームロードΩを手に入れられなかった敗北者以外は全員使ってました。だって強いもん。
 そんなPSYフレームロードを呼び出すプロフェッショナルである隠者ですが、ブラスターと共に採用する際は120倍(当社比)ほど強力に使うことが出来ます。
 というのも、ユニゾンビで落とすカードを馬頭鬼ではなく他の不知火にすることにより、墓地に来た2枚の不知火をブラスターの除外コストに充てることができるのです。すると不知火特有の除外効果を使用しつつ、隠者と共に除外した不知火を帰還できます。こりゃすげえアドバンテージだ。
 結果として場にレベル4となったユニゾンビと、レベル4の不知火を揃えることが出来れば、先程も話題に出した9期最強のシンクロモンスターと呼んで問題無いであろう超究極宇宙最強のスーパースターPSYフレームロードΩをシンクロ召喚することが可能であり、彼の効果で隠者を墓地へ戻すことが無料で出来ちまうんだ!
 不知火は元々除外テーマなこともありますし、多めに採用してみるのも面白いかもしれないですね。
 ってかそもそも炎で除外して旨味があるのが不知火ぐらいしかいないんですがね。

賜炎の咎姫

なぜかひとりだけ先行実装された女

 咎ちゃんです。
 ポージングがドゥラメンテに似てると思いませんか?

ちなみに私はドゥラメンテ産駒だとタイトルホルダーが大好きですね(早口)

 色も似てるやん。
 そんな咎姫ですが、ブラスターとの相性の良さはアンブロエール並……否、アンブロエールを超えます。
 咎ちゃんはデメリット効果を持っていることもあって基本的には蘇生効果を用いた後は思い出の中でじっとしててくれるのが有難いのですが、案外この場から咎ちゃんを退かす、という行為が難しかったりします。
 そのため、大体の場合は数少ない炎属性リンク4であるアンブロエールに変換されるのですが、ブラスターが墓地に存在している場合は咎ちゃんによってブラスターを蘇生し、咎ちゃんとブラスターでサンライトウルフをリンク召喚、そのリンク先に自身の効果でブラスターを特殊召喚することで墓地の任意の炎属性を回収しつつ自由なリンク3を作り出せる状況に出来ます。
 ブラスターを採用しているなら回収先には困らないでしょうし、なんならサンライトウルフを2枚採用しておけば、サンライトウルフの効果で先に使ったのサンライトウルフを回収すればこの動きを一生繰り返すことが出来ます。
 また、墓地に咎ちゃんがいるものの場に炎属性が用意出来る手札ではない……といった場合でも、とりあえず墓地コストだけで場に用意出来て咎ちゃんの効果コストにもなりますし、もうどうしようもない時は咎ちゃん食って場に出ることも出来ますから。EXのモンスターではありますが採用するっきゃないです。

瀑征竜-タイダル

『タイダルだけはヤバい派』という派閥が存在するらしい
大丈夫
ヤバくなかったです
全然

 デッキ内の自由なモンスターを墓地に落しても良いというトンデモ固有効果を持つ水属性の『征竜』です。同じ効果を持つおろかな埋葬が制限カードに指定されていることを考えると、相当おろかな効果をしていると思われますね。
 カジュアルにおいては、墓地にさえ用意出来れば如何様にも出来るものの、そもそも墓地に送るまでが遠すぎるようなカードが現存する1万種類のカードの中でも5億種類ほど存在しているかと思いますので、このカードは数多のカードにとって救いの一手となるカードであり、やはり『征竜』の中にて最強と言えるでしょう。
 ラノベのヒロインに例えるならば、なぜか片方の目を隠してるクールなボブカットのヒロインです。瀑とか名前に付いてるので恐らく巨乳。

ドラゴンメイド・ラドリー

実質メイルゥだし実質カオスルーラーだし実質子征竜でもある女

 待ってください。言いたいことは分かります。またドラゴンメイドかよ? ってことでしょう?
 違うんです。
 水属性ドラゴン族のサーチ先は相当ヤバいんです。
 嘘じゃありません。
 マジで酷いです。氷炎の双竜が現実味を帯びてくるレベルです。
 ……まあ、そもそもタイダルを採用している時点で『墓地に送る』ことが必要なデッキなのでしょうし、ランダムとはいえ3枚も墓地に送ってくれるラドリーは全然ありよりのありだと思いませんか?
 ただ、同じ色であるフルスはあまりにも微妙過ぎる効果なので、どうしてもレベル7ドラゴンメイドを採用するならエルデ一択だと思います。エルデも微妙ですけどね
 正直タイダル使うデッキはタイダルの効果使いたいでしょうし、大人しくタイダルでタイダル持ってくるのが正解かもしれません。

ティアラメンツ・レイノハート

 デッキから可愛い女の子を叩き落して即座に融合する上に女の子が流す涙を集めて喜ぶDVクズ男です。しかもティアラメンツのおへそに錠前付けてニヤニヤしてた可能性があります。とんでもねえ変態ですね。
 しかし、そういうフレーバー的なところとは全く関係ない所でなぜか酷く嫌われているような気もしますが、とりあえずこいつはタイダルとの相性が凄まじいです。
 だってタイダルでコイツ捨てて墓地にティアラメンツを叩き落せば召喚権を使わずになぜか規制を免れた宇宙最強のレベル5融合モンスターことティアラメンツ・キトカロスを場に出すことが出来てしまうんですから。
 あとはキトカロスの効果で墓地にティアラメンツ・クシャトリラを落とし、ティアラメンツ・クシャトリラの効果で2枚墓地肥やし、キトカロスの効果で自分を対象にしてティアクシャを蘇生して更に5枚墓地肥やし、オマケでティアクシャの効果で3枚墓地肥やしすることで、召喚権も無しに10枚墓地を肥やしつつ場にレベル7を1体用意することが出来てしまいます。バグかな?
 また、タイダルの効果を使用していないターンに、手札か墓地に適当な水族が用意出来ているのであれば、レイノハートからスタートし、キトカロスの融合元をレイノハート以外にすることで、場にレイノハート、ティアクシャが並びまして、流石に10枚も墓地に送ったらタイダル+コストが捻出できているはずなので、結果的に場に水属性の戦士族・サイキック族・ドラゴン族が揃いキュリオスが立ちます。
 つまり13枚墓地に送った挙句に任意のカードを1枚落とせます。バグかな??
 また、ほぼほぼ同じ見た目と効果を持つ絶海のマーレでも同じ動きが出来るほか、ペルレイノ、副葬、増援、グリーフも大体同じ意味を持つカードなので、構築次第では上記の動きを12枚初動から行うことが出来ます。
 ただ、あまりやりすぎるとお相手氏に嫌われるので、この動きをする際は相当気を付けるようにしましょう。ちなみに私はこいつらと大量のバニラ水属性水族を合わせてライカンスロープデッキを作りました。カジュアル仲間にぶつける日が楽しみでなりません。ゲヘヘヘヘヘ!

ゴーティスの灯 ペイシス

さかな~

 もうレイノハートを見せられた後でなに見せられても一切の情動が発生しないかもしれませんが、こちらのメンダコも相性抜群となっております。
 ゴーティスというカテゴリに属してるこのメンダコ(そして、ほぼほぼ同じ効果を持っているクリオネ)は除外されると次のスタンバイに場に戻ってきて、相手メイン中にシンクロ召喚が行える……というカードになっているのですが、もう読んで字のごとくです。タイダルのエサにしろとしか書いてありません。
 ただ、ゴーティスというカテゴリはレベル6シンクロ、レベル8シンクロが大事なデッキであり、ゴーティスそのものとの相性は微妙と言わざるを得ません。……が、レベル9魚族シンクロにはシンクロ召喚成功時にドローできるアーケティスが存在します。なので、タイダルと合わせるとEXデッキにアーケティスが居る限り相手スタンバイに1ドローし続けるシステムが完成します。ついでに手札を2枚捨てることでフリーチェーンの破壊もできます。
 墓地に数送りたいならティアラメンツを素直に使うのが賢いので、こちらは特定のカードだけを墓地に送りたい場合に採用する形になりそうです。
 メンダコとクリオネを揃えれば裏側除外やデッキへのバウンスをされない限り一生タイダルを出し続けることが出来るので、魔法や罠の多いロングゲーム上等なデッキと相性がいいかもしれませんね。

海晶乙女グレート・バブル・リーフ

 リンク4ではありますが、ちょっとマリンセスをメインに積めば1枚初動で容易く出すことができるので見た目ほどの重さは感じさせない良い女です。
 その効果は場・墓地の水属性を除外することでドローに変換する……というものなのですが、これが非常にタイダルと相性が良い。
 タイダル本人を除外すればデッキから同名含む水属性ドラゴン族を手札に用意出来まして、それをコストに除外されているマリンセスを帰還させることが出来ます。
 そしてこの帰還効果、同名制限がありません。
 つまり1枚目のグレート・バブル・リーフが破壊されようとも、2枚目のグレート・バブル・リーフをEXデッキに用意しておけば、1枚目のグレート・バブル・リーフをタイダルのコストにする等で墓地から除外へと移しておくだけで、2枚目のグレート・バブル・リーフによって1枚目のグレート・バブル・リーフを場に帰還させることが可能なのです。
 しかし、2体並べたからなんなんだ? って思うかもしれませんが、なんとグレート・バブル・リーフがスタンバイ時に発動するドロー効果には名称ターン1が付いていません。
 維持する数が増えれば当然用意する飯も増えますが、先程ご紹介したメンダコとクリオネは飢餓問題を一発で解決できる無限コストフィッシュですので、彼女達が求めるだけいくらでも食べさせてあげることができます。
 要するに、上手く回り始めると延々延々ドローしながらグレート・バブル・リーフの頭数が増えていき、除外する枚数が増えれば打点もエグい感じで上がり始めますのでお相手氏はもう終わりです。お前マジック・ザ・ギャザリングの青白コントロールみたいな動きしてんな。ハゲや夢さらいの類かな?
 
フィニッシャーに困ったら投入してみましょう。

さらいさんなのだ!
(ハゲこと各種テフェリーの顔は私が見たくないので掲載しません)

嵐征竜-テンペスト

OCGで一足先にムショから出された征竜
その理由は恐らく固有効果にあります

 大半の『征竜』は10年近く禁止制限になっていたのですが、実は3年程度で出所してきたカードがこのテンペスト。
 というのも固有効果が『ドラゴン族のサーチ』であり、唐突に盤面をぶち破るブラスター、おろかな効果をしているタイダル、なにに使われるか分かったもんじゃないレドックスに比べると他の征竜が居なければ大したことないと判断されたのでしょうね。
 まあ、マスターデュエルでは有力なサーチ先である他の征竜が全員帰ってきてますし、親戚にはなりますが『深淵の獣』という光と闇版『征竜』みてーなヤベー連中も居ますので、やはり『征竜』の中にて最強と言えるでしょう。
 ラノベのヒロインに例えるならば、オタクに優しいパリピギャルです。イラストもうぇーいwって言ってそうなんで恐らく巨乳ですね。

ドラゴンメイド・パルラ

テンペスト=ギャル説を強く裏付けるギャルメイド

 待ってくださいよ。ちゃいますやん。ちゃいますやんか。
 ちゃうんですって。

 ティルルのこと紹介したのにほぼほぼ同じ効果を持ってるパルラを紹介しなかったら嘘ですやん。ティルルちゃんの回し者になりますやん。
 まあ、ほぼほぼティルルと同じ効果になりますので詳しい説明は省かせてもらいますが、こちらはドラゴンメイド魔法・罠にもアクセスすることが可能で、墓地効果で蘇生が可能な『お片付け』と共に採用すれば通常召喚から入る初動札にもなるのが特徴です。
 大体その際に出すのは『天球の聖刻印』になるかと思うのですが、彼から直接テンペストをリクルートするなりマグナムートをリクルートするなりすればデッキが動き始めますので、1妨害初動に困ったなら全然アリです。

ドラグニティ-レムス

 フィールド魔法の中でもヤバめな効果を持つこともあり、制限改訂で枚数がころころ変わりがちだった最強のフィールド魔法こと竜の渓谷をサーチすることが可能なカードです。
 テンペストの固有効果でも、除外時効果でもサーチすることができる他、あまり使われることのない竜の渓谷のドラグニティモンスターをサーチする効果で手札に加えられ、そのままテンペストの固有効果のコストに使えます。
 テンペストの固有効果にしろ竜の渓谷にしろ別の征竜を呼びに行くのに使える効果なので、テンペストは他の征竜と合わせて採用するのが丸いのかもしれないですね。やっぱパリピギャルじゃん!

アームド・ドラゴン・サンダー LV5

最初の方にご紹介した【令和の征竜】で採用されることもある有能コスト

 恐らくテンペストが解放されたのは、こいつらの販促もあったんじゃないかと思うほどに相性の良い『アームド・ドラゴン・サンダー』の1枚です。
 テンペストや子征竜のコストとして手札から捨てることで、デッキからテンペストや自分自身を手札に加え、荒い『征竜』の手札消費を抑えてくれます。
 ひとつ下のレベルになるLV3も、効果こそサーチではなく単純なドローになりますが、むしろ普通のドローのが強いことも多いかと思いますし、こやつと違って場が空の状態でも通常召喚から動けるのであちらも全然アリです。というかセット採用になるんじゃないでしょうか。ズッ友ですね。やっぱギャルじゃん。
 しかしテンペストからサーチ出来る風属性・ドラゴン族は有能なお友達が非常に多いですね。流石はギャル娘テンペスト。
 ただし風属性・ドラゴン族に有能なカードが多いからなのか、早々に復帰したので存在することを前提でカードが刷られたのか、先述の咎ちゃんやグレート・バブル・リーフのような対戦相手に引かれそうな勢いのシナジーを発揮するカードは見当たりません。
 テンペスト本人の効果も「デュエるのマジだるぅ。ブラぴ後はよろ~」みたいな効果してますので、やっぱり他の征竜と合わせて採用するのが良さそうですね。

深淵の獣 ルベリオン

テンペっちのヤバい彼ピ
マジ喧嘩強い不良グループの仲間連れてきます
対面してるオタクくんかわいそ~w

 ……というのは『風属性』で括った場合の話で、サーチ可能な『ドラゴン族』という括りとなると話は変わってきます。だって見てくださいよこの顔。あまりにも凶悪です。こんな顔付き間違いなく犯罪者ですやん。なんで規制されてないんでしょうね?
 
属性こそ噛み合いませんが、制限カードであるマグナムート、ドルイドヴルム等を特に理由もなくサーチした上で場に出すことが出来るカードであり、本人が持ってくる復烙印も除外を必須とする征竜と相性が良いです。
 またOCGでは制限カードに指定されておりますので、もしかするとマスターデュエルでも規制されるかもしれなく、そうなった際は彼を固有効果で手札に加えられることが更なるテンペストの強みになりますね。彼ピが苦しんだ方が輝くテンペっち、流行りの暗黒太陽系ヤンデレギャルですね。
 サーチするなら闇染めしてカオステリトリーで良いじゃんって思うかもしれませんが、ただの通常魔法であるカオステリトリー『征竜』であるテンペストでは手札に加える容易さが段違いです。それこそアームド・ドラゴン・サンダー LV5でサーチできますしね。
 あんまりこいつらにデッキ割くと対面してるオタクくんが真顔になるか怒りに狂うかのどちらかになりかねないので、プラスでマグナムート&ドルイドヴルム各1枚の計3枚ぐらいにしておくといいかもしれません。

クシャトリラ・ユニコーン

ユニコーンは処女厨
つまりテンペストは処女ビッチの可能性が高い

 大変失礼いたしました。風属性にも抜群の相性を誇る男がいました。テンペストっていうより征竜全てと相性良いですが。
 ユニコーンは主にデッキからパーピヤスかバースをサーチしてくるエビ野郎であり、フィールドの属性がバラけていればバラけているだけボーナスを得られるパライゾスや、URガードを突き破って制限にぶち込まれた超有能切り込み隊長フェンリルからサーチすることが出来ます。(ただしフェンリルからサーチしてきても場に出す方法が無いのでフェンリル自体の相性は微妙です。)
 テンペストと合わせて採用する際は主にレベル7のリリースコストを何故か無くし墓地・除外からクシャトリラを戻すことが可能なちょっと頭をやっちゃっている永続魔法のバースをサーチすることになるかと思います。
 バース自体がレベル7サポートであること、彼をサーチ出来るパライゾスが属性の数によって効果を変動させることを考えると、やはり複数の『征竜』を使う際に活躍しそうです。
 せっかくサーチ効果を持つのでリクルート効果を持つパーピヤスも採用したくなると思いますが、そこまで行くと完全にデッキがクシャトリラになりますので注意しましょう。
 また固有効果のEX除外は、マスターデュエルに実装された後は全デッキに投入される史上最悪のリンク2、スプライトエルフを迎えに来た死神ことS:Pリトルナイトをぶっこ抜くことが出来ますので、カジュアルだから……と遠慮することなく気兼ねなくガンガン使いましょう。どうせカジュアルデッキのEXなんて枠余ってて適当なクソ強汎用カード隠してますからね。この汎用EXはなんだ? 証拠物件として押収するからなぁ?

巌征竜-レドックス

なんか寝てる間に類似カードまみれのカテゴリが出来ていた征竜

 属性が地で、手札からもう1枚捨てることでリアニメイトが出来て、見た目もちょっとずんぐりむっくりな感じする、頑丈な守備力をしているのがレドックスです。なんか激しく見覚えがあるカードデザインですね。
 死者蘇生が制限カードであり、カテゴリ内に蘇生札があるとそれだけで強いことから分かる通り固有効果は極めて使いやすく、カジュアル特有の謎モンスターにも分け隔てなく蘇生効果を使ってくれるレドックスは、やはり『征竜』の中にて最強と言えるでしょう。
 ラノベのヒロインに例えるならば、母性に溢れた優しいお姉さんでしょう。そしてそのキャラ付けならば恐らく巨乳。

森と目覚の春化精

リンゴンリンゴーンおはよう!僕のらくろ!起きる時間だよ!おっきろ~~~!

 初手ドラゴンメイドを期待していた皆様大変申し訳ございません。ナサリーは決して相性が良いとは言えません。
 ……いや、あながち無しってわけでもないんですが、基本的に墓地に行った下級ドラゴンメイドはそのまま征竜のエサになるので、うん、ドラゴンメイドに限定された蘇生効果を持つナサリーは決して相性が良いとは言えません。
 というわけでレドックスに対する既視感の正体である『春化精』から代表として社会人からのヘイトが凄そうな目覚まし鐘男に来てもらいました。
 こいつは効果の発動後に地属性以外への縛りが掛かるとはいえ、デッキからレドックスを墓地に叩き込みつつ、地属性の蘇生が可能な(縛りを無視するならば)スーパーレドックスのようなカードです。
 この『春化精』というカード達はそこそこの数がいるのですが、中でもレドックスと相性が良いのがこのカードです。レドックスを墓地に送れますからね。
 ほぼほぼ同じデザインのカード群ということもあり、全体的にレドックスと相性は良いのですが、あまり『春化精』を厚くし過ぎると別にレドックスじゃなくても蘇生できるカードばかりなデッキが完成しますので注意が必要です。とりあえず大体子征竜みたいなコイツだけ採用でいいんじゃないですかね。

超重武者バイ-Q

テンペストとレドックスの属性が逆だったら刷られなかったであろうカード

 最強の地属性テーマである超重武者ですが、もちろんレドックスとの相性も抜群です。
 とりあえず代表としてバイクを置かせて頂いていますが、もちろんこれからサーチするワカウシとの相性も抜群です。
 超重武者がどういう動きをするのかは不思議なことに皆様イヤというほど知っていると思うので割愛しますが、とりあえず彼らは幅広いシンクロ召喚を召喚権すら使わずに行うことが可能であり、召喚権を使ってもいいのであれば最早選択肢が無限です。あるいはイワトオシを初動に出来るので初動札が増えます。
 「でもそもそも超重武者自体がバカが作りしテーマと化してるんだから、レドックス関係なくね?」とお思いの方は多いかもしれませんが、まあ、それはそうなんですけど、そうではありません。
 超重武者はシンクロ召喚を行う段階で数々の地属性を墓地に送り込むこと、そしてアホみたいにサーチしまくることによって手札に地属性を抱えることに長けたカテゴリなのです。レドックスを出すのにも、蘇生効果を使うのにも使えるということですね。
 カテゴリを通してのデメリットで『魔法・罠が存在すると効果が使えない(or弱体化する)』というものがあるので、出張だと初動後に引く超重武者が気になる~……という方もあるでしょうが、レドックスがいるならば話は別です。後から引いた超重武者全部死者蘇生ですからね。最強です。
 「とにかく初動でシンクロ召喚をしたい!」「ハンドに来た重症患者をP召喚したい!」というデッキなら真っ先に『超重武者+レドックス』のセットが候補に挙がることでしょう。
 また、ちょっとメインデッキは圧迫しますがS召喚時にチューナーをリクルート出来る『カラクリ』を使うことで更なる横並びや、高ランクのエクシーズ召喚まで可能です。もはや出来ないことを探すほうが難しい。
 そして、そうやって場に用意した主役が破壊されたとしてもレドックスによって役割終了後の初動札が全て死者蘇生となっているんですから、いくらでも戦線に復帰させられます。やっぱ最強やんな?

アモルファージ・イリテュム

竜魔王側だったばっかりに強化タイミングを逃した悲劇の存在
本人達が陰キャ過ぎるので誰も悲しんでないのが哀愁を誘います

 待ってください。あくまでこれは提案というところであって決して私がカジュアルでアモルファージを使うことを推奨しているわけではないんです。
 仕方が無いんです。レドックスのサーチ先である地属性・ドラゴン族も相当ヤバいことになっていますから。
 マジでモンタージュ・ドラゴンデス・ヴォルストガルフぐらいしかいません。ナサリーは微妙です。一応は龍帝ヴァリウスとかサブテラーの導師みたいなアホ程強いカードもいますが、そいつら多分わざわざレドックスでサーチしなくても手札に加えられるのでね。
 となると、実質Pテーマである超重武者との噛み合わせが良いことを先程お伝えしたこともありまして、アモルファージが候補に挙がるのは致し方ないのかなというところであります。
 このアモルファージという連中は、P効果ではなくモンスター本体に特殊召喚制限を掛けている&スケールがびっくりするぐらいちっちゃいというところがあるからか、リンクルールが作られる前ということもあってデメリット記載欄とも呼ばれた程度にはP効果の欄にデメリットが書いてあるカードが多い9期産のPモンスターにしては珍しく、P効果にデメリットが書かれていません。

一般的な9期産Pモンスターの例

 これとかと違ってね。
 これは数あるデメリットP効果の中でも(サーチを内包しているからか)強烈なものが書いてありまして、クリフォート以外はP召喚出来な……と、と、特殊召喚出来ない……? ば、バカな……リンクすら許されんだと……? しかも無効化出来ないからビヨペンでも無視できんだと……? カテゴリ内のリンクモンスターであるゲニウスでも無視できない……? え……?
 まあ、リンクルールによる弊害を最も食らっていることもあって今や末期患者テーマと化したクリフォートのことはさておくとして。
 アモルファージはスケール5と3のカードを内包しており、カテゴリ内のカードだけでレベル4から4までの幅広いモンスターをP召喚することが出来ます。
 そう、レベル4のP召喚が可能です。

このカード凄いよぉ!流石は令和のモンキーボード!

 はい。レベル4のペンデュラム・チューナーのモンスターですね。
 説明は以上です。
 
一応付け加えておくと、アモルファージ達は実はやっぱり記載されていた悲しきデメリットP効果によって自分ターンのスタンバイフェイズを迎えると空腹のあまり爆発してEXデッキに入ってしまうのですが、エサをあげないから拗ねてEXデッキに閉じこもった彼らを間違ってペンデュラム召喚でもしてしまう彼らの怒りを買いEXデッキが使えなくなりますので注意が必要です。リリースコスト等にする予定が無いならやめておきましょう。
 ……やめておきましょうつっても基本EXから1体しかP召喚出来ないのにワカウシを押し退けてそっちを出すことは無いと思うんですがね。
 とにかく、一見してロック効果が強烈に見えるアモルファージですが、こいつらのロックがそんなに簡単に成立するならもっと知名度があるはずで。相当特化させないとロクにロックできません。超重武者アンロ-Qといったところです。
 
ですので、レドックスから用意出来るスケール構築用カードとして気兼ねなく採用してください。たぶんデュエル終わる頃にはお相手氏も「面白いカード入れてますね」ぐらいの雰囲気になってると思いますよ。イリテュムをレドックスで切って蘇生するとかやらん限り。

ジェムナイト・オブシディア

 レドックスの蘇生効果の為に切られると、それをトリガーにして蘇生効果を起動するのがこの男、オブシディアです。
 もちろん譜面通りに受け取ってレベル4以下の通常モンスターを多く採用したデッキに採用しても良いですし、この手のテキストを見ると真っ先に考えるであろうデュアルモンスターを採用したデッキで使うのもアリです。
 手札に用意するのも御影志士を使えば容易く、そして幸いな事にPスケールの構築を捨てればワカウシが初動でランク4を作れます。マジでなんでもできるじゃん。
 
また、このカードが蘇生すると同時にレドックスも蘇生を行っているので、そちらの蘇生先を墓地からの蘇生効果を持つギガプラントのようなモンスターにすることで一気に3体のモンスターを場に並べることが可能です。
 もちろんのことながら、使い終わった後はレドックスのおいしいごはんになることが出来ます。黒いし黒毛和牛みたいなもんですよね。

それぞれの役割

 とりあえず4属性の征竜を使う際に、共に採用することで彼らの能力を十分に引き出し、デッキのメインギミックを補佐するカードとして使用できるようにするカード達を私が知り得る限りでご紹介させて頂きました。
 こうやってまとめてみれば、なんとなくわかった方もいるかもしれませんが、各種征竜は……

  • ブラスター含む炎属性は盤面への干渉

  • タイダル含む水属性は墓地肥やしやドローでデッキを掘り進めること

  • テンペスト含む風属性はデッキ内の特定のカードへの素早いアクセス

  • レドックス含む地属性は蘇生やP召喚による展開力

 ……といったところに長けています。
 なので、今お使いのデッキに足りないところを補える征竜を採用して頂くと、「初動は良かったけど、まくられて以降は抵抗できずに負けてしまう」といった悩みを解消できるかもしれません。
 ここまででも十分できるかもしれません。
 しかし。
 征竜にはもっと優れた使い方が存在します。
 そう、それは多色構築です。

『多色構築』とオススメの接着剤

 『多色』という呼び方は、遊戯王しかプレイしていない方には耳馴染みのないものかもしれませんが、マジック・ザ・ギャザリングデュエルマスターズ等を遊ばれている方ならピンとくることでしょう。
 この『多色』という言葉は、マジック・ザ・ギャザリングで言うならば『赤』『白』といった複数の色をひとつのデッキで混ぜることを指し、デュエルマスターズなら『火文明』『闇文明』といった複数の文明を混ぜることを指します。デュエルマスターズは殆ど触ったことがないので推測で書いてますが、指すはずです。
 というわけで『征竜』において『多色』という言葉は『ブラスター』と『レドックス』を両採用することや、『タイダル』と『テンペスト』を両採用することを指し示します。
 そして、この行為は10年前に【征竜】が暴れ散らかしたことから分かる通り、絶大なシナジーを発揮するのです。
 ただ、4種フル投入した【征竜】は冒頭で説明させて頂いた通り、時代遅れ感は否めないとはいえカジュアルに持ち込むには厳しいパワーをしていますので、基本的には2色~ギリ3色を合わせるぐらいになるかなと思います。というか4色突っ込んだらデッキの原型がなくなりますからね。
 元々デッキ内に多い属性の征竜サポートカード達は減らして、混ぜる他の征竜のサポートカードを採用するのがちょうどいいのではないでしょうか。
 ちなみに言わずもがな混ぜるオススメはテンペストです。やっぱパリピギャルがひとりいると盛り上がりますからね。
 というわけで、ここからは『多色構築』をする際に起用するといい感じに働いてくれるカード達をご紹介したいと思います。

深淵の神獣 ディス・パテル

征竜とは噛み合わないはずの光・闇サポートではありますが……?

 光と闇版『征竜』こと『深淵の獣』に所属するレベル10のシンクロモンスター、ディス・パテル。
 所属するカテゴリのフィニッシャーをきちんと務める彼は、除外されている光・闇のモンスターを帰還させる効果、相手のモンスター効果の発動に反応して、除外されているカード1枚を墓地に戻すことで破壊or無効を行うことが可能です。
 一見するとあまり征竜と噛み合わないように見えますが、そんなことはありません。
 なぜなら光・闇のモンスターには彼が存在するからです。

マグナムート♪マグナムート♪お絵描き楽しいね♪

 はい。場に出したら勝手にドラゴンをサーチする腕にシルバー巻きすぎドラゴンことマグナムートです。
 
当然ながら『征竜』もサーチ範囲ですし、その『征竜』とくっ付いてディス・パテルを作ることが出来るレベル3ドラゴン族チューナー(主に冒頭で紹介した『ローズ・ドラゴン』等)をサーチすることも出来ます。てか墓地から征竜を拾うことすら出来ます。
 つまりディス・パテルを使ってマグナムートを呼び出すことは実質的にあらゆる領域から全ての征竜に触れることに繋がり、征竜のコストとしてコイツと別の色の征竜を除外すれば最終的に手札が2枚増えることになります。
 更に言えば、ディス・パテルは誘発効果でコストにした征竜を墓地に戻すことすら出来ます。もちろん相手の効果は素通しになりますが、カジュアルならこんだけアドバンテージ取ってるなら死にさえしなけりゃ安いもんです。破壊自体は出来てるでしょうしね。
 極め付けに、なんの因果か征竜はディス・パテルを非常に用意するのが以下の通り極めて容易いのです。

  • 『不知火』と相性の良いブラスターは『逢魔ノ妖刀-不知火』(レベル3チューナー)を用いるor墓地に『妖刀-不知火』(レベル2)を用意した状態で隠者等を用いて『アクセルシンクロ・スターダスト』を出す

  • ゴーティスのレベル2チューナー2種と相性の良いタイダルは、レベル8シンクロこそ不得意ではありますが、逆に言えば何でもいいのでレベル8シンクロさえ成立させれば『アクセルシンクロ・スターダスト』から出せる

  • テンペスト含む風属性はパッとルートが思い付きませんが、どうせ他の征竜に秒で触れるので気にしないことにする

  • 超重武者含むレドックスはバイクが何故かレベル2かつレベル8シンクロが極めて容易なため、レドックスどうこう関係無しに立てられますし、初動でレベル2チューナーであるバイクを切ってる可能性が高いので『アクセルシンクロ・スターダスト』さえ用意すれば出る

 ね、簡単でしょう?
 いうまでも無いですがディス・パテルを出すのにオススメなギミックはレドックス含む地属性です。だってハンド切るだけで倒されたディス・パテル蘇生できますからね。最強かよ。

クシャトリラ・アライズハート

アフターケアも万全です
暫しお待ちください

 なんだかんだクシャトリラなんじゃ「捲土重来、私の苦手な言葉です」と、どこぞの外星人も言いそうなもんですが、このアライズハートに関しては正直クシャトリラよりも征竜の方が上手く扱いこなせるかと思います。
 というもの、このカードは生きたマクロコスモスでありながら、除外されたカードを逐一エクシーズ素材として回収する独特なシステムを内蔵したカードなのです。
 本来マクロコスモスのような無差別除外カードは征竜とは(他のカテゴリに比べれば被害が少ないとはいえ)あまり相性が良くないのですが、このアライズハートに関してはネゲントロピーを利用したメフィラス星人並に効率良く征竜を除外することが可能であるベストマッチな1枚となっています。
 まず征竜で出すとなれば正規召喚することになるんですが、正規召喚したということはネオマキシマ砲ならぬネオアライズ砲を既に1発打てる状態で場に出てくることになるのです。この時点でクシャトリラの出すアライズハートよりも脅威度が高いですよね。だって裏側除外です。征竜も殺せる最強の除去効果ですよ。それがフリーチェーンです。こいつぁヤバいぜ。
 そして、クシャトリラは除外が苦ではないだけであって、別に除外されて嬉しいカードはそう多くないのですが、征竜は自分の好きなタイミングで除外できると嬉しいカードになります……っていうか、征竜3種で出したらネオアライズ砲に3枚のカードのサーチが付随するって言っちゃえば凄まじいアド取り外星人だということがご理解いただけると思います。
 更に言えば、除外から素材に回収する効果も極めて有難く、ゲームの中で除外に溜まっていった征竜やコスト達を拾ってくれる……だけでなく、墓地効果を持つ魔法・罠すら回収が可能です。
 そうして素材として集めたカードはアライズハートが撃破されれば当然墓地に落ちますのでなんなら出しても効果を使わないで、相手がプレイする中でカードが消えていく様を眺めつつ、その度に除外エリアの自分のカードをX素材として抱え込み、リソースを回復するような使い方すら出来てしまいます。ようはフィニッシャーでありながら、撃破されれば撃破されたでアフターケアも万全だというわけです。
 そして最もクシャトリラの出すアライズハートと違う点であるのが、クシャトリラはなんだかんだXモンスターの蘇生が出来ないのに対し、征竜ならレドックスで蘇生出来てしまいます。てか闇なのでディス・パテルで帰還も出来ます。
 
私も元々はアライズハートに良い印象が無かったのですが、征竜で使い始めてからは滅茶苦茶頼り甲斐のある滅茶苦茶カッコイイ至高のXモンスターであると認識するようになりました。きっと登場時にはバチクソカッコイイBGMが流れているはずです。マジでゲームチェンジャー。『裁卿皇帝 ビッグブラザー』の次ぐらいに好きなゲームチェンジャーです。

今は亡き『WAR OF BRAINS』というゲームに存在していた『ディスターン・タオシン』という
相手に追加ターンを与えてまくる、あまりにもロックにすぎるデッキのフィニッシャー
これ以上にクールなカード、この世の現存していないと思います
まあ、このカードも既にこの世に存在してないんですけどね

 いくら征竜が展開力に長けるとはいえ、場にレベル7を3体揃えるのはそこそこ苦労しますが、トロイメア・ユニコーンを除去カードとして採用するぐらいならアライズハートを立てる算段を立ててアライズハートをキメてみましょう。飛ぶぜ。

振子特急エントレインメント

なんだこの列車!?

 さて、急に謎のカードが出てきて驚いているでしょうが、このカードも立派な征竜サポートの1枚です。
 というか実質レドックスに関係するカードなのですが、レドックス単色のデッキよりも、3色目として超重武者の初動パーツとレドックスのみを投入するような場合に欲しくなるカードになります。
 出し方についてはほぼほぼワカウシ初動で固定になるかと思います。そしてこのカードは、Pゾーンに移動したがるワカウシを一旦フィールドに出してレベル12シンクロを行うのが目的となるカードです。
 レベル12シンクロといえば雑に出せるのはロクなカードが無いことで有名なレベル帯ではありますが、昨今はそうでもありません。

 まず最初に超重武者に属するマスラオ、相手の魔法・罠の発動に反応して最大3枚のドローが可能な、実質攻守4000の破壊代理効果を持つ非常に場持ちの良いモンスターです。
 3枚までのドローは荒い征竜の手札消費を補ってくれますし、その堅牢さは初手でとりあえず呼び出すには最高のモンスターでしょう。別に相手の動きも止めませんしね。嫌な顔をされる道理がありません。例えこれを出す裏で召喚権を使わずに1~8のスケールを揃えていたとしてもね。
 
また、最初に出しておけば後からレドックスで蘇生することで手札回復を狙えたり、そもそもエントレインメントと共にレドックスの墓地コストになることが可能です。初動の着地点として完璧な1枚ではないでしょうか。

 続いてはルルワ姉さん。レベル4チューナーを素材に要求するという中々レアな召喚条件を持ちますが、ワカウシはレベル4チューナーです。ロボとーちゃんならぬメカねーさんの完成ですね。
 こちらはS召喚後にいそいそとPスケールに向かったワカウシに反応して、なんか急にキレて打点上げながら無効を飛ばしますので、マスラオと比べ後攻向けのカードと言えるでしょう。地味に選んで無効なのも偉いです。
 死亡時には特定のステータスを持つ魔法使い族・光属性のモンスターをリクルートすることが可能で、これでてくてくの聖女クエム等のチューナーを呼び出してターンが戻ってこれば、大概の場合はアクセルシンクロ・スターダストからディス・パテルに繋げることができますし、極めて継続戦闘能力に長けた1枚です。

このチームでテッペン目指すかんね!

 最後にマスターデュエル未実装組ではあるものの『センチュリオン』の2枚もご紹介。
 マスターデュエル未実装組ということで、マスターデュエルしかやってない私はどちらも見たことすら無いカードなのですが、赤い兎さんことレガーティアは特殊召喚時に1ドローした上で相手のモンスターを1体破壊することが可能で、青い竜さんことアークシーラは特殊召喚時の効果はカテゴリ内のサーチなものの、永続効果で自分の魔法・罠ゾーンの表側表示カードを守護ることが出来ます。
 レガーティアをレドックスで連打するのが犯罪行為であることは当然のことながら、アークシーラを場に出せばあなたの用いる重症患者をP召喚するのに必須である大事なPスケールを死ぬ気で守り通してくれます。ありがてえ!
 なんかちょろっと関連カードみた感じ、場のモンスターを除外して次のスタンバイに場に戻すというマジック・ザ・ギャザリングのカードが混入したのか? と疑いたくなる謎の通常罠カードが存在しているようなので、これを相手ターンに自分の征竜に使ってみると面白いかもしれません。そしたらもう一人の自分か子供サーチした上で次のスタンバイに戻ってきますからね。そんなんランク7組み放題ですよ。
 しかもこの通常罠は墓地効果でセンチュリオンSモンスターを蘇生出来るらしいのでアライズハートと合わせたら一生アドバンテージが稼げますよ。最強なんだよねえ!

デコード・トーカー・ヒートソウル

 僅か1000LPの消費でデッキから1枚ドローさせてくれる凄いカード。発動タイミングの関係上、大体の場合は2000LPを2ドローに変換するカードとなります。
 こちらのカードを出すには征竜2体を使ってギャラクシー・トマホークを立て、計6体の風属性機械族を様々なリンクモンスターに変換することになるかと思います。
 その特性上EXデッキの枠を非常に食いますが、世の中には四の五の言ってられない素引き前提の謎カードというのもございますので、それらを揃える際に重宝することでしょう。
 別に征竜と相性が良いわけではなくね? と思う方もいるかもしれませんが、こちらのカードは出すにあたって大体の場合に風属性と地属性が1枚ずつ墓地に落ちますので、征竜のコストを供給することにも繋がるのです。
 また、これを出した後に3体のトークンが場に残りますので、そちらはアドバンス召喚のコストにするなりなんなり自由にご活用ください。こいつ……というかトマホークを召喚権を使わず出すことが出来るのも征竜の強みのひとつですから。
 
後は、タイダル+マリンセスの組み合わせを使えば水属性サイバースを自然と用意出来るので素出しも可能になってきますのと、ブラスターを始めとした炎属性を採用していれば咎ちゃんで呼び戻してドローに使うことが可能です。熱いぜ。

最後に

 と、いったところで思い付いたことをほぼ全て書き終えたのですが。
 この記事を読んだ皆様が「せや!ワイのフロストアンドフレイム・ツインドラゴンデッキも征竜を混ぜれば……!」とか「征竜を使えばあのカードを活かせるかもしれない。マスターデュエルを始めてURポイント360点溶かそう!」と思っていただければ幸いです。
 いまや『征竜』は、まず間違いなくランクマッチに持っていくのは流石に厳しい性能ではありますが、カジュアルシーンにおいては粘り強く、安定してアドバンテージを供給し、多彩な選択肢をプレイヤーに用意してくれる便利で頼りになる奴らです。
 なまじ要求するコストがガバガバですので、ここで紹介出来なかった謎のカード達をサポートすることも当然可能でしょうから、是非とも色々なカードとの組み合わせを考えて、オリジナリティに溢れたデッキを組んでみてください。
 それでは、どうか皆様が良きマスターデュエルでのカジュアルデュエルライフを送れますよう、心からお祈り申し上げます……。

おまけ

「俺ちゃんのこと忘れてない?」

 あの、これカジュアルなら普通に強いです。(環境だと悠長 of the abyssですが……。)
 というのも、征竜は3種揃わないとサーチ効果を上手く活かせないという弱点があるのですが、 事実上5種類目の征竜である上にEXから秒で用意できるこやつがいれば、征竜2種からこれを出すだけで次のターン2枚のカードをサーチ出来ちまいます。
 しかも墓地から場に出た後は勝手にEXデッキに戻りますので使いまわすのも非常に簡単です。マジで万能ランク7だと思う。だってドラゴサックとかヴォルニゲシュ出してるんだぜ? 今。はやくマスターデュエルに来てほしいものです。
 場を破壊することしか出来ない彼でもこんなに強そうなんですから、後々来るのであろう『デッキからモンスターを墓地に落す』水の征覇竜、『デッキからドラゴンを手札に加える』風の征覇竜、『墓地からなんでも蘇生する』土の征覇竜も楽しみですね!
 え? これで打ち止めで他のは出ないんじゃないかって?
 それはまあ。
 そうねえ……。

 マスターデュエルにて征竜に出会い、その楽しさを知った9期決闘者による妄言の類は以上になります。
 ご清覧ありがとうございました。

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