2018年のw.o.d.のライブをきっかけに音楽関係に絞った就活を行うも全滅してしまう彼女の話

栃木で生まれ育った彼女は
大学を機に埼玉で一人暮らしを始めました

地元からは2時間半かかる下北や渋谷も
一人暮らしをしている家からは1時間半で革命かと思っていたそうです(彼女は大学卒業後世田谷区に住み、下北や渋谷に十数分で着くことに腰を抜かすことになります)

彼女は大学生になり一目惚れをします

相手は、w.o.d.でした

2018/01/16

たまたまYouTubeの関連動画ででてきた
w.o.d.の[ スコール ]
その動画を見た彼女は心を打ち抜かれました

今や13万再生されているその動画は当時数百回再生でした

今聴いてもわかる通り、この曲は伝説
ただただ純粋に、率直に、めちゃくちゃに
チョー格好良い

こんなにとんでもないMVがたった数百回再生で意味がわからなかったそうです


どんなライブをするんだろう


そんな疑問を抱えていたとき、
タイミングよく下北沢近松でライブがあるとのことでした


彼女は迷うことなくそのライブに向かいました

フロアには数人しかいません

心細い中ステージをひたすら見つめながら
いよいよw.o.d.が立ちました


あのときの、音と光と鼓動を忘れることは、
そしてあの衝撃を未だ超えることはない


あの日、本当に、本当に


それから彼女は片道1時間半かけて
w.o.d.を何度も何度も見に行くことになりました


1ヶ月のうち3回、
1週間で2回行った時は
もはや次何が演奏されるかも予想もついていたけど
そんなことはどうでもよくて
ただそこで鳴る音が
すごく強かった
すごく格好良かった

こんな音楽が在れば、なんだって大丈夫だと
根拠もなく本気で思ってた

彼女はのちに、あるライブハウスのブッカーとして働くこととなります

そのすべての根源は
2018/01/20
w.o.d.のライブがあるそうです

この音が、絶対に止まらないように、止んでしまうことがないように
そして、そんな素晴らしい音楽がたくさん存在するライブハウスという場所で
青い音楽を守りたいと強く思ったそうです


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昨日、4/13(木)恵比寿LIQUIDROOMにて

w.o.d. presents
“TOUCH THE PINKMOON”

を見に行きました

幕が上がると

1994が流れる

内臓に響くベース
体が唸るドラム
空間を裂くギター

全部知ってる

全部覚えてて

フロアでは音が鳴ると同時に掲げた拳と共に前方へ人が詰め寄って

その景色は知らなくて

音が重なるにつれて
私の中であふれて形となって落ちたものを理解した時

あぁ、私はここにいるんだなと思った

そのステージや照明は
キャパ数人の景色では見たことがなくて
私はただ呆然としていました

涙を流すというのはどうやらマイナスな感情の時ばかりだったせいで

自分の感情と反して溢れるものを感じたことで
このバンドはとんでもないんだと
ただただ思って
私はしばらくその状況に
身を預けるしかありませんでした  

こんな音楽が在れば、なんだって大丈夫だと
根拠もなく本気で思いました

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TOKIO TOKYOでブッカーとして働く中で
心からの感動を味わう機会はとても多く
そうした経験をさせてくれたアーティストとは
いつまでも長く一緒に携われたらな、なんて贅沢なことを思っています

同時に、
キャパ160〜200のこのTOKIO TOKYOのステージからはすぐにその先へ進んで
いつまでも一緒に携わることは難しいんだろうとも思います

あなたの音楽が
本当に格好良いこと
本当に素敵であること
本当に美しいこと

本当に本当に


この仕事を始める前から
たくさんの音楽に出会っては
解散や休止するアーティストを見てきました

ブッカーとして
本当に魅力的なアーティストに
1番輝けるステージを提供することが一つの役目だと思っています

そのステージを
見てほしいです

これから出会うかもしれないたくさんの音楽は
小さなライブハウスのステージで今も鳴っています

どうか、すきになったら
大胆に
我儘に
愚直に
その好きを求めて
ライブを見てほしいです


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彼女は、2018年のw.o.d.のライブをきっかけに
音楽関係に絞った就活をしますが全滅します

新卒で入社した会社は、広告業界と名乗っていたにも関わらず
任された仕事は携帯販売でした

社会の闇と波に飲まれ
毎晩泣いて、
その中で、
あの日をライブを思い出して
今1番向き合いたいことに改めて気が付いて
転職をして
ブッカーになります


音楽が止まることのないように
今日も渋谷から愛を発信しています

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