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【レポート】Classical PTCG Gathering[20230814]

Classical PTCG Gatheringというイベントを開催しました。

Classical PTCG Gatheringとは

横浜で開催されるWCS2023のついでに、昔のポケモンカードで遊ぼうというイベントです。
会場を大きく2つのブースに分け、僕ことなにものかが運営する過去レギュ(過去のカードを用いたレギュレーション)のイベント「ニモノ杯クラシック」と、ソラさんが運営する旧裏(まえのウラ面のカードのレギュレーション)イベント「関西旧裏オフ」を同時開催しました。

思い立ったのが2023年の初夏。
折角世界中から沢山の人達が日本に集まってくるんだから、普段集まりにくい過去レギュ愛好家達はこの機会に何かやるべきなんじゃないのか?
しかし、如何せん世界最高のイベントWCSがやってくるのです。
プレイヤーにジャッジに、みんな忙しいに決まってます。
先頭に立ってイベントを動かせそうな人がいなさそうな雰囲気だったので、誰かがやらなきゃ僕がやるの精神で企画を始めました。

準備期間に仕事の繁忙期と結婚の準備が重なっていて、あれやこれやの対応が遅々として進まず、関係者各位には大変ご迷惑をお掛けしました。
本当の本当に大変でしたが、なんとか生きて開催に漕ぎ着けられました。

第9回ニモノ杯クラシック

バラエティに富んだコンテンツを1日に6つも詰め込んで、やりたい放題のイベントになりました。
基本ルールやらカードプールやら裁定やらをレギュレーション毎にまとめるのが相当大変だったんですが、お手伝いいただいた各位の異常な知識と熱意のお陰でなんとかなりました。
本当に感謝。

WCS2017の部

広い間口を用意する意味でも比較的最近のレギュレーションを何かやりたいということで、取っつきやすそうなWCS2017をピックアップ。
ゾロアークGXが出る前のお行儀のよいサン&ムーンが楽しめます。

優勝はこばゆうさんのサーナイト。
WCS2017当時も優勝デッキはサーナイトだったので落ち着くところに落ち着いた感。

参加者の一人である韓国からの留学生スンイル選手、このレギュレーションがいたくお気に入りだとのことで、「2017をやってくださってありがとうございます!」と、ものすごい笑顔でわざわざ直接お礼を言いに来てくれました。

「僕の大好きなWCS2017レギュ」っていうフレーズ、いいなあ。
世界の広さを感じました。

乱戦!ポケモンスクランブル体験会

折角人が沢山集まるんだから普段できない遊びをやろう、ということでポケスク。
ダイスを振ってポケモン同士を戦わせる、ポケモンカードを使ったボードゲームです。
ポケモンカードが高騰して以降高級ボードゲームとなってしまっていますが、708さんがノリノリで私物を持ってきてくれました。

お陰様で、当日募集にも関わらず7名フル参加のゲームが2回もできました。
本当になかなか遊べる機会のないゲームなので、沢山の人に遊んでもらえてよかったです。
そして2回ともザキオさんが優勝。
そこそこの運ゲーのはずなんですが、お強い。

WCS2010の部

DPシリーズ特有の細かい構築でじりじり詰め合っていく、世界中で人気のレギュレーションです。
HKさんの提案で採用となりました。
謎のカナダ人軍団のありがたい集団エントリー等によって募集開始直後に当初定員の16名が埋まってしまい、急遽32名に拡大したりしました。

優勝は弥生選手のワタッコ。
ちなみにWCS2010当時のジュニア部門の優勝もワタッコです。
ワタッコには勢いがありますね。

なんとWCS2010のマスター部門ワールドチャンピオンであるところのkomaさんも参加してくれていて、海外の皆様方はサインをもらったり記念撮影をしたりと大はしゃぎ。
その後も、フリー対戦卓ではkomaさんがひたすらWCS2010の挑戦を受け続けており、なんかそういうコーナーみたいになっていました。

いやしかし、WCS2010がこんな人気コンテンツだったとは。
実は、ニモノ杯クラシック全体で遊ぶレギュレーションの数を増やしすぎたため、このWCS2010部門は中止にする案を出していたりもしていました。
しかしたぶりすさんの異議申し立てにより続行、結果的にこれが結構なファインプレーになったと思います。
借りを作ってしまった。

ミニマムルール体験会

謎のレアカード扱いされているミニマムパックのカードを使った、デッキ6枚の特殊レギュレーションです。
わざわざこれだけのためにイベントを企画するほどでもないので、合間の息抜きにと企画しました。
軽いイベントなので進行も僕が担当。

参加希望者がいるかどうか不安だったのですが、4人でのこれまたミニマムなスイスドローを2回実施できました。
そして何の前触れもなく突然会場に現れたイマクニ?さんが飛び入り参加。
1回目の優勝はイマクニ?さん、2回目の優勝はわせさんでした。

WCS2004の部

日本代表が初めて招待されたWCSである記念すべきWCS2004。
e-ADVのわかりやすいカードプールです。
たぶりすさんの持ち込み企画で、本来のゲーム性を楽しめるようベトベトンex禁止の特別レギュレーションとなりました。
当初は「たぶりす杯」として独立させる案も検討したりしていて、実質的に「たぶりす杯inニモノ杯クラシック」です。
前日のWCS2023マスター部門2位で会場を大いに沸かせたTord Reklev選手も参加。

優勝はめたるさんのマグマ。
ベトベトンexを禁止にした甲斐あってか、マグマ団デッキが上位で大人気でした。
ちなみに賞品の「とかれた封印」未開封パックは主催なにものかの提供です。
大事にしてくれよな。

新ガルーラバトルの部

ウラ面の違う2つのデッキを2人のプレイヤーが使って交代で戦う超変則ルールによる対戦です。
いつか絶対に自主イベントでこれのスイスドローをやりたいと思っていたのですが、資産面と知識面のハードルが相当高いため人集めが絶望的な夢の企画でした。
それが今回旧裏オフを巻き込んだことでなんとか実現。
ガルーラバトルのレギュレーションは時期によっていくつかのバリエーションがあり、今回は最終環境であるところの「バトルロード★サマー2002」のものを採用。

最後のプログラムなので、僕自身も参加。
このルールを初めて遊んだという人達も半分くらい。
4チーム16人でスイスドローが2回遊べてしまいました。
プレイヤーが2人ずついてウラ面の違う山札が2つあってサイドカードもウラ面が違って、という異常な盤面が4卓も並んでいる様は壮観です。

優勝は708さんたぶりすさんの「運営チーム」、デッキはハッサムランターン。
このカードプール、ハッサムが強すぎる。

感想

思い描いていた光景をほとんどそっくりそのまま実現できました。
10か国にも及ぶ世界中の国々のプレイヤーに参加してもらえて、あらゆる世代のポケモンカードで思い思いに遊んでもらえました。
書きたいことがいっぱいあるけど書ききれない。
最高だみんな。
最高。

思い付きと勢いで旧裏オフとニモノ杯クラシックの合同開催にしたのですが、これの相乗効果は想像以上に大きかったです。
運営面では企画段階から撤収に至るまで様々な面で協力できてよかった、というか僕が大変助かりました。
参加者の皆様からも、一度に沢山の人と交流できたり、色んなレギュレーションで遊べて楽しかったとの声が。

交流と言えば、著名人各位にお越しいただけたのも嬉しかったです。
WCS2010の世界チャンピオンであるところのkomaさんは海外勢に大人気でしたし、4大陸制覇で知られるTordさんが入場してきたときは拍手が起きましたし、イマクニ?さんがアポなしで現れたときは会場全体がどよめきました。

金輪際撮れなさそうな謎の3ショットが実現してしまった。

HKさんの持ち込み企画で、来場者の皆様にエネルギーカードへサインしてもらったりもしました。
これもいい記念になりました。

ちなみに費用面、一旦主催なにものかのポケットマネーで賄い、スイスドローで参加費をある程度徴収し、カンパを募って不足分を可能な限り埋めていく方針としています。
想像よりかなりカンパをしていただくことができ、実費にして10000円程の負担で済みました。
あたたかーい。

運営面では反省点が山ほどあってほんまにしんどくてほんまに申し訳なかったのですが、当日は皆楽しそうだったのでひとまずよかったのではないかと思っています。
よくないことがわかっていながらなんとかなってしまったというのは成功体験としてよくないのですが、それはそれとして。
日本でのWCSも含めて次の機会があるのかないのかわかりませんが、あるといいなと思いますし、あるとしたらまたできる限りのことをすると思います。

初めての合同イベントながら完全に背中を任せることができたソラさん。
過去レギュ対応日英ジャッジとして過労死レベルに働いてくれたHK。
遠慮のない物言いで度々軌道修正してくれたたぶりす。
貴重な知識と資産を惜しげもなく提供してくれた708さん。
いつもいいところで助け船を出してくれた裁定マニアのてぃらさん。
久々のイベント運営で昔と変わらない働きを見せてくれたカンチ。
よくわからないのにただただずっとそこにいてくれたあさひさん。
サポーターの面々も大変心強かったです。

ありがとう!
またな!
Thanks!
See ya!

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