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【4コマ漫画】50年前 昭和の北海道 祖母の愛情表現

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北海道の昭和マンガ ”生きてることがありがたい”

父方の祖母は熱心な仏教徒。
感謝することが修行だったのか、いつも”ありがたい、ありがたい” と言っていた。

”これはね、ほんとに、ありがたいんだよ”と。

祖母の日課
は 仏前でお経を唱えることはもちろんだが、毎朝欠かさずやってたことがあったらしい。

水を口に含み、自分の息子たちが住む家の方角に向かって、ぷーっつと吹きつけて、健康 安全を願うこと。

私は、祖母が亡くなってから そのことを母から聞いた。

祖母の死後
祖母は40年前85才で亡くなったが、最後の数年は寝たきりになって自宅で看取られた。

その後、親戚の間でいくつかの不幸があり、私の母は祖母が亡くなったためだと思っていたようだ。生前祖母は、毎日お祈りをしていたから、みんなが無事でいられたと。

40年前の私は、科学的なことにあこがれを持っている時代だったので、迷信や まじないのようなものは、まったく信じていなかった。
だから、母の言葉も聞き流していた。

そのまじないめいた行為が 効果があるかどうかは別にして、
今 祖母を思い出し、毎日家族のことを心配し幸せを案じていたことを思うと、頭が下がる。

何ごとにも感謝し、家族の幸せを願うという、まさに人間として お手本のような生き方。

彼女の精神的よりどころは、もちろん仏教の教えだった。

宗教のない生活はしんどい。
今 私たちは、宗教的なもののうさん臭さを知り、盲目的に信じることもない代わりに、心の支えも失った。
自分の考え方や生活の指針を、それぞれ個人が見つけなくてはならない。
けっこう、しんどい作業。
仕方がないから、今も続けている。

最後まで読んでいただきありがとうございます。


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