![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/142971706/rectangle_large_type_2_792a14c8a95d92ed0a9f1247347cc22a.png?width=800)
ささやかな日々。16日目
我が家ではテレビゲームは1日1時間までと決まっていた。
おにいちゃんはテレビゲームが大好きだった。
ゲームをする人ならわかるだろう。
1時間で満足できるわけがなかった。
わたしはテレビゲームはやらないが、
とにかく500円玉が大好きな子供だった。
(ブレない)
そんな2人が組むとどうなるか。
おかあさんがお買い物に出かけた隙にゲームをする人と、
「おかあさん帰ってきたら教えたろか。500円な。」と商売する人。
わたしは自転車の音に耳を澄ませ、
窓から外を確認、
おかあさんだったらおにいちゃんに知らせる。
今考えるとこれで500円は高いなって思う。
でも、当時のわたしにとって500円が欲しいのではなく、500円玉が欲しかったのでしょうがなかったのだ。
当分の間コレで潤った。
わたしの500円玉愛を満たしてくれてありがとう、おにいちゃん。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?