今日は冬至

登場モノ

西洋都：クリカボチャの妖精

西洋恵比寿：恵比寿カボチャの妖精

ステージ右手から西洋都（せいようみやこ）が登場する。
ステージ左手からは西洋恵比寿（せいようえびす）が登場する。

マイクの位置を確かめながら、都：お寒いところ、みなさん、お集まりいただきまして
ありがとうございます。僕は西洋都です。
恵比寿：みなさん、風邪なんか、ひいてませんか？温かくして過ごしましょう。
僕は西洋恵比寿です。

二人同時に：二人合わせて僕たち西洋都恵比寿です。

都：いや～、それにしても僕たちの季節ですね。

恵比寿：なんでです？都さん。僕ら、夏のモンじゃありませんか。
都：そ～は言っても冬至にはカボチャと、昔っから、決まってます。

恵比寿：冬至ね。当時、僕らはまだ外国暮しで、僕ら、明治のオカシ時代に
渡って来たんですよね。

そうでした～、僕らと冬至は縁もカボチャもない。
でも、でも、戦中、戦後の食糧難の時は活躍しましたね～僕ら。

恵比寿：それはそ～かも知れませんけどね、ほら、素人の作った
育ちの悪いカボチャだから、ドテカボチャ！！
なんて、悪口も言われましたよ。
今でも、お年寄りに嫌いな方が多いとかなんとか。

都：僕ら、頑張っているんですけどね、
だってほら、ギロチンだって豊富だし。

恵比寿：都さ～ん、都さ～ん、怖いですよ。
嫌われちゃいますよ。
それはね、ギロチンじゃなくって、カロチン。

都：オッと、失礼いたしました。
ギロチン豊富って、どんな種類があるんでしょうね。

恵比寿：だから、止めなさいってば。

都：僕らはホクホククリカボチャ。笑う門には福来る。

恵比寿：一陽来復を願う、僕らはやっぱり冬至とは
深い縁で結ばれていま～す。

今日の一句
クリカボチャ都と恵比寿さして言う
詠みモノ
クルクル