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【ネタバレあり】映画『狂武蔵』感想

いったい何年ぶりでしょう。
一人で映画館へ行ったのは。

現代忍者・坂口拓主演のアクション映画『狂武蔵(くるいむさし)』。
宮本武蔵(坂口拓)が吉岡一門400人を77分ワンカットで斬りまくる作品です。
ネタバレも何も、それがすべての映画です。

77分って!
本当に狂ってるとしか思えない。
思いついても誰もやろうと思わないですよ、普通。

ウルトラマンがフルタイムで20回戦ってもまだ17分余ってる!

OLさんがお昼休みでランチして、さらにカフェでお茶してインスタに上げてたら会社に戻るのうっかり15分過ぎちゃっても2分余ってる!

その77分を、ちょいちょい身を潜めて水飲んだりと一瞬の休憩はあるものの、ひたすら敵を斬りまくる!
よく体力持つなぁ!
ホントに見ている方が疲れてくるくらいでした。

坂口拓は事前に「骨が折れても、目が潰れてもカメラは止めるな」とスタッフに伝えていたとか。
事実、開始5分で指の骨が折れ、その後肋骨も2箇所折れていたらしい。

後半は疲れ切ってアクションどころではなくなるのでは?との心配をよそに、本人曰く、途中で「ゾーンに入った」らしく、「朝まででもやれる」と感じていたそう。
実際、途中から動きが変わって、型にはまらない剣術になり、むしろスピードが上がったように感じた。

その77分を、20kgのカメラを抱えて撮り続けたカメラマンも相当大変だったとか。
そりゃそうだ。

あと、実際には400人どころか588人斬ってるそうです。

もうね、その吉岡一門400人(588人)をだいたい30人くらいでまわしてるから、同じ人が何度も斬られに来る、とか、斬られた人が這いずって木の陰に行って立ち上がってまた向かってくるの映っちゃってる、とか、色々あったけど、そんなことがどうでもよくなるくらい、77分ワンカットの衝撃はスゴイです。

そして77分ワンカットの戦いが終わり、7年後のシーン。
こちらはカメラの切り替え解禁で、カメラワークと、体力満タンの坂口拓のキレッキレの動きで、さっきより100倍くらい強くなってそうな武蔵のバトルシーン。
3分くらいしかなかったけどめちゃめちゃカッコ良くて、もうちょっと長く見たかった。

とまあ、外人さんが観たら全員口を揃えて
「Wow、Crazy!」
と言うであろう作品でした。
映画館で観て良かったです!