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足りなすぎる!!

私、障害者福祉施設で働いております。

毎朝、各部署からまわってくる在籍表を見て、その日何人が給食を食べるのかを計算し、食堂に食数を伝えるという仕事があります。
ミスがあってはいけないので、必ず二人体制で二重チェックをし、数が合っているのを確認するのが普通です。
しかし先日、いつもその作業をしている私以外の職員が、他の場所へ直行だったり、会議ででかけてしまったりで、私一人で食数の確認をしなければなりませんでした。
二重チェックをしていても、1食や2食多かったり少なかったりすることがあります。
ましてや今日は自分一人。
絶対に間違えてはいけないという思いで計算し、入念に確認をしました。

完璧です。

そしていざお昼休み。
食堂で、給食を受け取った人の名前をチェックしていきます。

順調でした。

そう。

あの時までは。

何もなくなった配膳カウンター。
そこに並んで呆然と立ち尽くす人たち。

総勢7名。

困惑した表情で私を見つめる給食のお姉さん。

そう、7食も足りなかったのです。

吹き出る汗。
溢れる涙。
逆流する胃液。
ほとばしる尿。
※汗だけ本当です。

どうしていいかわからずオロオロしていると、見かねた給食のお姉さんが

「7食作ればいいんでしょ?メニュー変わっちゃうけどいい?」
と。

みんなに了承を得て、すぐさま追加で食事を作ってくれました。
お姉さんカッコいい!!

お昼のあと、上司達から
「何があった!?」
「7食って!」
「どう計算したらそうなる!?」
「前代未聞だ!」
とイジられたのは言うまでも有りません。