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#キンドラ見たよ 『KING OF PRISM』の応援上映に初デビューした話

サムネはnoteにフリー素材として提供された木の写真。たぶんこれが一番相応しいと思ったのでそうしました。

・ついに自分にも“機会”が来た!

世の中には「応援上映」という文化が存在する。映画の展開に合わせアイドルのライブ会場のように発声やペンライト点灯したりするという、いわばプリキュア映画にて子ども達が楽しむミラクルライト文化の大人バージョンみたいなものだろうか。そんな応援上映といえばの代表作はやはり『KING OF PRISM』シリーズであろう。女児向けアニメ『プリティーリズム・レインボーライブ』の男性キャラを主軸にした続編であり、アイドルのライブ(正式名称プリズムショー)を映画館でライブ会場のように観客全員で楽しむ手法は口コミで話題を呼び前作レインボーライブを見てない人にも注目され(所々挟まれる珍妙な描写も相まって)大盛況になりこの応援上映が無かったらシリーズ化せず単発で終わっていた程に欠かさない文化なのだ

そんな応援上映と共にある歴史のキンプリ(略称)シリーズ、ここ数年しばらくはシリーズが止まっていたのだが、この2024年夏についにシリーズ再開の第一歩としてテレビで放送された3作目『Shiny Seven Stars』の総集編である『KING OF PRISM Dramatic Prism.1』(通称キンドラ)が放映されることになったのだ。もちろん応援上映もある。

……さて、自分は去年に10周年記念とあって『プリティーリズム・レインボーライブ』の全話無料配信を機に見て、あまりの素晴らしい物語に感動し、当然のように続編であるキンプリシリーズにも興味を持つようになった。そして今年になってそのシリーズ1作目バイプリに2作目キンプラも配信され見てあまりの衝撃に圧倒され、そして3作目スッスッスをサブスクで見て今作の鑑賞へと臨もうと思ったのだ……このような素晴らしい作品を作ってくれたスタッフの皆さんに感謝したいから、素晴らしい作品を教えてくれたファンの皆さんにも感謝したいから、そして今シリーズにてまだ描かれてない物語の結末を見届けたいために

こちらがレインボーライブの感想。前後編に分けてます

こちらがキンプリシリーズの感想。SSSは現在執筆中だから待っててチョ

一度途切れたコンテンツを再興させるのは大変である……コンテンツを制作するための費用を出す上層部にちゃんと元が取れると証明しなければならないからだ。そんな今作の興行収入次第で今後の進展の是非に影響与える再びの第一歩をなんとしてでも成功させたい(なんなら今シリーズ監督の菱田正和氏もファンに向かって「一緒に圧をかけましょう!」と決起集会じみたこと言ってる)、俺はその想いと……純粋に応援上映というのはどういうものなのかを直接味わいたいという興味で今作を鑑賞することにした。ということでここに「応援上映に対しての感想」と「映画そのものの感想」の2パートに分けて書こうと思う。案の定というか後半は内容のネタバレを含んでしまうが公式も「バズりそうな部分の感想は積極的に発して周囲の未視聴勢にも興味を持ってもらいたい(どうせ文章だけでは理解不能な描写ばかりだから)」と推奨しているので自分もある程度はここで話させてもらう。それでは始めよう……戸惑いは2秒、あとは楽しさが永遠さ☆


・応援上映に対する感想

まず自分はアイドルのライブとかあんまり興味ない人間なのもあって応援上映には欠かさないアイテム・ペンライトを持ってなかった。なんかこういうのを要所要所でキャラ事に器用に色を変え振るアレ(昔縁日で買ったパキッと折って一時的に光らせるサイリウムからずいぶん進化したなぁ)買うべきかなぁ、でもたぶんそれ以外では使わないだろうなぁと逡巡してたときに「いや…そういやひとつだけあったな……」と思い出す。たしかちゃんと数色キラキラ光るペンライトを。それを持ってこうかな、この………生首ペンライトを

ちゃんと11色に光ります(2年前に販売した商品です)

『忍者と極道』グロ平気な人なら本当におすすめできる漫画ですよ。男同士の一言で片付けられない感情含む死闘が素晴らしいし、なんならコレもキンプリみたいに女児向けアニメ発祥で生まれた作品ですし(正式続編と無承諾パロディを同じ土俵に並べるのはいかんだろ!!)

流石に駄目だろ。そりゃネタを理解わかってる人同士ならそういう御巫山戯オフザケもアリかもしれねぇけどよぉ〜〜?自分だけが楽しみたいだけで知らない人を萎縮ビビらせるモン持ってくるなんざシャインがった独り善がりなプリズムショーで観客泣かせたのとなんら変わらねぇだろーが!と我に返ったのでやめた。それは本当に良くない行為です。そもそも先駆者さまに「ペンライト無理して用意しなくても大丈夫ですよ」と教えていただいたので自分もそうさせていただく。こんな優しい方々に迷惑かけるなんざしてはいけないのだ……

そんな茶番はおいといて、続いては観る場所だ。応援上映を味わいたいならなるべく観客は多い方がいい……関東圏に住んでる自分なら真っ先に新宿バルト9──『ONE PIECE FILM RED』の応援上映の参考にした(ファンの方も協力隊として実際に貢献したそうな。通称プリズム治験)縁もあって尾田栄一郎氏をはじめとしたスタッフ直接の応援もあった所──を思いつき、真っ先にそこへと向かいたいと思った。しかし公開してから初の休日は体調不良で映画どころでなく、その翌週には他の事情で東京まで行く時間を確保できず、まずは様子見も兼ねて千葉某所の映画館の応援上映へと赴いたのだった…

観客数は自分含め3人、まあ平日4時の部ならそんなものだよなと見始めたのだが……たまたま前列に座っていた方がペンライトを4本くらい持ちキャラに合わせて相応する色で光らせて的確なタイミングで相槌を入れている……いわばプリズムエリートと呼ばれる方だろう。応援上映バージンの自分はそのエリートの応援作法に追随するかのように真似し、なんとなく程度だが「空気」じみたもの……例えば「冒頭に出るエイベックスやタツノコ(あとシンソフィア)に感謝するんだ…」とか「オバレのアフレコのやつ、本当に観客がアフレコするんだ……」とか「十王院に感謝する際はペンライト橙にして十字組むんだ……(◯ンデルセン神父みたいだ)」とかそういう基礎的なものを感じ取ることができた。ありがとう前列の方……

そしてその翌週には東京へ……新宿バルト9へ赴いたのだった。たぶん人いっぱい来るんだろうなと2日前に予約していたが実際その予想は的中した。というかめちゃくちゃ人いっぱいいた。こ……こんなにも観に来ていたのか………基本的に平日しか休めない身なのでこういう光景を見るのは滅多にないので驚いたわい…

自分が観た部の席予約数(映画館前にて確認)すげぇ多い……
9/5まで展示されていた特別バージョン。ちなみにこの王冠はフォトスポットでオバレのアレができるぞ!

そして劇場へ……なんだけど座った途端に真っ先に洗礼を受けた。ちょうど来週公開される『わんだふるぷりきゅあ!』の映画予告が入ってたのだが、来場者特典にて(小学生以下に配布される)リングに「わたしも欲しい!」という合いの手が入り自分は思わず吹いてしまった。別映画の予告でも!?他にもラブライブのやi☆Risの(福原あん役の芹澤優さんおるんか)の映画にも近いのが入るし上映中マナーのNo Lightには「えー!?(応援上映は許されてるので)」入れたり、映画泥棒の逃走劇には「ここ左(に曲がるん)だよ!」「次は逃げ切れると思ったのに〜」の声まで。あまりにも特異的な空気で隣の席の方に「いつもこういうノリなんすか…?」と聞いてしまったが「はい、こういうノリです」と笑顔で返された。こういうものらしい。ちなみに洋画の宣伝には誰も声を入れなかった。それはそれで面白い

そして始まる前に先程の隣の席の方が……

あの〜……(ペンライト)持ってないなら貸しましょうか?

えっ、いいんすか!?まさかの言葉だった。プリズムエリートの方は心が広いファンが多いというのは聞いていたが……ここまでだなんて!私はそのご厚意に甘え、ライトを一本貸してもらった。ありがとう……本当にありがとうございます……おかげで会場でライト光らせる一人になれた……もし今後自分にも似た状況が訪れた際に同じことをできるようにペンライト2本以上持っていこう……他者を大切に想う愛……オレンジのフラミンゴ……プリズムの煌めき……ハピなる……


そんな自分の大規模な応援上映は本当に素晴らしいものになった。要所要所に合わせてライトの色を替え光らせ(隣の席の方に光の替え方教えてもらった。こういう所でも…!)先週の予習を活かし時には的確な相槌を打ち、生放送時のハプニングにはたじろぎ、7人のプリズムショー中に煌めきが消えた際には共に歌い、「(クリスマスショー開催地になった)ディアクラウンありがと〜!」とかオリジナルなこと言ったり、コウジの奇行には耐えられず吹いてしまい、最高の体験になった……こう楽しめたのは皆様のおかげでした……本当に、本当にありがとうございました!特にペンライト貸してくださった隣の席の方には…!

これは新宿バルト9で観た後に近場の夜パフェ専門店『パフェテリアベル新宿三丁目店』で食べたやつ。なぜこれ貼るかというと他のお客さんの中にキンドラ感想で盛り上がった人達がいたから。やっぱり他の人も見終わったらここ行くんだ……

・映画そのものの感想

続いては映画の中身の感想だ。もはやここまで来て今さらかもしれんが、ここから先は内容にも触れていくのでご容赦してほしい。



まず具体的な内容は「SSSにて開催されたPRISM.1をテレビで生放送しているように編集したやつ」だった。そのため各メンバーの背景は語られないし、ルヰがプリズムジャンプ中に突然気を失って落ちるし、ジョージのプリズムショー中の舞台裏は映されないし、でもスリップストリームは補われるしとカケルがプリズムウォッチ見る視点以外は徹底して観客や視聴者が観測できる部分だけを映しているとまさにテレビ中継そのもの……ある意味で応援上映のブームに押された初見さんもご安心な仕様になっている(ここで気になったら前作とか見ればいいし)そしてその放送されるプリズムショーを映画館の大スクリーンでだ!これまで自分はスマホや一般的なサイズのディスプレイで見てたが、やはりこういうアイドルのライブとなると画面が大きい方が臨場感が段違いというもの。こりゃ後でサブスクするけど何度も劇場通う人いるわというか応援上映含めてテーマパークのアトラクションにノリが近い。ディズニーランドとかにあるショー見るやつのアレ。何枚もチケット買うのは回数券みたいなもの。

それはともかくで今作のウリのひとつというのがやはりSSSの総集編だけでは済まさぬ追加映像たちだ。まず開幕に放送開始前インタビューが入り込むのだが、最初に見た際はタイガ&レオ&ユウ&アレクが出てきて翌週はルヰ&ミナト&ユキノジョウだった。たぶんシン&カケル&ジョージのパターンもあるんだろうな……そんな形で体を温めてから出されるのは……すっかり恒例と化したオバレの新たな夢女シチュ、ついに出てきた高田馬場ジョージのCGモデルによるプリズムショー、そして途中途中にて挟まれるCMだ

まずはPRISM.1のデモンストレーションとして追加されたオバレの夢女シチュ。今回もすごかったというかコウジは相変わらずだった。なんだよ「君と僕の延床面積は0平米だよ」「キューン♡(ここアフレコ)」って!お前それいとちゃんに言ってんのか!?(たぶん言ってるし流石にいとちゃんも呆れてそう)でも「まだSSSの“直喩”に比べればまだ平和だなぁ」と感じてしまった自分が一番悲しい。アレは本当にヤバかったので……でも代わりにいつもは大人しいカヅキ先輩がトンチキさ強かった気がする。あれカヅキ先輩自身が米びつ空になるまで炊いて自分で食ってるのが余計に妙なんだよな。

◯かな(プライバシー保護の観念から伏せ字にしております)のツインテ久々に見れたのは良かったな…(レインボーライブ29話「私はべる、店長にな〜る!」より)

そんなのでもう夢女シチュに慣れてきた熟練者たちもたじろかせたのは作中に入り込むオバレが出演したCMだろう。SSSで力士との恋愛するソシャゲCMがオバレからTHEシャッフルに取られたうんたら言ってたから彼らの力士姿はまだ想像できたのよ(なお別のCMだった。バイプリの公道での自転車二人乗り禁止のやつもそうだが◯村正二かってぐらい仕事選ばないなコイツら…)問題は虹ノ先養蜂場の方。PVでトリプルはちみつキッスしてきたからなんかあんのかなと思ってたら……ヒロやカヅキはともかくコウジィ!!!本当に脳が焼かれそうになったわ!通常上映だったら声を押し殺さなきゃならんだったから声出しokで良かったわ!あとコウジの曲やっぱり別の誰かが使用権利を管理した方がいいのでは言われて腹よじれて笑った。なるちゃんは泣いていい。法月仁がPRIDEを100億で差し押さえしたのは正しかった……?


続いては念願の高田馬場ジョージのCGだ。まだSSS見てなかった頃に映画の見所として明かされ(逆説的にSSS時点ではジョージのCGモデル無いんだ…)みたいな気持ちになっていたが、その後SSS見てジョージの話があまりにも良すぎた(これはSSS感想にて書きます)から期待して見に行ったら……マジで良かった。CGだからこその表情いっぱいだったしなんならエィスもCGで出てくれた!みんな5年も待ったんだな……報われて良かったね…そして今回キンドラではSSSで描かれた「本川則之」の物語は一切見せず「高田馬場ジョージ」だけを、舞台で完璧を演じるチャンピオンに君臨したプリズムスタァの部分だけを出してきた。今回の手法が最高の形で活きてきた。我々はミヨちゃんではなく、彼が本当はどういう人物なのかを知らない大多数の観客になれたのだ……(応援上映時に自分含め「のりくーん!」と言ってしまったのは内緒)

ほんでもって追加映像ではないが大和アレクサンダーのプリズムショーに立木文彦の実況が加わったのもすげぇ良かった。これによってタイガとのバトルがさらに映える映える、マジの格闘技中継を見てる気分だった。でも会場にいた黒川冷の顔が堂々とお茶の間にアップされたのはちょいとばかし不安になったというか今後の展開に影響与えるのかなと気になる……もしかしたらあの赤ん坊の真実が明らかになる日も……


そしてやはり外せないのはCM。というか十王院グループ社歌この世界では十王院から逃げられないんだなというのをこれでもかと分からされた。桃鉄で社長が物件独占しまくった世界もあんなんだろうなと想像するし、もし貴方が公式SNSアカウントの運用方法が気に食わないとかで十王院のアンチになったとしても、アレ買ったりコレ利用したりの日常生活でどうしても十王院と関わらざるを得ない事実に対して毎日舌打ちしなければならないのですよ。耐えられますか?あと若かりし頃の法月仁の歌!政界に関わりある家系の息子だろうと仕事であんなん歌わなきゃならないという事実に俺は涙した。なるちゃんも彼と初対面した際に(あ!よく見るCMの歌と同じ声だ…)と内心思ってるかもしれないんですよ?あと仁の不祥事が発覚した際には自粛したり別の歌手に替えたりしたのかな……とかそんなんも頭よぎる。

ちなみに映画の公開期間中限定でサブスク配信された。行動が早すぎる……!

そんなこんななPRISM.1も終わりいやー楽しかったねと思ったらなんだよプリズムじゃんけん大会って。なんでもプリズムつければいいと思ってるだろ!しかも「何回勝ったかな?」じゃなくて「何連勝したかな?」と応援上映に何度も通い詰めて出される手のパターン完全記憶した前提の聞き方で目を疑った。連勝っておまえ数回じゃなくてウン十回くらいじゃんけんしただろ!正気か!?

そして最後に出される恒例らしい嘘予告。十王院グループが密かに開発したタイムマシン!?金持ちキャラに何させても許されるの範疇超えてるだろ!もしかして「22世紀でハグしよう!」の解決策か!?(生まれ変わってもと前置きしてるやろ!)でもそこから出される「せっかく7人のCGモデル揃ったし彼らのドラマチックLOVE見たいよね」は同意したい。ようやく見れたんやなと感慨深くなっちゃった。そこからは本当に起こるのか怪しい映像が……歴代プリティーシリーズの男性キャラとかプリパラ映画であってオバレも出てきた4択ルートのオマージュとか色々あるけど最後の“アレ”だけは本当にやるんだろうなという確信はある。再び始まった彼らの物語に待ち受けているのは、はたして………


・たくさんの愛をありがとう

“生”で応援上映の熱意を感じれて最高だった!これに尽きる。そして映画そのものもあの頃のライブ中継を見てるようで臨場感あった。

そしてどうやら監督から「未来へ繋げられそう」という言葉があり心底嬉しい!(自分が劇場へ行く前に言ってくれたけど、ひょっとしたらここでの+αのおかげでなるちゃん達が声ありになる可能性が高まるし……)ここからみんなの新たなる物語が見れるなんて……次行くときはちゃんとペンライト買ってくからね!

ということで今回は突貫工事で書いてしまったが以上になります。たぶん後で推敲するかもしれない。そしてSSS感想へと向かわねば……それでは!

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