『ポケットモンスター バイオレット』プレイ日記②前編〜課外授業へと駆り出せ〜
待ちに待った最新作『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』が発売されみなさんは遊んでいるだろうか。発売日の翌日が休みもあってもうクリアしてる人もちらほらいたりするが、今作はせっかくのオープンワールドなんだし自分は自分のペースで遊んでいこうと思いけっこう寄り道しまくりのんびりやっている。なんてったって今作のテーマは見出し画像にしたクラベル校長が述べるように『宝捜し』……その宝物は人それぞれ違うものであり、そして自分としては新しいポケモンに出会えるワクワクという宝を自身の目で確かめていきたいのだ。
そして今回は自分にとってのバイオレットのプレイ日記…入学手続きを済ませ課外授業として自らの足で新天地へ踏み出し、そして標された3つの道へと進む話となっている。ということで未プレイの方々にはネタバレ要素が含まれているし、特にクラベル校長についてのイベントは絶対に自身の目で見てほしい、ネタバレ厳禁なまでの衝撃的な展開が待っているのでまだそれに対してピンと来ない人はすぐさまブラウザバックしてほしい。これについては本当に自身の目で見てほしいから。いやマジで。俺は言ったからな。それでは初めていこう、自分だけの宝物を見つける旅へ……
・せっかく学生なんだし授業を受けよう〜先生の言葉に耳を傾けよ〜
…と、冒険へと向かう前にちょっと待った。今作スカバイにおいて主人公はオレンジアカデミーorグレープアカデミーに在学する学生という設定になっており、そのせいで一部からは「キャラメイキングで顔は自由にいじれるけど服は制服4種しかないやん!」というごもっともな不満が漏れ出たりしているが自分はデフォルメスタイルで満足してるのでそこは気にしてない(半ズボンの似合うショタなので……)それよりもせっかくの学生なんだしとりあえずやることは……授業を履修することだ。わざわざ校長が外に出ろなんて言ってるんだし無視してもいいかもしれない要素だが、せっかく受講できるならば今作の世界観やキャラクターへの理解がより深まり楽しめるだろうし……それに先生たちの授業はゲーム内の操作説明的なものを世界観に合わせて説明するものが多く、その中には(自分みたいな)長年ポケモンを遊んできた人にとっては「当たり前」「お約束」というものを改めて教えてくれるものもある。これがけっこう重要なことで、最近は『ポケモンGo』をキッカケに本家に興味を持ったりする人だっている。そのような方々にも分かりやすく、かつ受け入れやすい形で本家ポケモンにおける常識と化した…時には今作から追加変更された仕様について先生がたがレクチャーしてくれる。
今作の博士ポジションにあたりポケモン生物学を担当している主人公たちの通う1-Aの担任のジニア先生を始め、技の急所率とか元ジムリーダーらしくバトルに関わる数字を教えてくれる数学のタイム先生、今作の協力戦闘テラスタルレイドバトルの仕様も教えてくれるバトル学のキハダ先生、ピクニックでのサンドウィッチ作りという野外での回復手段といったのも教えてくれる家庭科のサワロ先生、パルデア史という形でゲーム内の世界観を深めてくれる歴史学のレホール先生、少しストーリーを進めれば現実でも使える他国のコミュニケーションを教えるセイジ先生の言語学に芸術繋がりでテラスタルの仕様について教えてくれるハッサク先生の美術などなど……授業はもちろんのこと、それ以外でも職員室などにいる先生がたと会話しコミュニケーションを取ることによって好感度があがったりするので冒険途中に息抜きがてら学校に立ち寄って彼らと触れ合うこともアリだと思う
・パルデアの地にて出合ういろんなポケモン達〜えっこんなポケモンいるの!?というかおまえ進化するとそうなるの!?ちょっとまってそもそもおまえ…進化するの!?!?!?〜
さて学校も廻ったしようやくこの広大なるパルデアの地へ「宝捜し」へと赴くことに…これまたその前に、前回でも書いたように今作は事前公開されてなかった新しいポケモンが非常に多く、図鑑の前後シルエットだけ先行公開するシステムも相まってまだ見ぬポケモンとの出会いへの期待が否応なしに膨らむものになっている。
まず自分は事前公開されてたパルデアの姿のウパーがどんな進化をするのか気になっていた。元々ウパーが好きで公開時から絶対に手持ちに入れると決めていた程だし、進化後のシルエットだと四つん這いになってたのでさらに興味を示していたからだ。そしてレベル20になり……
ドオー!?ヌオーじゃなくて!?まさかのニャイキング形式だった。栗まんじゅうみたいな顔してるのもかわいいし、連れ歩きで地面をバタバタしつつついていくのは愛くるしいものがある。ちなみに攻撃する際に体からトゲを生やすが、これはどうやらモチーフであるスペイン原種のイベリアトゲイモリが腹から肋骨を突き出して防御する(それで皮膚が破れてもすぐ再生するから死なない)からだそうな。ちゃんとモチーフを忠実に落とし込んでるデザインの妙技よ。進化した時点でHPが90くらいになりそうなタフっぷりだし特性ちょすいで水電気受けにもってこい。執筆時の現在もあくびでサポートしたりと元気にスタメン入りしてるぞ。
このドオーも個人的にお気に入りポケモンなのだが、今作ではさらに自分が「トキメキ」を感じたポケモンが存在する。それは……
がんえんポケモンである岩単のコジオ。ついに岩塩っすよ岩塩。シェードランプみたいな目を光らせ頭に角砂糖のようにはみ出た岩塩、こんな小さい姿で(足あるか分からんのに)ヨチヨチ歩く様はとてもかわいらしく…まさしく一目惚れといったところか。しかも特性きよめのしおは状態異常無効&ゴースト半減とうまくもじりつつ強いときたもんだ。古来より草と岩は互いの弱点を補い合う仲なのは有名だしニャローテの相棒として真っ先に手持ち入りした。そしてこのコジオは前回シルエットで出てきたゴーレムみたいなポケモン…図鑑の並び順と見比べそんな姿になるみたいだ。こりゃ楽しみだわいと連れていたら…
四足歩行のジオズムへ進化した。某クラフトゲーっぽい見た目だがあちらのようにバタつかせつつスライド移動してるので狙ってやっているだろう。それより進化してすぐ専用技「しおづけ」を覚えたのだがこれがなかなか。敵を塩漬けにして毎ターン最大HPの1/8ほどスリップダメージを与え続けるえぐい技だが水タイプと鋼タイプには倍の1/4与える。レベル差激しい格上相手だろうが水鋼ならばこれでワンチャンあるほどだ。もしかしてこのポケモン……最終的にガチ対戦で通用するレベルでめちゃくちゃ強いのでは?そして格上相手を塩漬けで潰しまくりついにレベル38になり……
うおーっ最高!!!!序盤ポケモンにて個人的に今回ベストデザイン賞を与えたいポケモン決定だ!この時点で今作は最高のゲームと化してしまった。毎度恒例のメタルチャーム発売したらぜってぇ買うからよ……
ちなみにこのキョジオーンだが無駄がない能力値だし進化した瞬間にアームハンマー覚えるし鉄壁+自己再生+ボディプレスが可能(しかも特性で火傷とか無効&ボディプレス効かないゴーストの技を半減するので塩漬けプランに移行可)とやりたい放題の性能だそうな。草のゴリランダーしかり氷のブリザポスしかり不遇と言われがちの単タイプならどこまで無駄なく強くしていいかの実験だろうか?ともかく旅パにおいても強いに越したことはないので本当にありがとう…特殊耐久寄りのドオーと物理耐久寄りのキョジオーンと並びパーティの安定化として十二分に役立ってるよ……最高の出会い……感謝……っ!!
長くなってしまったが今作のポケモンはいつにも増してデザインセンス際立ってると個人的に感じた。コジオ一族の他にも様々なポケモンがおり……
そして今作にはウミディグダのような「姿は似てるけど全くの別物」というポケモンが出てくる。それはディグダのそっくりさんだけでなく……
黄色いメノクラゲ……?アレか。水場も近くに無いし空中浮遊する電気タイプのパルデアメノクラゲかな?しかしそれなら空を見渡してもどこもいない……とふらついてたら敵トレーナーがとんでもないのを出してきた!
うわぁ立った!ニャオハだけでなくお前も立つのかよメノクラゲ……いや「ノノクラゲ」しかも地面草!?なにこれ……?なに…これ……?
パラス、キノココ、タマゲタケ、ネマシュ…本家シリーズの奇数作品にはなぜかキノコモチーフのポケモンが出るというジンクスがあるのだが、それもあってか自分は「パルデアはスペインが元だし草地面のトリュフモチーフなポケモン出るかな〜グルトンがそれ掘り返す生態とかしてたりするの」なんて妄想したりしていた。それこそコジオを最初に見た時に形がトリュフっぽいしそれかなと思ったくらいだ……まさか……まさか………メノクラゲに似た別物である「キクラゲ」かよ………こんな発想できるなんてよ………一本取られ続けてるよ………いやクラゲだがキクラゲかコイツ?キクラゲってもっとヒラヒラがついて……
あ、進化したらヒラヒラついた。名前はドククラゲならぬリククラゲ。クラゲの触手を土から生えてきた菌糸の成長に見立ててるので地面をぴょんぴょん跳ねて歩く。かわいらしくもあるが気持ち悪さは確かにあり続ける(かなり褒めてる)。これが「キモイー」だクラベル校長。ちなみに素早さと特防が高くどうやら種族値はドククラゲの据え置き…つまりS100からキノコのほうし放つのは流石にヤバいのではと思ったが特性「きんしのちから」で必ず後攻になってしまうデメリットつきだった。そんな〜!まあ特殊耐久はかなりのものなので耐えてなんとか……
このようにどこからそんなデザイン考えたんだなポケモンも数多く存在する今作。そしてまだまだまだ見ぬポケモンのシルエットが……
まさか図鑑ナンバー的にもしかして……ノコッチもオコリザルも進化するの!?事前公開にてキリンリキがリキキリンなる追加進化をするとあったがまさかコイツらも……はたしてどんな姿になるのやら……
そして序盤に捕まえたコジオがキョジオーンになるまでレベル上げたなら当然…ニャオハの最終進化だってした。立つのは想定の範囲内だったが最終的にどんな姿になるのか、前作はみんな単タイプなのもあって次はきっと複合タイプだろうから何タイプにもなるのか、発売前までそんな妄想は誰もがした……自分はスペインなんだしフラメンコダンサーでフェアリー付属とか長靴をはいた猫でフェンサーになって格闘か鋼にもなるとか考えていたが正解はレベル36にて……
立つなだの立って世界を絶望させろだの周囲から無責任な重圧をかけられすぎたニャオハはグレて悪に走った!というのは冗談で(でも発表時にこんなこと言ってた)ずいぶん女の子みたいな見た目になっちゃったな……♂の割合多いくせに。それはともかく見ての通り素早さ高いアタッカーな能力で専用技のトリックフラワーは威力70必中&確定急所と「草なんて半減されまくるしこんくらい盛ってええやろ」な超性能。ここまでもらっちゃってなんか申し訳ない気分になってしまった程だ(他の御三家も威力80+特攻or素早さ上昇とかなり強いのもらってるそうな)
………しかしこのマスカーニャ……なんかこう……すごいな。前回さんざんケモナーホイホイな媚びたデザインうんたらで言ってしまったが……これはヤバいのでは?という気持ちが自分の中に存在している。新しい壁が開きそうだ。ジャローダはまだそこまでだったけどマフォクシーからアシレーヌと女性っぽい見た目になる御三家はちょくちょく出てたがまさか自分が選んだのがそうなるなんて……しかも♀にしちゃったよ♀に。まるで恒例行事とか言ってたのがただの見苦しい言い訳みたいになってんじゃん。いやさ、でもさ、俺はさ、散々言うけどここまでとは思ってなかったよ。ニャオハの公式絵でホゲータ以上に呑気そうな顔しやがってとニコニコしてたのに……あまりに拗らせすぎてナマケロが全然出てこないからそこらへんのヤルキモノ♀捕まえてシシコ♂とタマゴ産ませたらニャオハも産まれてきた(タマゴグループ陸上だった)の見てしまって、アイドルや声優の結婚報告で狂乱するオタクの気持ちを“理解”そして“共感”してしまったくらいだ…
・伝説のスパイスを探せ!レジェンドルート〜猫もクラゲも立ったのだから犬も立ってくれ…〜
危うくこのままマスカーニャへの長文怪文書が発生してしまいそうになったが抑えて…ようやく示された3つの道が始まる……
8つのジムを巡りポケモンリーグへ目指すチャンピオンロード
伝説のスパイス求めて5つのヌシポケモンと対峙するレジェンドルート
素行不良学生集団スター団が5つのたまり場を鎮圧するスターダストストリート
と全18タイプの見所スポット目白押しである。入学前から出会ったネモとペパー、そして謎の存在カシオペアそれぞれから勧められる3の道…スターダストストリートはアジトが少々離れているので後回しになるが学校が西から出るチャンピオンロードか東から出るレジェンドルートかまずはどちらかを選択できる……まずは自分は東、レジェンドルートへ進んだ。なぜならようやく乗れたミライドンが……言っちゃ悪いが“期待はずれ”だったからだ。
発売前PVにて大地を走り海を泳ぎ崖を登り空を飛ぶコライドンにミライドン、その姿にパルデアの地を自由に行き放題できるものだと思ってた………しかし実際はどうだ?乗れるようになったミライドンは走る以外はジャンプくらいしかできない!海に入れば溺れ引き戻されるし壁にはぶつかるだけだし空なんて飛べない……ふざけんな景品表示法違反か!?と思ったらレジェンドルートを示したペパーくんからひでんスパイスなる単語が……初代からやってた自分は一瞬で察した。なるほど、ひでんスパイスは実質ひでんマシンだ。ミライドン(コライドン)の拡張機能…というかOPで飛んでたし本来の力を取り戻す効果があるんだ。広大な大地をこんな欠陥品(暴言)で移動するのは間違いなくストレスたまるに決まってる、だからまずはそちらから攻めよう………ネモには申し訳ないがテーブルシティの東門から出て目指すはいわタイプが岩壁のヌシ・事前公開されてたガケガニへと挑むことにしたのだった……ライドオンして走ってたら道ばたにいるココガラやマメバッタなど小さきものに止められてキレそうになったり(そりゃ世界観としては素晴らしいけど、それはそれで視認できないほど小さくて邪魔すぎる)にてたどり着いた先にはPVで見たあの光景が…
……ところでこのペパーくん、どうやら今作もうひとりの博士ポジションでありミライドンを主人公に託したフトゥー博士の息子さんになっている(スカーレットだとオーリム博士の息子さんだろう)なるほど伝説のポケモンと関わりある的な意味でもレジェンドルートとなっているのか。しかしそんないつもは社交性豊かでみんなから好かれそうなペパーくんがミライドンと(きっとコライドンにも)親に対する好意的ではない態度、PVで公開されたバージョン毎に違うドンファン?のアナザースタイルが出現するという世界の異変、そしてバージョン毎に出てくる親が違う……どうしても彼は今作の物語の根本に関わる“何か”を隠しているのでは?と予想してしまう。
疑惑深まる道筋だが続いて挑むは西部に君臨する大空のヌシ・オトシドリ。今までいそうでいなかったコウノトリモチーフだがコイツが運ぶのは赤ん坊ではなく岩、そしてあえて上空から落として楽しんでる度を越したイタズラ好き方向での悪タイプでもある。
それは彼の相棒、事前公開されてたフェアリーの犬・パピモッチにゴーストの犬・ボチ以外にもまさか存在した新しい悪の犬・オラチフの進化系マフィティフだった…いかつい顔つきで子どもと遊ぶのが大好きで家族を傷つけようとする者に容赦しないという犬の習性を古き良き極道親分に落とし込んだポケモンだが、なんというか仕事で家を不在にしがちだろう親を快く思ってなさそうなペパー君にとってこの愛犬の存在はかなり救いに(それこそひねくれずにちゃんとまっすぐ育ってくれたくらい)なっていただろう。しかしある事故が原因でポケモンセンターでもお手上げな程の重症を負ってしまい立つこともままならず……
父が家に置いてあったバイオレットノートなる胡散臭い文献に書かれてたひでんスパイスなる存在…それにすがるしかなかった。そして伝説は実在し、それを食べたマフィティフはミライドンの如く少しずつだが本来の機能を取り戻し……猫が立つなだクラゲが立ちやがっただやいのやいの言われる作品に待っていたのは「犬よ立ってくれ」という純粋なる願いだった。ペパー………一瞬でも疑ってすまねぇ……ぜってぇマフィティフを元気にしような……(あとミライドンも)(もはや目的が逆転してしまった)
・後半へ続く
新ポケモンの紹介でけっこう長くなってしまったので他2つの道は後半に書くことになります。というわけで下へ続く
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?