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史上初の男の子プリキュアに対してのお気持ち表明(ひろがるスカイ!プリキュア)

・まえおき

みなさんは2023年現在放送中の『ひろがるスカイ!プリキュア』をご存知だろうか?これ読んでるってことは十中八九見てると思うが今作は20周年を迎えるプリキュアシリーズにおいて前例のないことをしたのだ……史上初の男性プリキュア、キュアウィングである。

まず「いやキュアアンフィニいたろ」という指摘は我慢しておいてほしい。確かにキュアアンフィニこと若宮アンリ(HUGっと!プリキュア)がプリキュアになった事例がキュアウィング誕生に影響してるのはたぶんそうだろうけどアンリくんが変身したのは42話と48話の2回のみ…いわばスーパー戦隊シリーズ初の追加戦士はドラゴンレンジャーじゃなくてX1マスクだろと言うようなもんであり、こちらはレギュラーメンバーとして男性プリキュアなのだから史上初である。じゃあキュアゴリラは?いやあそこまでいくとアバレピンクやジュウオウヒューマンとかだし……

そんなことはさておいてこの史上初の男性プリキュア、発表された際には当然のように話題になりまくった。具体的に言うと今まで見たことない人々が突如湧いてきてやれジェンダーレスだの称賛したり、逆によく見かける昔から見てるような人々がそんな媚売ったことしなくていいからと苦言を呈したりと……とにかく色々あった。20年という月日が経ち、すっかりプリキュアというコンテンツもそれぞれ様々な「そうあるべき」というイメージ像を抱えられ、それが侵食されそうになったら自己防衛といわんばかりに愚痴めいた不平不満を吐く……いわば『お気持ち表明』とネット上で言われるようなことをしていた。


……お気持ち表明。実は自分もこの史上初の男の子プリキュアの彼において思う所があったりする。その気持ちは正直言わずのままで済ましていいものでもあるのだが、どうしても言いいたい言わねばならないという気持ちもある。だから今回はここnoteにおいて史上初の男の子プリキュアに対するお気持ち表明を書いていこうと思う。今回は自分がこれまで書いてきたやつ以上に人を選ぶ内容かもしれないので、そこんところはご了承してほしい。それでは初めていこう。


・キービジュアル発表から性別判明まで〜勝手に抱いた期待と勝手に感じた裏切り〜

さて、まずこのキュアウィングについてだが……そもそも『ひろがるスカイ!プリキュア』のキービジュアルが公開されたのは2023年1月上旬、毎度のことながら放送開始一ヶ月前あたりに公開したりするのだが、当然レギュラーメンバーなのでその中に既にキュアウィングはいたのだ。それを見た自分の第一印象はこうだった……

「おっ、これは自分好みの娘きたな」

”まぁ当然のようにまだ女の子だと思いこんでいた。そして自分の中の第一印象はかなり良かったというかそこそこ大きい期待をしていた。なぜそんな大きい期待をしていたのかはこちらの動画2つを見れば分かっていただけるだろう

東映アニメーション公式YouTubeチャンネルより2014年作品『ハピネスチャージプリキュア!』においてOP開始時に挟まれた10周年記念おめでとうメッセージより(それぞれ17話と31話)この作品も今や9年前……現在20周年やってるのに10周年が9年前?まぁそこは触れないで…

ね?お分かりいただけただろう…自分はこのキュアルージュ(Yes!プリキュア5)やキュアサニー(スマイルプリキュア!)のような…いわば快活そうなボーイッシュ少女が特に好きなのである。スマプリからプリキュア見始めた自分は当時は日野あかねちゃんにめちゃくちゃハマってたし、その後に過去作品に手を出し夏木りんちゃんに狂っていたものだ……


私物。かつては今や亡きプリキュアDCDをちょくちょく集めてたりした。これらはその中でもお気に入りのやつ

とまあこういう娘が特に好きな自分だが最近のプリキュアはこういうタイプのキャラはあんま出なくなってしまった。なぜなのかと言われたら……これは個人のしょーもない憶測に過ぎないが『キラキラ☆プリキュアアラモード』のキュアショコラの影響が強いのではと考えている。

こちらも公式アカウントから。もうサムネの時点でかっこよすぎるだろ……

キュアショコラこと剣城あきら。宝塚歌劇団の女優やってそうな美しき姿(声を担当する森なな子氏も元宝塚女優)はこちらも当時めちゃくちゃ話題を呼んだ。プリキュアでタカラジェンヌめいたカッコいい女性の魅力を出してもいいんだと。そりゃ多くの方々を魅了したし現在も根強いファンが存在するくらいだ。あきらさん夢女勢…あきゆか勢…あきらちゃんは女の子だよなる屈強なる一部の勢…我が国は3つに分かれて混沌を極めていた……そんな彼女が出た4年後の『トロピカル〜ジュ!プリキュア』にはキュアフラミンゴ/滝沢あすか なる、最初から最後までまさしく女番長を貫くというさらなる違う方向性のカッコよさを打ち出してきたキャラクターも出てきた。すごい、すごいぜプリキュアシリーズ。

トロプリ放送当時に挙げられた動画の方はキッズ制限があるせいかサイト直貼りでは見れない仕様になってるのでわざわざ20周年記念の歴代変身バンク公開で彼女の番が来るまで待たざるを得なかったのはナイショだ

……とまぁこう言ってきたのだが、つまりはキュアショコラなるガチで「かっこいい女性」キャラが出てきて新たなるファン層を開拓され、以降その枠に自分の好きな快活ボーイッシュ枠が取られがちになってしまったということだ。あらかじめ言っておきたいが別に彼女たちを彼女たちのファンの方々を妬んだりなど決してしてない、むしろファン層が広がって心から嬉しいと思ってるくらいだ。でも、でもね、それと俺の好きなものは違うんだよ。ポケモンという別のコンテンツで例えるとSVのチリちゃんとポケマスのポケモンレンジャーちゃんは違うでしょ?そういうことなんだよ。ということで自分はプリキュアという作品を楽しみつつも内心ビビッとくるキャラ出てこないな〜と思って見たりしていたのだった…いやプリアラはキュアジェラート推しで見てたよ。最終回の大人あおちゃんが一番好きです。

そんな自分がキュアウィング見たら…ようやく快活ボーイッシュちゃん枠が来たとそりゃ期待しちゃうもんでしょう。しかしその話題を追っていく内に誰かが気付いてしまったのだ……「キュアウィングの着てるベストのボタンの付け位置が右で男性服じゃね?」と。

上記の公式サイトより。あ、ホンマや!
キラキラ☆プリキュアアラモード36話「いちかとあきら!いちご坂大運動会!」より。あきらさんが着てる服はもちろん左ボタン。それなのに当初いちかちゃんや青果店のおっちゃんは男扱いしおって…眼科!(by某レディの服に強い拘りを感じるイラストを描くあきらちゃん好きの方より.)

「キュアウィング男の子説」これについては公式発表されるまで自分は半信半疑な部分があった。いやだって体つきが細いじゃん男性ならもちっとしっかりしてるでしょ菅田将暉が女装した際もいくら美しかろうが骨格は誤魔化せなかったじゃんと内心食い下がってた。これは「男性プリキュアをレギュラーに入れるとはありえない、そんなことしなくていい」という考えではなく「ボーイッシュちゃんと実際に男の子は全くの別モンだろ」なる求めていた個人の趣向が今回も満たされないのかという失望への恐怖だった。欧米での男の娘に対するスラングにTrap(女の子だと思ったら男なんて罠だから)とあるけど今それを心から“理解”した。そして恐怖に震えつつ待っていた放送開始直前の2月2日、ついに……その不安は現実になってしまった。がああっ……!!


・公式発表から本編登場まで〜グミの鳥は俺の心を癒やしてくれた〜

「史上初の男性プリキュア」この情報は俺にけっこうダメージを与えた(一方の初の成人プリキュア発表に対してはこんなしょーもないこと言ってた)畜生……畜生……っ!また……満たされなかった…………いつになったら満たしてくれるんだよ………!!ふざけんな……っ!ふざけんな…………っ!!!

実際はそんな怒ってる訳じゃなくこんなこと言ってたりもする。村瀬歩の声なら一部のめんどくさい物申しもたぶんシャットアップするでしょ……

一方で新たなる風も吹き込まれた。それはまさかの方法から、同日に情報公開されたプリキュア関連のお菓子からだった……

上記サイトより。なんだこの鳥は!?

毎年恒例になってるプリキュアグミ、そのアソートの中にこれまで全く公式発表されてない謎の鳥がいたのだ……今となっては正体は皆さん御存知の通りだが当時はまだ突如として出てきた存在、これを見て一部のプリキュアの妖精好き界隈は衝撃の渦に包まれた…なんてったって『ひろがるスカイ!プリキュア』にはキービジュアル公開時には小さくてかわいい妖精枠はいなかったのだから。妖精好きの彼ら彼女らも自分ばりに飢えていた。それが奇襲じみてちゃんと出るから安心してねと満たされたもんだからごく一部で祭りが開催され、そしてその中で生まれたのが仮称「グミの鳥」である。いやグミ鳥って……そのまんますぎるだろ!こんな愉快な仮称が生まれちゃったらこっちのもんよと「グミのようにプニプニしてるでしょ」「喋る際の語尾は〜グミだったらいいな」「グミトリンガー」「いっそトレーにハマったまま出てくれ」「振らせろ」とか放送前だからとやりたい放題な妄想がポンポン湧いてきたし俺はめちゃくちゃ笑った。なんかこのままキュアウィングが男だったという事実がどうでもよくなるくらいに……(ガ○ソのアイコンとか○つあきの昔描いてた○ップンとか言ってた奴は許さねぇからな)

全4種のランダムアソートなのもあってプリキュアグミを買ってグミの鳥が含まれてるアソートを当てるという「グミ鳥チャレンジ」なる遊びも密かに生まれてたし、俺は近場で唯一売ってたスーパー(他のスーパーやコンビニは似ているかつそちらの方が伝統的であるアンパンマングミを仕入れていた)でグミ鳥チャレンジを挑み3つ買って綺麗に大敗した。ガチャは悪い文明!外れても当たってもちゃんと食べような!

そんなこと思ってたらさらなる気付きを見かけた。「このグミの鳥、キュアウィングなのでは?」と。たしかに鳥の首に巻かれたスカーフがキュアウィングの右腿に巻かれたリボンに似てる。もしかして…と思いつつついにひろプリが放送開始されたのだが……


1話での予告(2話「ヒーローがおうちにやってきた!?」)に出てきたグミの鳥。今見ると飛べないくせに門のアーチの上に止まってるとか人間態でよじ登ってたりしてんのかと疑問が浮かぶ。流石にそのずんぐりむっくりな鳥のままよじ登れたりはしないやろ〜?

グミだと紫一色だったので判断つかなかったが色を見て確信した…グミの鳥がキュアウィングだこれ。いや前にミユキさんがキュアパッションだの聖歌先輩がキュアミューズだのレジーナがキュアエースかに至っては突如として出てきた新キャラだったり(しかしそれすらも伏線だった)と意図的なミスリードしてきたプリキュアシリーズだし不確定事実を鵜呑みにするのもアレやが……流石にこれは変化球なしの直球勝負だろう。これだけで自分は「このまんまるもちもちしてなんも考えてなさそうな顔した鳥がシュッとした人間の少年になってOPであったような華麗なライダーキックかますとかめちゃくちゃ面白いな……」とツボに入って笑い続けてしまった。
しかもそこから詳細判明まで粘る粘る……全くしゃべらず意味深に映るだけで粘る粘る……あのくるるんだって7話で出てきたのにこのグミ鳥は7話になっても背景のまま。そんなこんなで焦らされっぱなしで8話まで待たされてしまい、自分はいざ登場したら公式設定によってファンの妄想が駆逐されるだろうから、そうなる前の今のうちにグミの鳥をネタにしまくろうと「今やるべきことをやる」なる2年前の教えを大切にしグミの鳥グミの鳥と積極的に呼んで楽しんでいたのだった………(その今やるべきことがグミの鳥いじりか)

さてこんなグミの鳥…じゃなかったキュアウィングに変身する鳥、なんか一部で「せっかく初の男の子プリキュア出すってのに間に妖精を挟むのは日和ってないか?」という難癖をつけられていたそうな。こんなザ・難癖みたいな難癖あるんだ…今から話す事をそんなの初耳だし別に気にならなかったのならば全く気にしなくていいのだが、そもそもプリキュアのファンの中には(最初にちょいとばかし触れた)若宮アンリくんがやれ男なのに女の衣装するだの、それについてあーだこーだ展開されるドラマが起こっただの、そこから初の男性プリキュアになったの含めて当時の周囲がやれ社会に貢献したと持て囃したのに強めの拒絶反応を抱いていた人が多かったのだ。そりゃこちとらいつも通り女児向けアニメとして見てたのにニュースサイトや今まで見たことないような意識高そうな人たちがこぞって群がり騒ぎ立て神輿を担ぎ、さらにはTwitterでいくらそれらをブロックしようが検索欄で無理矢理その話題をでかでかと見せられる程のゴリ押しを受ければそりゃ嫌になるに決まってる。俺も当時そりゃウンザリしたもんさ……それもあってか初のレギュラー男性プリキュア登場となればアレルギー反応じみて過敏になり、そんな物珍しいのわざわざ出す癖に妖精枠なるお約束の存在としても兼用してるのは逃げ道を用意していてズルいのではとつっかかってるのかと自分は推測してる(違ったらこれを見た機に色々言ってもいいよ)


………これについて自分は「そりゃ多少ばかりは…あるでしょ!」と正直思ってる。そもそも考えてみてほしい、アンリくんはやれ革新的だの言われていたが……彼は数話限りの番外戦士で当時のおもちゃ等のグッズ展開とは全く関係ない。プリキュアシリーズの大手スポンサーであるバンダイ様のおもちゃ販売企画外だからこそこれまでにない斬新な展開を自由に行えたのだ。しかし一方でキュアウィングはレギュラー枠…おもちゃといった商品を売らねばならぬキャラクター、これまで20年近くずっと女の子が活躍するアニメで男の子キャラのグッズを等しい立場で販売するとなると妖精枠という恒例の存在を慎重にならざるを得なくなるものでしょう……むしろさきほど語ったように男の子だったことに多少ショック受けてたのをグミ鳥でもあった事実に救われた自分が鳥の存在を知りうる前に「最近のプリキュアさんは多様性を謳っておりますがグッズ人気がどうしても見劣るボーイッシュちゃんを差し置いて男の子キュアを出すなんて、それこそ話題性を優先しすぎてメイン視聴者である女の子がボーイッシュであってもいいという多様性を否定してるんとちゃいますかな?」という書いてる本人ですら改めて見たらウッとなる難癖をつけそうになっていたので程々にしておいた方がいいと言っておく。最初は冗談のつもりでも言い続けるとだんだん被害者意識に駆られ最終的には正当防衛を称し意図的に攻撃してくる“化け物”になってしまった人間……ここで例をあげると特撮間借りおじさん(リンク先の内容は人によってはショックかもしれんので注意)みたいなのになってしまうぞ……


そんな誰に対して言ってんだとなったので買った鳥のぬいぐるみを。決して俺はグミの鳥いじりしてた責任感で買ったんじゃない、本当に欲しかったから買ったんだ。ちなみになぜか後ろがポシェットになってるのでカービィが包丁持ったミームっぽいのもできる

とまあそんなこんななグミの鳥、2月中旬くらいにはアクリルスタンドでツバサという名前が判明したり(なんか「グミ鳥ツバサ」と勝手に接続されたりもしていた。もはやカシバトルの住民だろ)3月を迎えテレビ欄のあらすじでプニバード族なる種族だったり(ファンの妄想当たらずとも遠からずでグミ鳥呼ばわりをエゴサで見つけたスタッフが内心ほくそ笑んでそう)と別方向での情報解禁がぽつぽつ行われ賑わわせてたがついに8話「飛べない鳥と、ふしぎな少年」(この体で飛べるのかと言われてたら本当に飛べないのかよ)で彼の詳細が明らかに……


あのまんまるでぶでぶな鳥(ひどい言い方だ)からずいぶんシュッとなったな……

・ついに登場、変身〜それでいて変わらぬもの〜

第一印象は「細っ!」だった。キービジュアル公開当時に食い下がっていた体つきの細さを成長途中の男の子としてそのまんま出してきた。スカイランド神拳の使い手で素手で大岩を割るソラ・ハレワタールはともかく一般少女の虹ヶ丘ましろより手足が細いやん。そんな女の子ばかりのメンバー内にいる黒一点でもあんま違和感ない容姿で残り40話くらいずっと女子メン達と馴染ませるぞなるスタッフの意気込みを感じるツバサくんだが、そこから繰り出される物語は……「プリキュアに覚醒するドラマが別に男の子である必要性が無い」だった。

9話「勇気の翼、飛べ キュアウィング!」にてエルちゃんを追うために飛ぼうとするツバサ。まるすぎる……こんなので飛べるわけねぇだろ……LOVE……もちろん落下して小さい足でてとてと走ったの見て「転がったほうが早いだろw」とひどいこと言ってたら本当に転がって爆速で駆け抜けた。すいやせんしたー!

いわば「飛べない鳥プニバード族である自分が窮地に陥った際に同じく飛べない筈の父がまさか飛んだことにより助けてもらったが皆がそれを信じてくれず…」なのだが、それはプニバード族なる妖精マスコット枠としての問題であり性別の違いは関係ない。とどのつまりこの鳥がメスでも成り立つ話なのだ。ならなぜ彼はオスなのだ……いや、そもそもこれまでのプリキュアがなぜ女性ばかり変身したと言われたら“女児向けアニメだから”くらいしかメタな理由しかなかったりするけど。作品によっては様々な理由で変身失敗した展開とかはあったりするも実は性別による変身拒否されたというのは意外にも存在しない…たまたま女の子たちが不思議な出会いを経験し、巨悪に立ち向かうことになりプリキュアに変身した。それは女児向けアニメとしての“お約束”だから。


同9話より。旧き良き三流悪役(それでいてまぁまぁ強い)カバトンもびっくり。そりゃ脇役通り越してそれまで背景みたいな存在だった鳥が変身するなら驚きますわな…

……それなら男の子がプリキュアに変身しても問題ねェよな?と別に誰も男がプリキュアうんたらのツッコミ無しで当然のようにお出ししてきた。たしかに前のアンリくんは女の子みたいな容姿で女の子の服を好み自分自身その女の子のような見た目を好んでおり…なキャラクターだからそのような社会的な文脈が乗っていたのは事実だし(しかしそんな彼は実のところ周りが身勝手に持て囃す声に対し内心は穏やかではなくて…)このツバサくんにだってそのような文脈を期待したり邪推してしまうかもしれない。話題性の獲得…世間へのモラルアピール…製作者側も実際にそのような意図的な狙いは含まれてるかもしれない。だけれども、劇中ではそんな男女うんたらの制限なんて言及されてない。彼は、ツバサはキュアウィングになった。そのプリキュアへと選ばれた理由は、まさしくプリキュアとしてなるべき少年だったから


「もし……ボクに最期が訪れたとして、その時に思い出すのはボクを笑った人たちの顔じゃない。プリンセス、ボクを守ろうとした貴方の顔です。」

「…でもそれは今じゃない、だってこれからはボクが貴方を守るんだから!」

プリンセス・エル!貴方のナイトが参ります!

それまでエルちゃん呼んでたのに敬意を示しプリンセス呼びでこんなん言われたら全国の女児の初恋泥棒になっちゃうでしょ(おおげさ)

かつてプリキュアには「友達を守りたい。そんな優しい心があれば、女の子は誰だってプリキュアになれる」という名言があった。夏木りんが「本当はプリキュアになりたくないけど、ずっと自分を助けてくれた親友(のぞみ)を助けたいから」とキュアルージュになったように、日野あかねが「自分が落ち込んでたところを励ましてくれた友達(みゆき)が怪物に襲われピンチなので今度は自分が助けたいから」とキュアサニーになったように、自分の好きな娘はなにかと大切な存在を守りたいが為に無謀を前にしても戦士になった熱い女の子だった。そして先程の言葉から11年……その大切な存在を守りたい気持ちは男の子だって当然持っている。かつて父が自分を助ける為に不可能な筈なのに飛んだように、自分もエルちゃん…敵の魔の手から逃がす為に己が身を犠牲にしようとしたのを食い止めてくれたプリンセス・エルを、飛ぶなど無理だと嗤われた自分のように彼女の覚悟を無駄だと嘲笑うカバトンから(一度は為す術もなく叩きのめされようがそれでも挫けずに)姫を守る“騎士ナイト”としてプリキュアになった。20年近く続いた女児向けアニメシリーズにおいて男の子プリキュアなる前例にない展開だろうが、そのプリキュアになる過程そのものは20年近く築き続けたものと変わらないものだ。男子判明した際にボーイッシュちゃんじゃねぇのかよとネチネチ言って本当にすまない、彼女たちの意志を、心をしっかり受け継いでるではないか……………




いや〜過去へ敬意を払いつつ未来へ飛び立つという、まさしく守破離の教えの如く初変身であった!感服感服。もちろんこれら話したのも当然自分の心からの本音さ。そしてこれから話すのも……






!?


いや君も女の子キュアみたいにノースリーブ肌着なの!!!?????おいおいおい大丈夫か!?大丈夫なのか!!??あっそれと手の骨格がちゃんと男の子のそれだ!


いやもうこれ………言っていいすか?言っちゃっていいすか?なんやこの男の子としての体つきチラチラチラリズムしまくる変身バンクは!?スタッフの中に男の子に詳しい有識者がいるのか!?ハレンチすぎてけしからん……ハレンチハレンチ!!ハレンチ警察出動だ!!ツバサを逮捕するッ!!うるせぇお前が逮捕されろ!!!

突如湧き出た怪文書の元ネタ。最近完結したマジで面白い漫画です。が、人をあまりにも選ぶ漫画でもあります……理由はこの単行本の表紙や流れで察してください。ハレンチ警察は囮だぜ


完全に男の娘とかじゃなくてあくまで美少年的な男の子としてのかわいさ!これ多様性に配慮うんたらな高尚なやつは世間への建前で本心は全国民をショタコンに目覚めさせる陰謀でしょ最近流行りの性癖破壊とかでしょ……


左腿に巻かれたリボン、これはちょっと……う〜ん、涅槃!!

ボーイッシュちゃんと実際に男の子は全くの別モンとは言ったが、かわいい男の子も案外いけるのだった。さっきまであんな真面目に語ってたのにこの落差はあんまりだろ。いやでも冒頭で“思う所がある”言ったじゃん、これがそれ。お気持ち表明ってのは本来の意味からしてネガティブな愚痴なだけじゃないからね。たまにはインターネットから離れてみてはどうだい?いやだからといって劣情じみたものでもないけど。ハッハッハここまでご拝読いただきありがとうございますハッハッハ……




(11話「気まずい二人!?ツバサとあげは」予告より)……は?は?は?は?は〜〜〜〜〜〜!!????おいちょっと待て少年呼びしてかわいがるお姉さんと少年呼びにムッとくるかわいい男の子とかいうpixivで5億回くらい見たような黄金おねショタを公式で供給しちゃうの!!!???お前それカレーに唐揚げをトッピングするみたいなもの(by大森ゆうこ)じゃん!?いやOPやEDでウィングとバタフライがセットみたいになってるからそういうのあるのかという期待あったが……もうレギュラー男の子プリキュアがいる独自性の強みを“分かってる”じゃん製作サイド!?みんなハートキャッチプリキュア42話「とまどいのゆりさん!ラブレター見ちゃいました…」好きだろ?だろ???ヤバいヤバいヤバいヤバい金の鉱脈かよヤバいヤバいヤバいこれからも目が離せないですわヤバいヤバいヤバい……

【追記】

あまりに勢いあって首がクッキリなってるグミ鳥
いつも「少年」なのにこういう時には「ツバサくん」なの、スタッフ理解わかってるだろ?
少年呼びに戻ってからこの女の顔よ…

やっぱりこれ男の子プリキュア出す理由おねショタやりたい以外ないじゃん!!!!!こんな「俺たちの考える最強のおねショタ」が露骨なレベルで出されるんすよ!?さらにここからキュアバタフライにもなるとか………俺たちはとんでもねぇ時代に生まれてしまったかもしれねぇな……





・あとがき

いかがだったろうか?たぶん自分がこれまで書いたやつで一番センシティブな話だったと思う。この一石投じたせいで周りからどれだけの反感を買うかもしれない、それでも自分の心から思ったことを正直に言わなければならない時もあるのだ……何事も溜めすぎるのはよくないのだから。みんなも時には自分の本心と真っ当に向き合って出しきってみるのをオススメしよう。それでは!$${\tiny{いやほんとすいませんでした……}}$$

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