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【映画】荒野の用心棒

セルジオ・レオーネ監督と主演のクリント・イーストウッドが初めて組んだ作品で、マカロニ・ウエスタン(イタリア製西部劇)の元祖であり最高傑作と言われていますが、今見ても本当に面白い作品です。

アメリカとメキシコの国境の町に流れ着いた凄腕のガンマンである名無しの男ジョー(イーストウッド)が、酒場の親父から酒を扱うロホス兄弟と銃を密売するバクスター保安官の二大勢力で争い続けていることを聞かされます。
二つの間でうまくやれば金儲けできると踏んだジョーが、裏でコソコソ動き回りながら金儲けしつつ、人助けしたり、それがバレてリンチを受けて死にかけたり、でも結果的に両勢力も壊滅させて町も救ってしまうという内容。

黒澤明監督の「用心棒」を下敷きにしているそうですが、うまく設定を生かしながらも無駄な部分は省いて展開をスピーディーにする一方で強調すべきところ強調するというその塩梅が絶妙で、レオーネ監督のすごさを感じます。
また、構図の良さ?みたいなのも本家よりも優れているように思え、映画自体はB級な雰囲気ながらA級の品の良さもあるように個人的には感じました。

腹の底で何を考えているか分からない主人公のイーストウッドをはじめ、旦那より奥さんの威厳を感じるバクスター勢や知的でリーダー格のミゲル、バカで野蛮なエステバン、残忍でこちらも腹の底が読めないラモンというキャラクター設定も個性があっていいです。

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