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寒空の下

あなたは1人だったね
母は空が暗く、明るくなった頃にゆっくり
ただいまと帰ってきてた記憶がある

あなたは行ってらっしゃいと
母に手を振るとそのまま寝ていた記憶がある

母は必死であなたの為に一生懸命だった
のを覚えている

母の初めての涙も覚えている
ほんとに必死だったと思う
血気盛んな母だから
女としての人生がそこにあったんだと思う
だからあの涙は小さなあなたでも母を守りたい
と思ったのを記憶にしている

そんな母の帰りを明け方の寒空の下空
小さな体をさらに小さくして
母が帰ってくるのをまってたんだね

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