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痛風発作の前兆にコルヒチン(個人の実体験)発作にならず済ませられます!!

痛風の話をします。実際に痛風患者、高尿酸血症で困っている人に向けて個人的な実体験からのお話です。
医学的な見地については医師、薬剤師とご相談ください。

なぜ、こんな話を書くかと言うと、痛風を専門にしていると標榜している医師でも実際にご自身が痛風患者ではない場合が大半で、痛風発作時の痛みや苦しみを理解していない人がいたりするからです。

痛風発作がなぜ起きるかというと、血液中の尿酸値が高い状態が続いたりで一部が結晶化して、なんらかのきっかけでその尿酸結晶に対して白血球が異物を排除するように働きかけた結果、炎症が起きて患部がとてつもない痛みになるような感じです。
前提条件として、尿酸値が高いというのがあるようですが、一般的に言われている尿酸値7.0mg/dL以上という基準よりも遙かに高くても発作が起きない人もいますし、それより下でも(発作時のみそれよりも高くなっている可能性はありますが)起きる人もいます。
発作が起きなくても尿酸値が高い状態が続くと腎臓に負担がかかって、気づいた時には腎不全になっていたりもするので、痛風発作が起きるのはある意味身体が警告してくれているとポジティブに受け止めるべきことかもしれません。

そのあたりは患者さんであれば、いろいろと話は聞いて知っているとは思いますが、念のため。

ご自身が痛風患者ではないと、かなり昔の偏見で言うところの「贅沢病」とか、「いくら食べられないよね」とか嬉しそうに言う人もいますが、今現在だと、単なる「生活習慣病」の一種と認識されています。
(※実はプリン体についての誤解でいくらはプリン体が少ない食べ物です)

単なる、と書きましたが「生活習慣病」というもの自体を「だらしない」とか思ってしまう人も多いのであえて言うと、分類上そう呼んでいるだけにすぎません。
そのあたりは、少し違った話になるので、痛風患者さん以外の方のことは放っておいて、実際にご自身が困っている人向けに書きたいと思います。

結論から言いましょう。
痛風発作を何度か経験すると、痛風発作の予兆がわかるようになります。その時にコルヒチンを一錠飲むと、ほぼ痛風発作は起きず、未然に防ぐことができます。

痛風発作が起きるとどうなるか?
症状は個人差が大きく代わりますが、軽めの発作でも患部周辺が腫れ上がり、足の場合は歩行が困難になります。
炎症が大きいと全く動かさなくても、それこそ風がそよぐ程度でもその影響で激痛が走るようになり、場合によっては1週間以上身動きがとれなくなるようなこともあります。

「贅沢病だよね」「生活習慣がダメなんじゃない」とバカにする人には、そもそも「共感する力が著しく欠落している」のでこの痛みの辛さは理解できないのかもしれませんが、その痛みは「お産の陣痛の次に痛いぐらい」とも喩えられるかなり激しいものだったりもします。

高尿酸血症による痛風発作、これを単にひとつの症状だとしか捉えていないと、
「痛くなったら鎮痛剤を飲みましょう」
みたいな、だいぶのんびりした処方で終わってしまうわけです。
痛風専門医を自称する人でも、ここで終わりの人がいたりするのが困ったところです。
患者さんの生活の質について、全く頓着がない。
酷い言い方をするとサイコパスの一種かもしれません。
(発作時には恨み節がでて、そんな風にも思ってしまいます)

痛風発作が起きる前提条件としての高尿酸血症は、大きく2つの型があると言われており、尿酸の排泄が間に合わなくなる尿酸排泄低下型、尿酸を体内で作りすぎてしまう尿酸産生過剰型、またそれらのどちらにもあてはまる混合型のような分類があるようです。
治療薬は排泄を促す物、産生を抑える物などがあり、上記の分類のどちらに該当するかで決まるようです。

ちなみにコルヒチンには治療薬としての効果はありません。
あくまでも痛風発作という突発的な発作が起きることを防ぐために使われるものとなります。

最近はコルヒチンを処方しない方が多いそうですが、痛風発作の予兆が出た時に一錠服用すると、発作を予防することができるのは、患者さんの生活にとってどれほどの違いがあるか、患者さん自身の立場で考えればわかると思うのですが……

もしあなたが痛風発作の経験のある高尿酸血症患者さんで、コルヒチンの処方を受けていないのであれば、一度お医者さんと相談してコルヒチンを念のため処方して貰うという選択肢もあります。
医師の方針で「コルヒチンは出さない」という場合もありますが、その場合は、セカンドオピニオンとして別の医療機関で相談してみてください。
痛風は大きな分類で言うと内科の範疇となります。かかりつけ内科医に相談するのもありでしょう。

私は最初に整形外科にかかってましたが、専門医というところへいって「コルヒチンNG」でした。その後、かかりつけ医の内科で相談して処方してもらいましたが、その後数年の間に何度か発作の予兆でコルヒチンを飲んで実際には発作が起きずに助けられました。
(予兆は年に1度あるかないかぐらいですが、数年前に発作が起きたときは2週間寝たきりになって仕事もできずに困った事があり切実な問題です)

医師、薬剤師と相談の上、コルヒチンを処方してもらい、手元に置いておく。万一、痛風発作の予兆が出たら、すぐにコルヒチンを服用する。
それだけで痛風発作で身動きがとれなくなることを防げる可能性がかなり高くなります。

根本的な対処はまた別の話でしょうが、コルヒチンはお守りとしてあった方が良いと思います。
発作が起きてしまった後では、コルヒチンを飲んでも効果はありません。そのため予兆が起きた時にすぐ飲めるように予め処方しておいて貰い、手元に置いておく必要があります。(ここ重要です)

なお、コルヒチンの副作用について気にする必要があるものとしては、主に男性が高尿酸血症による痛風発作の予防で飲むものとなるため男性に向けての話になりますが、精子に異常が出ることがあるとも言われているようです。そのためこれから子供を授かる可能性のある方はコルヒチンを服用しない方がよいとも言われているようです。その点ご注意ください。
(詳しい話は医師、薬剤師にご確認ください)

(おまけ)
痛風発作、個人差があるでしょうが、私の場合は、夏場に激しい運動をしたり、仕事で強烈なストレスがあった直後に予兆が出ることが殆どです。
たいがい寝ている時、未明にムズムズっときて、慌てて飛び起きてコルヒチンと水を飲んで足を高くしてゆっくり休むと、なんとか発作が起きずに済ませられています。



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