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『むじな』の一文


翻訳家の柴田元幸さんが編集長をつとめる、文芸誌『monkey』、翻訳特集の挨拶文は、ラフカディオ・ハーンの「むじな」の一文から始まっていた。

「むじな」は読んだことがなかったし、「kinokunizaka is a long slope in Tokyo.」の良さにも理解が及ばず置いてきぼり感があったが、次の一文で、この挨拶文に親しみを感じた。

この一文については、何人かの人がウェブ上でも回想しているので、僕の記憶の捏造ではないと思います(isをwasと覚えている人もいますが)。

今時、有名な作家の代表作の最初の一文くらい、調べようと思ったら、簡単に調べられる。
なんならハーンの「むじな」をAmazonで買えばいい。

でも、大事なのはisだったかwasだったか、そこじゃないのだ。本当はどっちだったかなんて、このエピソードの大事な部分じゃない。

筆者の感覚にあたたかい共感を覚え、
些細なことだけどほっこりした、というお話。



別れた恋人と以前ラジオで聞いていたフォークソングのタイトルを、わざわざ調べたりしないでいいのと一緒だ。

でも中には調べたがる人もいるんだよなぁ〜

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