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久々に酒飲んだ話

ボジョレーヌーヴォーは、フランス・ボジョレー地区のその年のぶどうの出来を判断する為の指標と、収穫の祝い酒として作られる新酒。

↓こちらの記事がとても分かり易い。

ボジョレー・ヌーヴォーって?いまさら聞けないアレコレ教えます! https://www.dragee.co.jp/winepark/beaujolais/

日本はこのボジョレーヌーヴォーの大消費国。色々言われつつもボジョレーヌーヴォーを日本人が愛で続けてきたのは、ひとえに食べ物の新鮮さに価値を見い出す国民性にあるだろう。

そこでふと思った。
日本にヌーヴォーは無いのか?

調べてみると、ある。

日本ワインヌーヴォー2021
https://www.meimonshu.jp/modules/xfsection/article.php?articleid=1477

日本のワイナリーがヌーヴォーを作っている事はまだあまり知られていない。
様々な品種のぶどうで新酒が作られているようだ。

近所でも売っているのか、夕食の買い出しついでに酒コーナーへ立ち寄ってみる。

華々しいディスプレイに彩られ店頭にずらりと並ぶボジョレーヌーヴォーには目もくれず、日本ワインを探す。

お、あるじゃないか。

『2021甲州にごり 甲府・一宮地区』
https://www.sakaoriwine.com/product/%e7%94%b2%e5%b7%9e%e3%81%ab%e3%81%94%e3%82%8a-%e7%94%b2%e5%ba%9c%e5%9c%b0%e5%8c%ba/
2021年産甲州ぶどう100%使用。
推奨の賞味期限は翌年1月。
アルコール度数10度。
シャトー酒折

えっ、酒折だって?

以前山梨を旅した時、酒折のぶどうが抜群に美味しかった記憶が鮮やかに蘇る。

…うう、飲んでみたい。

衝動を抑えきれず甲州にごりを手にレジへ向かってしまう。
下戸なのに。どうしよう。
でも不安より期待感の方がはるかに強い。

すまない、肝臓。
負担をかけないような飲み方をするからな。

帰って早々コルクを抜き、グラスにちょびっと注いでちょびっと飲む。
微炭酸の刺激と、上質のりんごジュースのような味わいと酸味、ほのかな甘さ。
口中に残る余韻が楽しい。
何これヤバいぞ。美味いぞ。

すまない、肝臓。
少し負担かけるかもしれん…
飲みすぎないように気を付けるから…

(と、ここまで書いて酔って寝てしまい、起きたら文章は消えていた…今あらためて書き起こしている)

という事で、日本にも素晴らしいヌーヴォーがあるのが分かった。

フランスの美味いぶどうの収穫を祝うのも良いけれど、私は生まれ育った日本の美味しいぶどうの収穫を祝いたい。

毎年日本のヌーヴォー解禁日を日本人みんなワクワクして待つ日が来る事を夢見て『2021甲州にごり』でしばらく酔おうと思う。

生食時とは全く違う顔を見せてくれた甲州ぶどうの存在に感謝。
そして甲州ぶどうの生産者の皆さんと、シャトー酒折の皆さんに感謝。


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