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DC版スパロボαには幻のDLCがあった?

ネット上を探してみても、情報がどこにもないのでここに記しておく。

スーパーロボット大戦α for Dreamcastとは

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スーパーロボット大戦α for Dreamcast(以下DC版)は2001年8月30日に発売された、セガハード最後のスパロボである。元々PS版αと同時に発売が発表されたのであるが、延期に延期が重なり、発売はPSのα外伝よりも遅くなってしまった作品だ。
PS版との違いは戦闘がフルポリゴンによるものになっているのがわかりやすい変化。そのほか細かなバランス調整、新規参戦作品の存在、シナリオ追加がある。とくにシナリオ追加については本作の大きなポイントであり、先んじて発売されたα外伝を少し取り入れたような形になっている。

幻のDLC構想

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さて、そんなDC版なのだが、攻略本作成時に開発版のROMでプレイできたとある機能についてここでは触れてみたいかと思う。ネット上を探してもそういう記述が残っていないので私も記憶で書いてしまうのだが……、DC版ではDC本体の通信機能を活かすプランがあった。これはインタビューかなにかで語っていたことなのだけど、結局それは製品版ではオミットされてしまい、スタンドアロンのソフトになってしまった。
開発版のとある機能というのは、この通信絡みのものである。ネットを介して追加シナリオをダウンロードするDLC構想がどうもあったようで、開発版のROMではメニューからその追加シナリオの一部がプレイできた。そのシナリオがまた一風変わっていて、私がプレイできたものだとあしゅら男爵を操作できたものがあった。あしゅら男爵の名を出すとコミカルなシナリオに思えてしまうかもしれないが、割とシリアスな内容だった記憶がある。敵陣にも敵陣なりの正義があり、それをドラマティックに描こうという意志が感じられただけに、ボツになっしまったのはただただ惜しい。

そのほかのボツ要素

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ほかにも、これは企画のお遊びかもしれないが、メーカーから貰ったユニットデータにはガオガイガーの記述もあった。第二次αでの参戦に先駆けて、DC版に登場させる予定もあったのだろうか。

結びに

なにせこちらには物的な証拠がない状態なので、このテキストを信じる信じないは個人の判断に委ねる。ただ、スパロボは開発期間が長いものほど変更点も存在し(PS版αは途中までガンダムに瞳があったりとか)、DC版もご多分に漏れずな作品である。都度重なる延期の裏には、日の目を見なかったアイディアが多数存在したのかもしれない。

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